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ビジネスインテリジェンス入門~Ossでbiを始めよう~version5(2013 tokyofall) | PPT
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ビジネスインテリジェンス入門
~OSSでBIを始めよう~
日本JasperServerユーザ会
管理人 佐伯 健介

2013.10/20
Open Source Conference 2013 Tokyo Fall
一応自己紹介
●

佐伯 健介 (調布市在住)

●

Twitterアカウント @masteryupa

●

mixiネーム Yupa
(たぶん本名でも引っかかると思います。)

●

Facebookもやってます。
(たぶん本名でも引っかかると思います。)

●

日本JasperServerユーザ会 管理人
Agenda
1. BIとは何か
2.なぜBIが必要なのか
3.BIツールとは何か
4.JasperReports Serverについて
5.日本JasperServerユーザ会について
6.まとめ
1.BIとは何か
「BI」の定義


1989年 ハワード・ドレスナー
(Gartner社アナリスト)が提唱

「経営者や一般のビジネスパーソンが、
情報分野の専門家に頼らずに自らが
売上分析、利益分析、顧客動向分析などを行
い、
迅速に意思決定する」
@IT 情報マネジメント用語事典より
企業の持つデータ分析を専門家から実際にビジネスを
動かす現場に取り戻す仕組みがBI。
BI
Business Intelligence

もともとは政府の諜報機関が敵国の限られた情報を
様々な角度から分析し、自国に必要な情報を引き出す活動
インテリジェンス活動(Intelligence)と言っていた。
その考え方を民間活動(Business)に応用したのがBI
インテリジェンス(予備知識)
●

●
●

●

少ないデータを元に「そのデータのあらわす情
報とインテリジェンス(自分たちにとっての意
味)」を
導き出す
新しいデータが追加される毎に見直し
機械的に判断できる手法的な部分と
長年の経験に基づく人間的判断の部分がある
データや情報(infomation)と区別するために
「知恵」という場合もある
最近の「BI」の意味


ビジネス用途のデータから対話形式によっ
て重要な知識を獲得する、といった概念で
ある。
(IT用語辞典バイナリ)



ビジネス上の価値を引き出すことを目標と
して、企業内に蓄えたさまざまな情報を収
集して分析し、その結果を表示・配付する
仕組みの総称。
2006)

(情報システムハンドブック
Data:事実
Information:情報
Intelligence:知恵・知見
Decision:意思決定
Action:行動
Data:事実
それぞれのシステムの中に入っている生のデー
タ。
数値データや属性など。
このままでは何を意味しているのかはわからな
い。
注意!データは事実でなければならないのでここ
にねつ造があっては正しい分析はできません!
Information:情報
データを整理して得られる傾向等。
「右下がりの減収」とか「指数関数的な急成長」
とか
単独のデータ群から得られるのはここまで。
誰でもできる一番簡単な分析(一面的)
Intelligence:知恵・知見
様々な情報を組み合わせて得られるもの。
例:「ここ数年継続的な増収傾向」
+
「従業員も継続的に増えている」
+
「大きな問題を出していない」
=
「この企業は優良企業」 ←
さらに、この結果に基づき、
「取引相手として問題ない」といったところの判
定まで
Decision:意思決定
Action:行動
インテリジェンスを参考に最終的にどうするのかを
決め、実施するところ。
これは企業経営者や各担当責任者がおこなうべきも
の。
機械は意思決定はしません!
2.なぜBIが必要なのか
業務システムごとに分断されているデータを
活用し、経営資産としたい!
ビジネスのスピード重視
グローバル化

✔

経営者の責任増大
複雑化する業務

蓄積されているデータを迅
速に分析・判断・共有する
必要

データサイエンティス
ト
✔

会計

生産/在庫
/購買

販売/顧
客

データは企業共有の資産と
して活用されるべき!
情報集めるだけ
でも一苦労!
どこに必要な情
報があるのかも
分からない・・・。
3.BIツールとは何か
●

BI=BIツールではない!
●
●

「OLAP分析」だけでもない

●

●

「経営情報システム」だけではない
決まった概念でもない

企業システム等で大量に蓄積されている
データを有効に活用・見える化するための
ツール
どんなことをするのか
データを集める、整理する

●

データを眺める

●

データを表現する

●

データを情報化し、そこからインテリジェ
ンスを導き出すことで、経営意思決定の支
援を行う
BIツールの構成
企業が蓄積しているデータを経営資産として利用可能にする、「見え
る化」のためのツールである。
データマイニング
テキストマイニン
グ

ETL処理

リレーショナルデータベース(RDB)
経営者、管
理者

データ
マート

会計

①データを集める、整理する
データウェアハ
DS
A

生産/在庫/
購買

ウス

③データを表現する

販売/顧
客

OD
OD
S
S

データマート
②データを眺める

(多次元データベース)
①データを集める、整理する
データ抽出、統合

データ・マイニング

テキスト・マイニング

ETL(DSAおよびODS)
データの保管

データウェアハウス
データ・マイニング


企業に大量に蓄積されるデータを解析し、
その中に潜む項目間の相関関係やパターン
などを探し出す技術。

•
•

IT用語辞典 e-Words
http://e-words.jp
テキスト・マイニング


定型化されていない文章の集まりを自然言
語解析の手法を使って単語やフレーズに分
割し、それらの出現頻度や相関関係を分析
して有用な情報を抽出する手法やシステ
ム。

•
•

IT用語辞典 e-Words
http://e-words.jp
ETL(DSAおよびODS)
企業にすでにある業務システムから
i. 蓄積されたデータを抽出(Extract)
ii.データウェアハウス等で利用しやすい形に加工(Transform)
iii.対象となるデータベースに書き出す(Load)
という一連の処理を行い、DWH(BIするためのデータベー
ス)に格納する処理
DSA

販売/顧客

 
 
 
ク
リ

 
 
 
 
変
換

ー

生産/在庫
/購買

 
 
 
 
抽
出

ニ
ン
グ

CRM

ODS

 
 
 
 
ロ

ー

会計

ド

DWH
データウェアハウス


経営分析を行うためにデータ集積を行う



「サイロ」にあったデータを集めてきて貯め
ておく「倉庫」
データウェアハウスのデータ構造
製品キー
製品名
製品分類
メーカ-
名
・・・・

時間キー

製品キー

時間キー
日
月
四半期
半期
・・・・

地域キー

ファクトテーブルに対して、
ディメンジョンテーブルが複数連携した形
になるのでスタースキーマと呼ばれる。

売上数量

地域キー
所在住所
番地
市
県
地方
国

売上金額

売上金額
②データを眺める
オンライン処理分析(OLAP)
●

キューブ

●

ドリルダウン/スライシング/ダイシング

●

R-OLAP、M-OLAP

その他の分析
オンライン処理分析(OLAP)


データを多角的に分析する
地域
製品
スライシング

期間

ダイシング
ドリルアップ

ドリルダウン
ドリリング


目に見えている「ディメンジョン」を掘
り下げる操作
スライシング


目に見えてない「ディメンジョン」を絞り込む
操作
製品すべてが含ま
れている
ドリンクのみを集計
している
ダイシング


目に見えている「ディメンジョン」と見
えていない「ディメンジョン」を入れ替
える操作
R-OLAPとM-OLAP
SQL
RDBMS
データ
R-OLAP

レスポンス:遅い
データ集約:早い

リクエスト
事前集計
(バッチ)
RDBMS
データ
M-OLAP

レスポンス:早い
データ集約:遅い
その他の分析
✔

✔

統計分析
 回帰分析、シュミレーション等
マーケット分析
 RFM分析、SWOT分析、バスケット分析等
BIツールで対応出来るものと、難しい物があ
る。
R等の統計ツールなどと組み合わせること
で、より高度な分析も可能になってくる。
マーケット分析はBI等からインテリジェンス
を得たうえで、さらに分析を進める手法。
③データを表現する
●

レポート

●

ダッシュボード
レポーティング


目的に応じたデータ集計、表現



分析結果を共有する



帳票(情報を受け手が望む形式で表示)



BIの場合、集計や解析結果といった
「データを分析した結果」をレポートとして表
示する。
レポートの例
ダッシュボード


ユーザの必要な情報を画面で一覧表示



一種のレポートだが、一目で知りたい情報
の概略がわかるように、KPIを設定して
トップ画面に配置する



問題が有りそうなところはドリルダウンし
て詳細を見る

ッ
ピ
ク
コ
営 ト
経
4.JasperReports Serverについて
JasperReports Serverとは
●

フルオープンソースで実装されたBIツール

●

Javaで実装

●

●

コミュニティ版とプロフェッショナル版が
存在
周辺製品とあわせて、BIアプリケーション
をカバー(BI suite)
JasperReports Server
アーキテクチャー
多様な
レポート

Ad hocレポー
ト

ダッシュボー
ド

データ分析/探査

JasperAnalysis

iReport

JasperServer
JasperReports

オペレーショナルRDBMS
POJO、EJB、 XML、Hibernate、
MDX、Custom

JasperETL

データマート /
データウェアハウス/
ODS
JasperAnalysis((OLAP)

ドリルダウン

 JasperAnalysis は、エンドユーザーにオンライン分析処理(OLAP) 機能を提供しま
す。OLAPとは、基本的にドリルダウン、スライシング、ダイシング操作からなります。
それぞれの操作を紹介します。
 ディメンションの階層にしたがってデータを掘り下げることができます(ドリルダウ
ン)。
“+”マークをクリックすると展開されます。
例えばQ1をクリックすると1,2,3月と展開さ
れます。

pdfに出力します。
JasperAnalysis(OLAP)

スライシング

 ある製品を対象に、データを絞り込むことができます(スライシング)。
 例えば、ある製品の販売データを四半期ごとに出すことができます。
 さらに円グラフなどの図を出せば、もっとわかりやすくなりますよね!?

ある対象に絞り込んでデータを分析することがで
きます。
JasperAnalysis(OLAP)

ダイシング

ディメンションを入れ替えることができます。
結果をエクセルファイルに保存することもできます。

Excelファイルに出力します
JasperServer Pro(1/5) アドホックレポート作成機能

プロフェショナルバージョン限定機能

 各ユーザが自由自在にWeb画面上で、ドラッグ&ドロップで帳票を作成して出力でき
ます。

IT部門なしでレポート
を作れます。
JasperServer Pro(2/5) ダッシュボード
忙しい営業担当は顧客情報や社内の各種情報に速やかにアクセスできることが必要です。
OpusSquareBIは企業内の様々なシステムから情報を収集して表示するダッシュボードを
提供いたします。
ユーザ・役割ごとに最適なダッシュボードを作成して表示させることが出来ます。
必要な情報を一画面
で表示。詳細な情報
には各要素をクリッ
クしてアクセス。
JasperServer Pro(3/5) ダッシュボードデザイナー
ダッシュボードを設計することは、これまでレポートを作成するのと同じ手順を踏む必要
がありました。Version3より、「ダッシュボードデザイナー」機能が追加されました。
ユーザは自身のアクセスしたいデータ用の部品を並べるだけで、自分専用のダッシュボー
ドを作成することが出来ます。

部品をドラッグ&ド
ロップで自由に配置
し、独自のダッシュ
ボードを作成可能
JasperServer Pro(4/5) ユーザ・ロール管理
●

スケーラビリティに対応した、検索可能なユーザインターフェース

ユーザを検索して編集・管理が可能。
エンドユーザが大人数になっても
対応可能になった。

役割も同様の機能で
複雑な役割設定にも対応
JasperServer Pro(5/5) 組織管理
・組織の概念を導入。マルチテナントにも対応。→SaaS対応

組織を階層的に設定可能。
それぞれにユーザを配置す
ることが出来る。

ログイン時に所属する組織
を指定するようにログイン
画面も変更された。
JasperAnalysis Pro ODBO Connect
最新バージョンより、JasperAnalysisのデータをExcelに取り込める、「ODBO Connect」機能が提
供されるようになりました。
JasperServerのデータを取り込んで、Excelの「ピボットテーブル」として呼び出すことが出来
ます。
OpusSquare BI

ODBO Connect経由で
JasperServerに接続して、分
析データをExcel上のピボット
テーブルとして読み込むこと
が可能。
周辺製品
●

JasperReports

●

iReport

●

JasperETL
JasperReports(1/2) レポート ライブラリ
 JasperReports は、世界で最も支持されているオープン ソースの Java レ
ポート ライブラリです。あらゆる Java アプリケーションに容易に組み込
んで、洗練された印刷レポートや Web ベース レポートを作成できま
す。Excel などのアプリケーションのファイルにデータを出力して、さらに
処理を加えることもできます。
 JasperReports のレポートは、JasperServer のインタラクティブ レポー
ト サーバへ容易にインポートできるので、高度なレポート管理要件にも十
分対応できます。
JasperReports(2/2) 仕組み
JasperReportsは、帳票出力を実現するためのJava用のレポートエンジンです。
同一のテンプレートから様々なファイル形式で帳票を出力することができま
す。

・PDF
・Excel
・HTML
・RTF(リッチテキスト形式)
・ テキスト
・CSV
・OpenOffice.org形式
・ダイレクト印刷

JasperReportsの仕組み (2007年現在、JasperForge公開ページより抜粋)
iReport(1/2) 帳票作成
●
●

 iReportは、グラフィックな帳票テンプレートのデザインツール。
 NetBeansベースのリッチクライアント

グラフィカルな帳票レイアウトツールで簡単に帳票を
作成
iReport(2/2) JasperReports Serverのレポジトリ管理ツール
 iReportはJasperServer Pluginを使用してJasperServerのレポジトリにアクセスし、レポ
ジトリの管理を行う

編集したレポートテンプレート
や各種リソース類を登録するほ
か、登録されているレポート確
認することもできる。
JasperETL (1/3)  データ統合
 JasperETLは分散されているデータを集積し、必要なデータを帳票用DBに必要な形で蓄
積するためのツールです。

企業内データ
財務

データの収集・変換・蓄
積

JasperServer

購買

在庫

営業

・・
・
・
・

JasperETL

帳票用・分
析用DB
JasperETL (2/3) データ統合
GUIでプログラミングレスでETL処理手順を定義できます。
JavaやPerlのプログラミング技術者であればより柔軟な定義が可能になります
JasperETL (3/3) スケジューリング機能
JasperETLにはスケジューリング機能があります。
一度作成されたジョブは定期的に決められたタイミングで実行させることができます。

一度スケジュールを設定する
と・・・

定期的に必要なデータを収集
し、帳票データへ蓄積しま
す。
(月次レポートの作成など)
5.日本JasperServerユーザ会
について
日本JasperServerユーザ会
●

●

JasperReports Serverおよびその周辺製品の情
報を交換・共有すべく発足
基本はGoogleグループ上での情報共有
http://groups.google.com/group/japan-jasperserver-user-group
「JasperServer」(日本語のページを検索)でググると3番目
くらいに出てきます。

●

Webサイト
http://sites.google.com/site/japanjasperserverusergroup/

●

Twitterハッシュタグ
「#JJSUG」
6.まとめ
まとめ
1. BIとは
→ データの山から自分たちに必要な
  価値を導きこと
2.なぜBIが必要なのか
→ IT化が進んで蓄積されたデータを生かし、
企業が厳しい状況を打開するため
3.BIツールとは何か
→ BIすることを目的としたツール
4.JasperReports Serverについて
→ とにかく一度使ってみて!
5.日本JasperServerユーザ会について
Jasper World Japan

●

11/7開催

●

米Jaspersoftから社長以下、大挙来日予定?

●

https://www.jaspersoft.com/event/jasperworld-asia-pacific-tour-tokyo-2013-0
JJSUG勉強会
●

11/9 開催

●

分析をテーマに発表予定

●

同日、関西ではKOF(関西メンバーで出展予
定)
ありがとうございました
日本JasperServerユーザ会(JJSUG)
Webサイト:
https://sites.google.com/site/japanjasperserverusergroup/

メーリングリスト
http://groups.google.com/group/japan-jasperserver-user-group
●

Twitterでも情報発信していきます。

●

JJSUG本体のハッシュタグ #JJSUG

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Editor's Notes

  • #44: 15,16,17,18番スライドは一セットで、19、20,21番は一セットです。 15,16,17,18番はプレゼン用で、 19、20,21番は配布用です。
  • #52: <番号>








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