ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた銀河団「エイベル1689」は、これよりも格段に大きな「おとめ座銀河団」の中に位置する。(Photograph by NASA, ESA, the Hubble Heritage Team) 初期宇宙の観測を行っていた天文学者らが、赤ちゃん銀河が多数集まっている場所を見つけた。これまで知られているうち最古の銀河団ではないかと見られている。天の川銀河をはじめとする現代の銀河はそれぞれ寄り集まって銀河団を形成しているが、その形成時の様子についてはこれまでよくわかっていなかった。 今回、米アリゾナ大学スチュワード天文台のブレンダ・L・フライ氏らの研究チームは、欧州宇宙機関(ESA)のプランク宇宙望遠鏡とハーシェル宇宙望遠鏡、そして重力レンズ効果を利用して、100億光年~110億光年かなたにある今回の銀河の集まりを発見した。天文学術誌『Astronomy & Astrop
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