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■疲労回復セルフケア

前回の「体温コントロール」に続き最後にご紹介するのは、「疲れが溜まってしまった方への簡単セルフケア」です。

こちらも以前ご紹介した「一人でも簡単にできる! プロ仕様の肩こり改善マッサージ」と「痛キモちいい! 外出先でも簡単にできる眼精疲労改善ケア」をダイジェストにまとめてご紹介します。どれも簡単ですから、お気に入りのケアが見つかれば、是非実践してみて下さい。

 ■境流・簡単ショルダーケア~ほんの少し手間暇をかけるだけで、サロンで受けるプロクラスのケアに~

私の推奨するケアは、たったの3ステップ「温める」「流す」「ほぐす」です。この順番を守り、しっかりポイントをおさえて定期的に実践していただければ、慢性的な肩こりも徐々に軽減されていきますので、是非お試し下さい。

1. 温める

濡れタオルを縦、横、1/4に折り畳み、電子レンジで温めます(ヤケドに注意!)。ビニール袋に入れ、両肩とうなじが温まるように乗せ、首の後ろで手を組みます。タオルがぬるくなり、充分温まったと感じるまで続けましょう。夏冷え解消ストレッチでもご紹介した、僧帽筋、三角筋、肩関節のストレッチにもなります


2. 流す(リンパ節を刺激して乳酸などの老廃物を流す)

左鎖骨リンパ節(鎖骨下のくぼみ)をやさしく5秒くらいかけて押し、同じく5秒くらいかけてゆっくり離します。これを3回繰り返し、リンパ全体の流れを良くします。一番重要なリンパ節は、左鎖骨リンパ節で、体中に流れているリンパ液の終着点です。体内の老廃物や脂肪が溜まりやすく、むくみや滞りの原因となるので、毎日のシャワーもココから浴びると良いです


3. ほぐす(患部の周囲からやさしくほぐす)

首を右左交互にゆっくり3回ずつ回し、首周りのリンパ節をほどよく刺激します。肩甲骨を意識しながら、前後に大きくゆっくり3回ずつ回します。最後に机にひじをついて、左右それぞれの肩コリの患部を手で揉みしだきましょう。1. ~2. を経たこの段階では、肩こりの患部が相当柔らかくなっているので、あまりガシガシ力を入れず、ご自身が気持ち良いと感じる位の力加減で充分です


■境流・眼精疲労ケア~ツボを押して、コリをほぐすだけの簡単ケア~

眼精疲労は以下の2点だけ意識してお試し下さい。

  1. ポイントを正しく覚えて刺激する事
  2. ほぐした後で老廃物をリンパに流す事(リンパ節はその部位の一番近くの太い血管だと思って下さい)


この2つがセットになっている事が理想的です。しかし、忙しい方にはなかなか難しいと思います。特に、デスクワークの方の視環境は簡単には改善されませんから、ちょっとした休憩時間や移動時間を利用し、目の健康のために下記のどれか1つだけでも覚えていただければと思います。

●マッサージ編

睛明~目が疲れると無意識に手がいく目頭のツボ~

鼻の付け根を片手でつまんで、やさしくマッサージしてほぐします。指が目に入らないように注意しましょう。必ず清潔な手で行って下さい


眼輪筋~目の周り一帯の筋肉~

親指と人差し指で、少し強めに引っ張り上げるようにマッサージしてほぐします。目頭上の皺眉筋(眉毛に沿っている眉間のシワを作る筋肉)からスタートして、目尻から涙袋までグルッと一周します。目尻から涙袋は、細かく丁寧に、余分な脂肪や水分を散らすつもりでマッサージしましょう。また、目周りはアザになりやすいので、力加減に気をつけながら行って下さい


前頭筋~眉毛から上のおでこの筋肉~

猫の手を作り、第2関節をおでこに立てるように当てて上下させ、ほぐします。縦に伸びている表情筋なので、その流れに沿って刺激します。普段は一切刺激を受けない箇所なので、相当痛いのですが、スッキリします。眉毛を上に持ち上げ、額にシワを作る働きがあるので、シワ・たるみ予防にもなります


●ツボ押し編

承泣と瞳子りょう~どちらも涙袋にあるツボ~

瞳孔の真下にあるくぼみが「承泣」、その少し外側にあるのが「瞳子りょう」という、目の疲れに効くツボです。人差し指、中指、薬指の3本の腹を使って、弱く刺激します。目のかすみや充血には、このツボ押しがオススメです。


合谷~親指と人差し指の骨の付け根にあるツボ~

手の甲側に親指を置いて、強く、長めに刺激します。ここは大抵の方が凝り固まっているので、もの凄く痛いのですが、ほぐした後は不思議と色々な箇所が楽になります。頭痛、歯痛、胃痛、のどの痛みにも効果的と言われる、万能のツボです。覚えておくと大変便利で、ちょうど私のサロンのブログでもご紹介したので、合谷の場所を正しく知りたい方は、こちらからご確認下さい


他にもたくさんのツボがありますが、即効性があり、わかりやすいものばかりなので、私は疲労困憊の方には必ず上記のツボを教えています。是非実践して、酷暑の今夏を乗り切っていただきたいと願っています。

境貴子

 

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