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年内最後のD1グランプリは初開催のエビス西コース! TOYO TIRESは苦しい展開に

2020年12月07日 12時00分更新

【追走】小橋選手がシーズン4勝目でチャンピオンに大手!
松山選手初の3位表彰台に上がる

松山選手のベスト16戦の相手は村山選手

松山選手先行の1本目。速さで勝る松山選手が逃げ切りに成功する

 午後1時から開始された追走トーナメント。ベスト16戦、松山選手の対戦相手は16位通過の村上選手。松山選手先行の1本目、村上選手も果敢に飛び込むものの、終始松山選手が逃げ切り、後追いポイントを2点に抑えこむことに成功。

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松山選手後追いの2本目。フィニッシュライン近くでも先行する村上選手の後ろをピタリとつける

 95対98で3点リードされた入れ替えの2本目。村上選手がゾーン2不通過のほか3セクターのアンダーステアを出して5点減点。そして、松山選手が後半セクターで追走ポイント3点を獲得し逆転に成功。

松井選手のベスト16対戦相手、蕎麦切選手

蕎麦切選手先行の1本目、第1ヘアピンのセクター3で失敗した蕎麦切選手を抜く松井選手

松井選手後追いの2本目。終始蕎麦切選手の後ろにつける

 松井選手の対戦相手は、ルーキーの蕎麦切広大選手(TEAM SHIBATA SAILUN TIRE)。松井選手先行の1本目。後追いの蕎麦切選手は果敢に挑むものの、3セクターで大きく戻ってしまい失敗。松井選手が大きくリードした2本目。松井選手は終始蕎麦切選手の後ろをピタリとつけて圧勝。ベスト8戦へと駒を進めます。

藤野選手のベスト16戦対戦相手、日比野選手

藤野選手先行の1本目、日比野選手が藤野選手にピタリとつけて第1ヘアピンを通過する

藤野選手後追いの2本目。藤野選手は日比野選手の後ろをしっかりマークして後追いポイントを稼いでいく

 藤野選手の対戦相手は、同じ歳でベテラン日比野哲也選手(SAILUN TIRE SUNRISE)。シリーズランキング争いの点で絶対に落とすことができません。藤野選手先行の1本目、藤野選手はスタートダッシュに成功するものの、セクター3で日比野選手が一気に飛び込み追走ポイント3点を獲得。さらに藤野選手のDOSS得点95に対して、日比野選手は98点と、6点のリードを許してしまいます。

 入れ替えて藤野選手後追いの2本目。藤野選手は終始、日比野選手以上の後追いを見せます。後追いポイント8点を獲得します。ですが先行時のDOSS得点の低さが響き、1ポイント差でベスト16敗退。単走順位により10位でエビスを去ることになりました。

松井選手後追いのベスト8小橋戦。松井選手が第1ヘアピンで小橋選手を捉える

松井選手先行の小橋選手との戦い。小橋選手はセクター2で松井選手の後ろをピタリとつける

第1ヘアピンの立ち上がりで松井選手は小橋選手にピタリとマークされてしまう

 こうなると誰が小橋選手を止めるのかに焦点が集まります。尻上がりに調子を上げていく小橋選手のベスト8戦の対戦相手は松井選手。小橋選手先行の1本目、松井選手は常にサイドバイサイドの好走を見せます。後追いポイント8点を獲得して、松井選手6ポイントリードの2本目。今度は小橋選手が松井選手に終始ビタビタの追走を見せます。松井選手は第1ヘアピンをインカットし減点対象。結果、小橋選手が上位進出をはたします。

松山選手と内海選手の1本目。先行する松山選手に内海選手はついていくことができない

松山選手と内海選手の2本目。後追いの松山選手は内海選手を終始ピタリとマーク!

 単走優勝した松山選手は絶好調。ベスト8戦の対戦相手は内海彰乃選手(SAILUN TIRE DIXCEL MOTORSPORT)。松山選手先行の1本目、ゾーン2とゾーン3不通過のミスをするものの内海選手を寄せ付けず。内海選手3点アップの2本目、松山選手は終始内海選手の後ろをピタリとつけて後追いポイント7点を獲得。逆転しベスト4戦へ。

松山選手対横井選手の1本目。横井選手がつねに松山選手の背後につける

松山選手対横井選手の2本目。第1ヘアピンで横井選手に離されるも、松山選手は第2ヘアピンからフィニッシュラインに向かって一気に差を詰めた

 松山選手のベスト4の対戦相手は、昨年のシリーズチャンピオンである横井選手(D-MAX)。横井選手は昨年の十勝戦以来、松山選手は2016年筑波以来の決勝進出をかけての戦いに挑みます。陽が傾く中で行なわれた松山選手先行の1本目。松山選手はゾーン2と不通過し減点2点。横井選手は大量の白煙を上げる松山選手の後ろを終始ピタリとつけて後追いポイント8点を取り、横井選手が7点リード。

 入れ替えての2本目、松山選手はセクター3の飛び込みで失敗し、その後、横井選手の後塵を拝します。果敢に挑むも松山選手はここで敗退し、3位が決定します。

決勝の小橋選手対横井選手戦は、1回では勝負がつかず

 決勝戦は小橋選手対横井選手の対戦。互いに相手のインに飛び込み追走ポイントを稼いでいく走りを見せますが、イーブンの判定により、今シーズン決勝では初となる再戦にもつれ込みます。再戦の1本目、先行する横井選手に対し、小橋選手は終始ピッタリつけて追走ポイントを稼ぎます。入れ替えての2本目、横井選手も第1ヘアピンで小橋選手に対して寄せますが、その後、離されてしまい小橋選手の勝利が決まりました。

優勝した小橋選手

 優勝した小橋選手は「シーズン4勝できて、チームのみんなに本当に感謝しています。めちゃくちゃうれしいです」と喜びを爆発。「エビス西を走る機会は本当に少なくて、練習日は全然よくなかったです。ですが、決勝日にかけてセットアップが見つかってよくなっていきました。ポイント的にはリードできましたけれど、何が起きるかわかりません。次戦の筑波サーキットは得意なコースですが、気を抜かずに臨みたいと思います」と兜の紐を締めなおしました。

今シーズン最高位の2位を獲得した横井選手

 2位の横井選手は「決勝は力を出し尽くしました。小橋先生には敵わないですね」と苦笑い。「決勝戦はすべてを出し尽くしました。エビス西は他のイベントで走ったことはありました。クルマも特にいじるところはなかったですね。今年はマシンを新しく作り直したのですが、その際にミッションをサムソナスに変更して、その部分でのセットアップに時間がかかりました。まだシーズンは諦めていません」と、昨年筑波を2連勝したこともあり、目に力がありました。

3位入賞をはたした松山選手

 3位の松山選手「新しいマシンで今シーズン挑み、ここまで来ることができました。エビス西コースはクラッシュしたことがあるので、やっぱり苦手だったりしますけれど、多くの方のサポートもあって3位に立てたことを、素直に喜びたいです。うれしいですね」と単走優勝と合わせて喜びを噛みしめていました。

 シリーズランキングポイントは、小橋選手が124ptに伸ばしてトップ独走。2位は藤野選手で92ptと32ptもの差が開いてしましました。3位は横井選手で89pt。川畑選手は85ptのままで4位に転落……。D1グランプリは1位に25pt、2位21pt、3位18pt、4位16ptが与えられますので、川畑選手は残り2戦のいずれも2位以上、藤野選手も4位以上でなければシリーズチャンピオンの権利を失ってしまう、厳しい状況となりました。

川畑選手のGRスープラ

藤野選手の180SX

ASCII.jpはTeam TOYO TIRES DRIFTを応援します!

 次回のD1グランプリは、いよいよシーズン最終戦。2021年1月30~31日に筑波サーキットでの2連戦。つまり初戦で上手くいけば、その流れで翌戦も上位に行けるチャンスがあるということ。チームはいまだ諦めたわけではありません。関東の霊峰、筑波山への初詣がてら、最終戦へ足を運んでみてはいかがでしょう。

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