暮らしのマナー/食事・テーブルマナー

知らないと恥ずかしい! ナイフとフォークの正しい使い方【基本のテーブルマナー】

あなたはナイフ・フォークの置き方と扱い方に自信がありますか? フォーマルな場でも堂々と振舞えるよう、基本のテーブルマナーを改めて確認し、美しくスマートに使いこなしてまいりましょう。

諏内 えみ

執筆者:諏内 えみ

暮らしのマナーガイド

ナイフとフォークの置き方

ナイフとフォークの置き方

ご一緒に食事された方のカトラリーの扱い方や、ちょっとした仕草が気になったり、がっかりした経験をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。食べ方というのは、人とのおつき合いでとても重要。あなたも 勘違いマナーやNG所作などをきちんと確認し、ナイフ&フォークを美しく使いこなしてください。
   

ナイフ・フォークの置き場所と持ち方

勘違いマナーは今すぐ直しましょう!

ナイフは右手(利き手)、フォークは左手(利き手と逆の手)は周知されていますが、ではその持ち方についても細かく見直してまいりましょう。

■人差し指の置き場
ナイフは刃の付け根部分、そしてフォークも同様の位置に人差し指を添えて持ちます。私のスクールでテーブルマナー講座を開催した際に、実によくお見かけするのが、さらに上側の位置に人差し指を置いてしまっている方々。これは小さなお子さんにも多いです。この持ち方ですと、お料理を刺したりカットしたりする際に安定感がなく力が入りにくくなります。また、ナイフ&フォークを使い慣れていないように映ってしまいます。いますぐ、あなたの人差し指の置き場所を確認なさってみてください。

■フォークの持ち替え:裏表
サラダやサイドディッシュなど、フォークで刺しにくいお料理の場合は、無理をせずフォークを裏表逆にして持ち替え、お料理を刺すのではなく乗せて召し上がってもOKです。

■フォークの持ち替え:右左
お料理をナイフでカットし終わった後、ナイフは置いてしまい、フォークを右手に持ち替えフォークだけでいただく…  これは、カジュアルなレストランでは問題ないのですが、正統派フレンチのお店やランクの高いレストランでは、品よく見えませんので避けて頂きたいNG所作となります。
 

お料理別 ナイフとフォークの使い方のポイント

■ビーンズ類
コロコロと転がって差しにくく、すくいにくいグリーンピースなどの豆類のいただき方には、ちょっとしたコツがあります。フォークの背で豆を「軽く」潰してみてください。ほんの少し潰しただけでフォークに刺しやすく、また、乗せやすくなりますよ。

■ライス
フォークの背にライスを乗せていただく……。これは「勘違いマナー」として何十年も前に日本で定着していたものですが、実は未だに「先生、ライスの食べ方はこれは正しいのですよね?」とおっしゃる受講生様も少なくないのです。

ライスをフォークの背に乗せるのは非常に難しいですので無理なさることはありません。メインディッシュなどにサフランライスやワイルドライスが添えられていたら、フォークの腹側ですくっていただきましょう!
 

食事中、食後、ナイフとフォークの置き方

お皿に残ったものは一箇所にまとめましょう

■食事の途中 
食事中、ナイフ&フォークは「ハの時」、いわゆる「8時20分」の位置に置きます。このとき、フォークは伏せたままにしてください。

■食事が終わったら
英国式 → 「6時」の位置に縦に置きます
フランス式 → 「3時」の位置に横向きに置きます。

なお、最もポピュラーな「4時」の位置への斜めの置き方は、いつでも万能に使えます。周りを見渡しても、この置き方が一番多いでしょう。
 

マナー違反に注意! ナイフのタブーあれこれ

■ナイフで刺す
お料理を刺すのはフォークだけです。ナイフは切るものであって、刺すという行為は大変お行儀が悪いので決してなさらないように。

■ナイフを口に運ぶ
上記のように、お料理にナイフを刺してしまいそのまま口へ運んだり、刃の部分に乗せたて食べるなどはもっての外! 危険でもありますが、とても品のない行為になります。もちろん、ナイフについたソースなどを舐めるのもNGです。

■ナイフの刃の向き
お皿に置く際の刃の向きにもご注意ください。必ず、刃の切れる部分がフォークの方やご自身の側に向くようにして置きます。フォークと反対方向に向いてしまうと、人に刃を向ける……ということでマナーに反します。

また、ナイフやフォークを持ったままジェスチャーしたり、人や物を指し示したりするのも絶対に避けましょう。
 

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