海外から来日した外国人たちは、日本のコンサートの独特さにしばしば驚かされるという。外国から日本のコンサートに参加する時には何を期待し、何を準備すべきなのか? 米国の音楽サイトconsequenceは、一般的なマナーから携帯電話の使用に関する規定まで、日本でコンサートに行く前に知っておきたいことを特集しています。
■日本のコンサートに期待することとは?
「日本のコンサートは、西洋のイベントのような騒々しいエネルギーとはまったく異なる雰囲気のものが多いでしょう。世界中の多くの地域で観客が歓声や拍手で熱意を示す一方で、日本の観客はアーティストに対して敬意を示すために、その反対の行動を取る傾向があります。アリーナの会場でも観客が非常に静かになることは珍しくなく、曲と曲の間には礼儀正しい拍手(必要に応じてファンの掛け声も)を送りますが、他の国々でコンサートを特徴づけるような叫び声は控えることが多いです。
さらに、多くの日本の観客はネタバレに敏感であり、ライヴはアーティスト本人と直接体験するものだと考えています。そのため、写真撮影や録音は一切禁止(携帯電話での撮影さえも禁止)というケースも珍しくないです。
このルールは厳格に守られており、日本でのコンサートの多くはブロードウェイのショーを観劇するような感覚に似たものとなっています。携帯電話の電源を切る、録音をしないという指示に違反すると、通常は映像や写真が削除され、コンサートから退場させられることもあります。アーティストによっては、録音が許可されているタイミングを示す場合もありますが、その場合は観客は機器をポケットに入れることが求められます。この話の教訓は?アーティストや会場の指示には注意を払い、敬意を払うことです」
■日本でコンサートにバッグを持って行ってもいいですか?
「はい!日本のコンサート会場では、ほとんどのサイズのバッグが歓迎されます。アメリカの多くの会場とは異なり、バッグは透明である必要はありません。メッセンジャーバッグやバックパックでさえ、日本のコンサート会場でよく見かけます。座席に座ったら邪魔にならないようにバッグをしまうことを前提としているため、必要に応じて座席の下に滑り込ませることができるバッグを持参するのが良いでしょう。とはいえ、特定の会場について事前に調べておくことも賢明です。持ち込みが禁止されているものは、通常、騒音を発生させるもの、エアゾール缶、武器に似たもの、または他のコンサート参加者の迷惑になるようなものです」
■日本のコンサートに水は持ち込めますか?
「(特にアメリカ人にとって)最も衝撃的な違いのひとつは、飲食物の持ち込みが許可されている会場があるという事実です。手荷物検査が行われる場合、会場に持ち込まれた飲食物に対して、会場によってはドリンク料金が請求されることもあります。また、会場が許可したカップに持ち込んだ飲料を注ぐよう求められる場合もありますが、コンサートホールによっては気にしないところもあります。しかし、当然のことながら、ほとんどの会場では持ち込みのアルコール飲料は禁止されています。
同様に、日本ではコンサートで、小さな手持ちのお菓子を食べることが許可されるのが一般的です。常に会場のルールを確認するのが最善ですが、小さなスナック(周囲の人に迷惑をかけないもの)は一般的に許可されています。
会場で何が販売されているのか? ほとんどの中規模および大規模な会場では、売店があり、また、ライヴの間、いつでも使えるスナックや飲み物の自動販売機が設置されている会場もあります」
■日本のコンサートには何時に到着すればよいですか?
「日本のコンサートには時間通りに到着しましょう。K-POPのコンサートと同様に、日本のコンサートはチケットに記載されている時間通りに開始される可能性が高いです」