では、具体的にはどうすればよいのでしょう? 米ブログメディア「Harvard Business Blog」では習うより慣れろと説き、ポイントとして以下の5点を挙げています。

 

その1: シチュエーションを想定してシミュレーション

自分のことを15秒で最初から話せる人はそういない。何度でも練習しよう。次第に慣れてきて、どんな相手でも効果的に話せるようになる。座って話す場合、歩きながら話す場合、電話で話す場合、直接会って話す場合など、シチュエーション別に話し方や身振り手振りの練習をしておくことも大切。

その2: インパクトは大事

短時間で相手の心をつかむには、インパクトも大事。自分の持つ特徴をよりインパクトのある言葉で表してみよう。名キャッチコピーのなかにヒントが見つかるかもしれない。

その3: 一人称で自分の成果を語ろう

仕事ではチームプレーを求められることが多く他人とうまく折り合っていくことも大切だが、エレベータピッチのような短時間コミュニケーションでの主役はあくまでも自分。礼儀よく、自分の成果や能力について積極的に語ろう。

その4: ゆっくり落ち着いて

緊張した状態でできるだけ多くのことを言おうとすると、どうしても早口になりがち。ゆっくり落ち着いて話すことを心がけよう。

その5: チャンスはエレベータとは限らない

チャンスの場所は必ずしもエレベータとは限らない。親戚の集まりや病院の待合室、教会・寺の礼拝など、ここぞというときにエレベータピッチをやってみよう。思わぬチャンスがゲットできるかもしれない。

「謙虚は美徳」という文化も影響してか、日本では自己アピールが苦手な人も多いですね。とはいえ、自分のことを正当に伝え、相手にわかってもらうことはコミュニケーションの基本でもあります。効率的かつ効果的に自分を伝える技のひとつとしてエレベータピッチを少しカジってみるのもいいかもしれませんね。米Lifehacker過去記事「Craft a killer elevator pitch(エレベータピッチのコツ)」なども参考にしてみてください。

How to Perfect an Elevator Pitch About Yourself [Harvard Business Blog]

Azadeh Ensha(原文/松岡由希子)

 

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