ついにChromeの転送量を圧縮し高速化できる「データセーバー」拡張機能が登場、PCから利用可能に
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Googleがデスクトップ版Chrome向けに、拡張機能「データセーバー」のベータ版の提供を開始しました。この機能は、ブラウザで読み込むデータをあらかじめGoogleのサーバで圧縮してからダウンロードし、ローカルで解凍してブラウザに表示するというもので、データ量の軽減と高速化を実現するというものとなっています。
データセーバー(ベータ版) - Chrome ウェブストア
https://chrome.google.com/webstore/detail/data-saver-beta/pfmgfdlgomnbgkofeojodiodmgpgmkac
この「データセーバー」の機能は、すでにAndroid版・iOS版のChromeとChromebookには搭載されていたもの。その仕組みはChromeのヘルプページで以下のように解説されています。
Chrome データセーバーでデータ使用量を抑える - Chrome ヘルプ
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データセーバーの仕組み
データセーバーを使用している状態でウェブページにアクセスすると、Googleのサーバーにより、ダウンロードされるデータの量が抑えられます。節約されるデータ量はページのコンテンツの種類によって異なります。保護されているページ(httpsで始まるページ)とシークレットモードでアクセスするページは、データ量を節約せずに読み込まれます。
データセーバーは、Chromeの拡張機能として提供されています。インストールするには、バージョン41以上のChromeでChromeウェブストアにアクセスし、「Chromeに追加」をクリック。
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「追加」をクリックすると、拡張機能がChromeに追加されます。
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Chromeの右上にこのようなアイコンが表示されると準備は完了。アイコンが青く表示されていればデータサーバー機能がオンになっています。
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アイコンをクリックすると、削減に成功したデータ量と、それを月単位で表すグラフが表示されました。以下の画像では、3月1日から3月31日までのデータがグラフで表示されており、実際に検証した3月31日の削減データが表示されています。
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Googleによるサンプル画面だと、以下のように本来のデータ量と、圧縮後のデータ量が色分けで表示されているのがわかります。
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さっそくその効果を調べるため、GIGAZINEのトップページをデータセーバー機能をオフで5回、オンで5回リロードしてトラフィック量の変化を確認してみます。PC内に保存されたキャッシュによる影響を排除するため、リロード時には[ctrl]+[F5]でページの強制リロードをかけて、毎回フルサイズのページデータを読み込むようにして検証してみました。
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その結果をTCP Monitor Plusでグラフ化するとこうなりました。左側がデータセーバーONの状態で、右側のOFFの状態に比べて明らかにデータ量が少なくなっているのがわかります。
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ただし、サーバ側で1度圧縮しているためか、データの転送そのものに要する時間は少しだけ機能オンの状態のほうが長くなる傾向が垣間見えます。体感でもほんの少し遅くなるのを感じることもありましたが、実際の利用には全く支障ないレベルではありました。
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実際にデータ削減に成功したのは、元のサイズ484.4MBに対し、データ圧縮後だと448.7MBと35.7MBの削減に成功。7.4%のデータ削減率となっていました。
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ブロードバンド回線の場合だとデータ圧縮によるトラフィックの向上を体験できる割合は意外と少ないと言えそうですが、特に外出先など回線が遅い環境だとより効果を実感できるということになりそうです。
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in ソフトウェア, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article Finally, a "data saver" extension capabl….