インテルやトヨタなど、「つながるクルマ」で連携
米インテルやトヨタ自動車など7社は10日、コネクテッドカー(つながるクルマ)の実現に向けてコンソーシアムを創設すると発表した。コネクテッドカーは走行中に膨大な量のデータを送受信する。各社が培った技術や知見を持ち寄り、大容量通信技術などの研究を進める。世界規模でコネクテッドカー開発の主導権争いが過熱してきた。
創設するのは「オートモーティブ・エッジ・コンピューティング・コンソーシアム」。インテルやトヨタのほか、スウェーデンのエリクソンやデンソー、NTTなどが参加する。他の企業や研究機関にも参加を呼びかけていく。
コネクテッドカーは通信を介してインターネットなどに接続する機能を備えた車。道路を走る車からの情報をもとに盗難車両追跡システムや、より精度の高い目的地へのナビゲーションなどのサービスを提供できる。
送受信されるデータ量は、2025年には現在の約1万倍に増えるとの予想もあり、インフラ整備が課題となっている。コンソーシアムでは、膨大なデータを効率的に通信する技術や処理方法を共同研究していく。
コネクテッドカーを巡っては、トヨタは米フォード・モーターなどともコンソーシアムを創設している。車載端末とスマートフォンを安全に連携させて使う「スマートデバイスリンク(SDL)」という技術の国際標準化を目指す。