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平成26年度 MTI研究会・ISS-IMAP研究集会/NICT小金井本部

 2014年9月22-24日に、NICT小金井本部において、「中間圏・熱圏・電離圏 (MTI)研究会」が開催されました(主催:情報通信研究機構、名古屋大学太陽地球 環境研究所、国立極地研究所)。
 同研究会は、宇宙天気研究領域の中で人類活動 域に近い超高層大気を対象としており、研究成果の発表やプロジェクトの議論、 研究者間の協力・交流を目的として1998年から毎年開催されています。今年は、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載された超高層大気撮像装置の最新結果を紹介 する「ISS-IMAP研究集会」との合同研究会という形で開催され、国内の大学や研 究機関から70名の参加がありました。
 研究会は、MTI分野の主要な科学的課題への取り組み(MTI Grand Challenge)、大型プロジェクトの紹介、ISS-IMAPによる最新成果の発表についてのセッションで構成されました。これらの口頭発表セッションのほかに、学生を中 心とする27件のポスター発表もあり、密度の濃い内容でした。
 MTI Grand Challengeのセッションでは、今年のテーマとして「極域と中低緯度現象の相違 点から理解するMTIの科学」と「大気上下結合解明に向けたMTIの科学」の2テー マが取り上げられ、関連する研究課題への今後の取り組みについて招待講演を中 心に深い議論がなされました。
 大型プロジェクトを紹介するセッションでは、今年は 2件扱われ、その1つとしてNICTと九州大学、成蹊大学が開発した大気圏電離 圏結合モデル(GAIA)が取り上げられました。同モデルとISS-IMAPをはじめとする各 観測プロジェクトとの効果的な連携に繋がる良い機会となりました。

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