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CPUは4コアのARM Cortex-A9,GPUはPowerVR系! NGPのハードウェアスペックを見る
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- CPU ARM Cortex-A9 core (4 core)
- GPU SGX543MP4+
- 外形寸法
約182.0 × 18.6 × 83.5mm (幅×高さ×奥行き) (予定、最大突起部除く)
- スクリーン
(タッチスクリーン)
5インチ(16:9)、960 x 544、約1677万色、有機ELディスプレイ
- マルチタッチスクリーン(静電容量方式)
- 背面タッチパッドマルチタッチパッド(静電容量方式)
- カメラ 前面カメラ、背面カメラ
- サウンド
ステレオスピーカー内蔵
マイク内蔵
- センサー
6軸検出システム(3軸ジャイロ・3軸加速度)、3軸電子コンパス機能
- ロケーション
GPS内蔵
Wi-Fiロケーションサービス対応
- キー・スイッチ類
PSボタン
電源ボタン
方向キー(上下左右)
アクションボタン(△、○、×、□ボタン)
Lボタン、Rボタン
左スティック、右スティック
STARTボタン、SELECTボタン
音量+ボタン、音量−ボタン
- ワイヤレス通信機能モバイルネットワーク通信機能
(3G)
IEEE 802.11b/g/n (n = 1x1)準拠(Wi-Fi) (インフラストラクチャーモード/アドホックモード)
Bluetooth 2.1+EDR準拠(A2DP/AVRCP/HSP対応)
CPUには,Cortex-A9 MPCoreが採用されている。ARM系というと,消費電力が小さいことで知られているが,これは,PCゲームに近しいところで言うと,NVIDIAのTegra 2で使われているものと同系列,携帯電話などでよく使われているQualcomのSnapdragonなども同じ系列のものとなる。ARM系ではかなりの高性能で知られているコアである。携帯電話では,まだマルチコアのものは一般的ではないが,今後はAndroid携帯などでもどんどん登場してくるはずだ。
クロック周波数などは公開されていないが,PlayStationやPSPのゲームが楽しめるとのことから,R3000/4000をエミュレーションしても十分な速度が実現できる性能ならば,かなりのものと思ってよい。
GPUには,Imagination TechnologiesのSGX543MP系列のものが使われている。これはPowerVRの流れを汲む製品で,現状,1ミリワットあたりの性能は世界最高レベルのGPUコアである。マルチコアであることは間違いないのだが,実際のコア数は不明だ。基本的には,16コアまでリニアに拡張できる製品なのだが,「SGX543MP+」のように「+」が付いていることから,ひょっとするとコア数が拡張されている可能性もないではない。まあ,SGX543MP自体は,IPコアとして提供されているので,SCEで追加機能を組み込んだ製品ということで「+」付きになっている可能性も高いのだが。
ゲーム開発各社から「PS3のゲームをフルスペックで移植できる」と紹介されているのだが,PS3のGPUがGeForce 7800相当であり,ユニファイドシェーダ登場以前の製品なのに対し,SGX543MPは最新スペックの仕様となっており,数値演算用のプロセッサも内蔵するなど汎用度の高いものとなっている。
200MHz時の性能は,1億3300万ポリゴン/秒,4Gピクセル/秒のフィルレートとなっている。プレゼンテーションの途中で,「これまでの4倍」といった表現があったが,機能も考えるとそれ以上のパワーアップと見ていいだろう。参考までに,PS3のRSXは40億テクセル/秒となっているが,対象とする画面サイズなどを考えると,さほど見劣りしない画面を描画できる可能性が高い。
本機(NGP)は,3G機能を備えた通信機器扱いとなるため,おそらく認可をとるだけでも半年かかるので,年末発売はやむをえないのだろう。これまでのゲーム機とはCPUもGPUも変わっているのだが,Unreal Engine 3がほぼフルスペックで動きそうなことや,PS3からの移植の簡単さを各社がアピールしていたことから,発売までには高品質なゲームが出揃うことも期待できそうだ。今後の発表に注目したい。
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