あまりにも美しい画像を見るとCGじゃないかと最初に疑ってしまったりしますが、こちら本物の彗星の写真です。
これは、チリにあるセロ・トロロ汎米天文台の超高感度な「ダークエネルギーカメラ」でたまたま撮影された、ラヴジョイ彗星の写真です。
下の写真は、Dark Energy Surveyチームによって合成された未編集のもの。これは高解像度で見てみたい!という人のために、輝かしくも美しい細部までが見られる50MBのデータがこちらにあります。
米Gizmodoのコメント欄で研究者のBrian Nordは、なんでまたこんな美しい写真がうっかり撮れたのかという撮影秘話を聞かせてくれています。
Dark Energy Cameraというのは、かなり広範囲にわたって天空を丹念に撮影するものなので、たまたまこんな写真が撮れたんです。ラヴジョイ彗星は全体で見るとほんの一部です。撮影するつもりではありませんでしたが、カメラが偶然その時の空の一部としてスキャンしていたのです。
偶然の産物というのがまた、美しさと儚さを一層引き立てているような気がしますね。
Attila Nagy - Gizmodo US[原文]
(的野裕子)