キャラクター設定の階層化モデル
実はまだ続いてました。
やめたわけではなく、ここのところいろいろありすぎたので中断してただけです。
萌え属性というのはキャラクター設定から導かれることになるとおもいますが、キャラクター設定といえどもひとくくりにするのはやや無理があります。
階層化モデルと取ることで体系的に理解しようという試みです。
体系的に表すことができれば別に階層化モデルである必要はないのですが・・
第7層 | 現在・過去・未来 |
第6層 | 趣味・性格・くせ・特技 |
第5層 | 社会的立場・職業・所属 |
第4層 | 外見的な特徴・センス |
第3層 | 身体的な特徴・個体差 |
第2層 | 先天的な特徴 |
第1層 | 生物学的特徴 |
アレのパクリです・・
以下、詳しく説明していきますが、はじめに用語を定義しておきます。便宜上の問題で。
- 主人公=観測者、プレイヤー
- キャラ=登場人物、萌えの対象、ヒロイン、ヒーローなど
第1層 生物学的特徴
性別、種族(人間、亜人間)、ロボ、エルフ、ドワーフ、天使、悪魔、宇宙人、擬人化などの属性です。
特徴が強く定義付けされているため、主人公の誤解やミスリーディングが少ないのが特徴です。
第2層 先天的な特徴
名前(本名)、誕生日、出身地(国籍)、両親の特徴、出自(王族、貴族、○○の子孫)、人種、家族構成などの特徴です。
キャラの意志に関係なくすでに設定されている特徴です。
第3層 身体的な特徴・個体差
第1層をさらに絞り込みます。個体差にあたるところです。第2層と異なり、成長などにより後天的に変更される可能性が残されています。
身長、体重、スリーサイズ、体型(太め、細め)、年齢、右利き・左利き、声、顔の特徴(タレ目、ツリ目、八重歯、ホクロ)、義肢、既往病など。
特徴の定義が弱く、主人公の想像が入り込む余地が多いです。
また、第3層の特徴はステレオタイプな側面が強く、主人公の想像の範囲で他のレイヤ(または同レイヤ)を設定してしまうことが多いです。
たとえば、「身長が低い」という設定が与えられると、「妹」「下級生」「貧乳」「ツインテール」などの特徴を想像したり。
もし、これに反する特徴が与えられていた場合、「意外性」という概念が加わります。(ちびっこ先生とか)
「意外性」については、また別の機会に。
第4層 外見的な特徴・センス
服装(メイド服、巫女服、水着、体操着、ニーソ、制服)、髪型(ツイテ、ショート、おかっぱ)、アクセサリー、ネコミミ、絶対領域、ドリルなど。
第3層と似ていますが、第4層で決定的に違うのが、ここからはキャラの意志がはたらくというところです。
先天的な特徴だったり、個体差などはいくら本人が変えようとしてもどうにもならないことがおおいのですが、第4層からはキャラの意志によって変えられます。
第4層の特徴は、現実世界では一時的・刹那的な特徴なもので、不安定な側面を持っていますが、創作の世界では特に重視されていて、変更を極端に避ける傾向にあるようです。
第5層 社会的立場・職業・所属
メイド、巫女、ウェイトレス、小中学生、女子高生、先生、委員長、風紀委員、図書委員、陸上部、水泳部、部長など。
これに加えて「主人公との関係」も加えて。
先輩、後輩、姉・妹、いとこ、幼なじみ、転校生などなど。
このレイヤもステレオタイプが強いため、他の特徴を主人公が勝手に追加することが多いです。
第3層、第4層の客観的な特徴に、意味を与えることができます。
たとえば、メイド服といっても、それが本当のメイドなのかコスプレなのかメイド喫茶の店員なのかわからないので主人公が勝手に想像するけど、ウェイトレスという設定が与えられればメイド喫茶の店員に収束します。
ただし、この設定を与えるのがよいのかどうかはまた別の問題。あえて設定を与えられない方がよい場合もあるのですが、これもまた別の機会で。
第6層 趣味・性格・くせ・特技
口癖(にょ、うぐぅ、ボクっ娘など)、料理、強気、弱気、ドジっ娘、好きな(嫌いな)食べ物、悪癖、格闘技、おしゃべりなど。
この辺になると、だいぶキャラの本質に迫ってきます。
創作においては、ストーリーを盛り上げるための重要な要素になります。
第5層と第6層のどちらに所属させるか迷ったのですが。
宗教や信念のような特徴もあります。
コスプレやロリコン、やおいなどは「趣味」というより「シュミ」(微妙に意味が違う)なので、信念めいたものがあるのでどっちに所属させるか迷うところです。
第7層 現在・過去・未来
おおざっぱな分類ですが、キャラがそれぞれ持っているストーリーのことです。
キャラをとりまくエピソードなども。
kanonという作品のあゆというキャラといえばあのストーリーでああいう結末といった感じで。
でも、意外と第7層が隠蔽されていても萌えられるんですよね。
ストーリー知らなくても、「背が小さくてダッフルコートを着た『うぐぅ』と鳴くたい焼き好きな少女」というだけで萌えているひともけっこういたんじゃないでしょうか。
まとめ
階層化に無理があったりするかもしれませんが、意外にうまくまとまっているなと。
もともとエイプリルフールネタの続きなので、パロディで7階層モデルなので多少変なところありますが。
次回はこの階層化モデルを媒体別に得意分野と不得意分野について考察してみます。