「空飛ぶクルマ」試験で有人飛行成功、20秒間宙に浮く…スタートアップ社長「最高の気分」
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岐阜県飛騨市のスタートアップ(新興企業)「白銀技研」が各務原市の岐阜かかみがはら航空宇宙博物館で「空飛ぶクルマ」の試作機の性能試験を行い、有人飛行を成功させた。
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試作機は「ビードル」と名付けられ、長さ3・11メートル、幅3・58メートル、高さ1・24メートル。ドローンの技術を利用し、プロペラを回転させて飛ぶ。性能試験は25日に実施され、西洋介社長(40)を乗せた試作機を社員が遠隔操作。機体は約20秒間、1~2メートルほど宙に浮かんだ。
実験後、西社長は「最高の気分」と喜びを爆発させた。日常生活や災害時避難の移動手段として2030年頃までの販売を目指しており、自動運転のためのソフトウェア開発が今後の課題だという。
岐阜県は、航空宇宙産業やドローン産業を成長分野と位置づけて県内企業の取り組みを支援。試作機は県の助成金を活用して開発された。