【150秒の青春】梅花高RAIDERS卒業の春~新チームもトリプル3基挑戦か?

チアリーディングの全日本高校選手権ディビジョン1を制した梅花高RAIDERSが、新たな1歩を踏み出した。2月23日に卒部式が開かれ、優勝の原動力になった3年生が巣立った。新チームは夏のジャパンカップ優勝に向けて本格的に始動。新主将の國次美緒(2年)らにインタビューした。

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2月23日には梅花高RAIDERSの卒部式が行われた。大学でも高いレベルでチアを続ける選手たちがいる

2月23日には梅花高RAIDERSの卒部式が行われた。大学でも高いレベルでチアを続ける選手たちがいる

新主将、副将インタビュー&卒業特集

6年ぶりの頂点に立った高校選手権から約1カ月が過ぎた。

優勝の余韻がまだ残る中で、チームは次へと進んでいる。

大阪に粉雪が舞った日、梅花高の練習場を訪ねた。

熨斗香里監督に話を聞くと、笑いながらこう答えてくれた。

「ほんまに、またゼロからのスタートですよ。大変ですけど、これからは日本一のチームとして見られるから。ここからどれだけ伸びるかだと思っています」

優勝したチームの中心だった3年生はもういない。

2月23日に同校で卒部式が行われ、日本一のメンバーとして彼女たちは卒業する。

しばらく練習を見ていると、基礎的なメニューを黙々とこなしていた。

トップを飛ばすトス。

ミドルはマットの上に乗って受け止める。

1本、1本、体の軸を確認しながらダブルを跳んでいた。

合間にも体幹をしている。

時折、コーチの声が響く。

「こんなこともできないんですよ~」

そう言いながらも、笑顔が見えた。

どんなチームになるのだろう。

「トリプルはまだやりたいと思っているんです」

素直な胸の内を、熨斗監督は教えてくれた。

厳しい寒さに見舞われている大阪だが、梅の花がキレイに咲きつつある。

チャレンジ&エレガンス。

強く美しいRAIDERSであるために―。

キャプテンと副キャプテン2人、そして卒業する先輩への思いを聞いた。

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益子浩一Koichi Mashiko

Ibaraki

茨城県日立市生まれ。京都産業大から2000年大阪本社に入社。
3年間の整理部(内勤)生活を経て2003年にプロ野球阪神タイガース担当。記者1年目で星野阪神の18年ぶりリーグ制覇の現場に居合わせた。
2004年からサッカーとラグビーを担当。サッカーの日本代表担当として本田圭佑、香川真司、大久保嘉人らを長く追いかけ、W杯は2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、ラグビーW杯はカーワンジャパンの2011年ニュージーランド大会を現地で取材。2017年からゴルフ担当で渋野日向子、河本結と力(りき)の姉弟はアマチュアの頃から取材した。2019年末から報道部デスク。
大久保嘉人氏の自伝「情熱を貫く」(朝日新聞出版)を編集協力、著書に「伏見工業伝説」(文芸春秋)がある。