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あらゆる場所の地価が瞬時に分かる「地価公示・地価調査マップ」、1平方メートル当たり300万円超の住宅地も


自分の住んでいる土地や職場、地元などなどあらゆる場所の地価が瞬時に分かるのが「地価公示・地価調査(基準地価)マップ」です。「地価公示・地価調査マップ」は、日本国内の「すべての測量の基礎となる測量(基本測量)」を行う機関である国土地理院が公開している「国土数値情報ダウンロードサービス」の2007年以降のデータを元に作られており、都道府県や市区町村別の平均的な土地の価格や、土地の用途別平均価格、平均金額の推移などが算出されています。

地価公示[ 2014年]・地価調査(基準地価)[ 2014年] マップ | 地価の[マップ][集計][推移][分析] -〔Ver 3.0.0〕
http://chika.m47.jp/


◆地価公示・地価調査とは?
そもそも日本には土地の適正価格を判断するための基準として、地価公示法に基づき国土交通省、つまり国が毎年1回全国の土地を調査してその価格を公示する「地価公示(公示地価)」と、各都道府県が国土利用計画法施行令第9条に基づき調査して正常な価格を公表する「地価調査」の2つが存在します。これらは「住宅地」や「商業地」といった用途別に土地の1平方メートル当たりの価格(林地のみ10アール当たりの価格)を定義するというもので、イマイチ判断しづらい土地の価格に対する指標を与えることで、土地評価や不動産鑑定などの基準になるわけです。

調査対象となる土地は全国の市区町村に複数存在しており、どこが調査対象となっているのかは、国土交通省の標準地・基準地検索システムから誰でも見られます。例えば、1998年開催の長野オリンピックの会場のひとつとなった長野県白馬村の場合、地価公示では3箇所、地価調査では4箇所が調査されています。

標準地・基準地検索システム~国土交通省地価公示・都道府県地価調査~


◆地価公示・地価調査マップを使ってみた
そんな地価公示と地価調査の結果をまとめて見られるのが「地価公示・地価調査マップ」です。

地価公示[ 2014年]・地価調査(基準地価)[ 2014年] マップ | 地価の[マップ][集計][推移][分析] -〔Ver 3.0.0〕


トップページには都道府県別の地価公示・地価調査の集計が表示されています。これによれば、2014年に地価公示で調査された土地の数は全部で2万3363地点、住宅地が1万6495地点調査されており、その平均金額は1平方メートル当たり10万1699円であったそうです。地価調査側の住宅地の平均金額を見ると、1平方メートル当たり6万7812円となっているのでその金額にはかなり開きがあることが分かります。


続いて、全国規模で見ると地価がどのように変動しているのかを見てみます。ここでは調査地点の地価が前年調査時からどの程度上昇したり下落したりしているのかが、用途別に記されたものが見られるようになっています。


さらに、3年連続で地価が上昇し続けている、もしくは下落し続けているという土地の数を示したのがこれ。かなり不景気な集計ですが、これも現実として受け止める必要があります。


というわけで、全国平均を簡単におさらいしたところで都道府県各地のデータを見てみることにします。特定の場所の地価公示・地価調査が見たい場合は、トップページ上部から調査年・データ・都道府県・市区町村を選択して「検索」をクリック。


すると地図が表示され、調査地点が表示されます。地図上の矢印アイコンは前年と比べて地価が上昇したか下落したかを表しており、札幌市中央区では軒並み地価が上昇していることが分かります。


地図の右横にある住所をクリックするとマップ上で最新のデータとなる2014年の価格、過去の価格、前年比でどれくらい価格が変化したのか、も見られます。


さらに、地図の下には北海道全体の地価公示と北海道札幌市中央区の地価公示も並んで表示されているので、都道府県平均と比べて地価が高いのか低いのかなどが即座に分かるというわけです。札幌市中央区の調査地点の80%以上で地価が上昇していますが、北海道全体でみると地価が上昇している土地は全体の約19%しかないことが分かります。


他にも、トップページにある地図の都道府県名をクリックしてもデータを表示させることが可能。


マップから選んだ場合、地図の下に用途別で調査地点の中で金額が高かったものトップ5と低かったものトップ5が表示されます。東京都内の調査地点の中で最も地価の高い住宅地は千代田区のもので、1平方メートル当たり296万円。地価公示の住宅地における全国平均は約10万円だったので、約30倍。


なお、東京都と都庁のある新宿区の地価公示がコレ。新宿区に限れば地価上昇率100%です。


他にも、ページ上部の「都道府県別集計」をクリックすれば都道府県別に集計した地価公示・地価調査のデータを見られます。これによると、2014年の地価公示調査で最も高かった住宅地は1平方メートル当たり296万円、最も安かった住宅地はなんと540円でした。


都道府県別の地価公示の平均金額を比較するとこう。住宅地の平均金額が最も高いのは東京都の34万2574円、最も低いのは秋田県の2万2899円でした。住宅地の平均金額でいえば、大阪府が13万9945円、愛知県が10万1474円なので、東京には遠く及ばず神奈川県の18万1981円よりも下となっています。


これを地価調査のデータに変えてみるとこう。住宅地を基準に数値を見ていくと、全国平均金額は地価公示よりも低い6万7812円ですが、最高金額は307万円、最低金額は660円と共に地価公示の数値より高め。


地価調査の都道府県別平均金額はコレ。やはり最も平均金額が高いのは東京都で31万7037円、そして平均額が最も低いのは秋田県の1万4679円でした。


都道府県別に地価を比較するのも良し、地域別に見たり、地価が上昇している地点や下落している地点のみを見つけ出すことまで可能。引っ越しやマイホームの購入を検討しているという人は、「地価公示・地価調査マップ」をじっくり眺めれば、今住んでいる場所よりもお得な土地が見つけられるかもしれません。

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