文部科学省の学校保健安全法施行規則が改正され、学校で行われる健康診断のうち「座高測定」と「ぎょう虫検査」が、平成27年度限りで廃止されることになった。子供たちを取り巻く環境の変化に応じ、「省略可能」と判断した。一方、文科省では運動不足などを調べる新たな検査を導入することにしており、学校健診は今後、“現代っ子”ならではの課題に対応した方式に様変わりしそうだ。 測定に意味なし? 文科省によると、座高測定は戦時中の昭和12年、内臓の発育などを確認するために始まった。戦後も上半身と下半身の長さのバランスを見ることで、子供の発育状態が測定できるうえ、学校に配備する机や椅子の高さを決めるのにも役立つとして続けられていた。 これまでの調査で、小学3年生の平均座高(男子)の推移をみると、平成25年度は70・2センチで、祖父母世代の昭和33年度に比べて2・2センチ伸びた。この間、身長は6・8センチ伸びており
