東急不動産の新本社、従業員は脳波センサー装着
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東急不動産ホールディングスと東急不動産は9月30日、東京・渋谷の新築オフィスビル「渋谷ソラスタ」で8月に稼働した新本社オフィスの報道陣向け内覧会を開催した。最新のIT(情報技術)を駆使したスマートオフィスを標榜。10月1日から顧客企業向けの内覧も受け付けて、自社のオフィス物件を売り込むためのショールームとしても活用する方針だ。
今回の実証実験で新本社の従業員は頭部に脳波測定キットを着用し、測定データを基に「ストレス度」「集中度」「興味度」「快適度」「わくわく度」の5つの指標を可視化する。
新本社はフリーアドレスデスクを採用し、デスクのレイアウトを柔軟に変更できるのが特徴だ。ストレス度などの指標を見ながらレイアウトを変更したり、リラックス効果のある植栽を追加したりして勤務環境の改善を図る。
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新本社の一画には運動機器を設置した「フィットネスエリア」がある。従業員が気軽に運動できるようにし、健康増進を図る。ウエアラブル心拍センサーも活用し、運動の効果を定量化したり、気分転換できたかどうかを可視化したりする取り組みも進める。
(日経 xTECH/日経コンピュータ 清嶋直樹)
[日経 xTECH 2019年9月30日掲載]
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