古代ローマのコイン出土 沖縄・勝連城跡、国内初
更新 sty1609260016 沖縄県うるま市の勝連城跡(国史跡、12~15世紀)で、3~4世紀の古代ローマ帝国のコインとみられる銅貨4点が見つかり、市教育委員会が26日発表した。市教委によると、遺跡からの出土は国内初で「当時の沖縄は中国や東南アジアとの交易で栄えたとされ、西洋との接点を示す貴重な資料」としている。
コインは直径1.6~2センチ。全体的に摩耗が進み、表裏にある図柄や文様は不鮮明になっている。市教委はエックス線調査の結果から、コンスタンティヌス1世の肖像や、やりを持った兵士が描かれたコインと推定している。
ほかに17世紀のオスマン帝国のコイン1点や、コインとみられる円形の金属製品5点も出土しており、市教委が分析を進める。
勝連城は14~15世紀に海外交易によって栄え、城跡が2000年に世界遺産「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」の一つとして登録された。
コインなどは、うるま市立与那城歴史民俗資料館で11月25日まで開かれる速報展で公開している。