オマーン・スルタン国によるアマチュアゴルフ外交イニシアチブ「オマーンゴルフトロフィー」が12月8~12日にかけて開催された。初出場の日本代表チームが、存在感を発揮した。
ラウンド1(初日)とラウンド3(最終日)を、木葉厚さん(48)が制覇。3日間の総合順位では木葉さんが2位、加藤真悟さん(42)が3位に入った。女性部門では、尾崎博子さん(55)が総合優勝。宮本佳津江さん(48)が3位に入った。
大会最終日の舞台は、オマーンの首都マスカットにあるグレッグ・ノーマン設計の世界的ゴルフコース「アル・ムージ・ゴルフ」。アラビア海オマーン湾の波しぶきがかかる18番ホールで、木葉さんはトロフィーを手に笑顔を見せた。「スコアだけでなく、オマーンの滞在もふくめて楽しむことができました。トロフィーは玄関に飾ります」。
前半はパットがショートしてしまい、なかなかリズムをつかめなかった。海沿いの18番、「弱気なままでは勝てない」と気持ちを立て直してグリーン下り3メートルのパットを沈め、逆転優勝を決めた。
大会初日も優勝。日本チーム初のトロフィーにチームが沸いた。日本勢躍進の口火を切り「毎日一緒に過ごして、みんなで楽しくワンチームで戦うことができました」と感謝した。
現地テレビやラジオの取材を受けた尾崎さんは「ゴルフ競技をこれまで続けてきて、よかったです」と笑顔で話した。各国の代表選手と日替わりの組み合わせでラウンドし、交流。大会後には「コングラッチュレイション!」とライバルから声をかけられた。「いろんな国の選手と混ざってプレーできて、想像以上に楽しかった。英語は堪能ではありませんが、単語と笑顔で交流できました」と振り返った。
総合優勝の表彰台には男女ともに2人ずつが上がり、日本代表チームの強さを見せた。
◆オマーンゴルフトロフィー オマーンの首都マスカットにある3コースで行われた。初日はガーラゴルフクラブ。2日目はラビィクラブ。3日目がアル・ムージ・ゴルフ。ハンディ戦のステーブルフォード方式(ポイント制)で、日本をふくめた世界7ケ国から集結した約120人の選手、関係者らがプレーした。