アニメには、マンガや小説、ゲームなどの「原作」のあるものとないものがあります。後者を「オリジナル作品」といいますが、同じアニメでも原作つきとはまたちがう種類の苦しみがあります。 世界観はイチからつくり上げなければなりませんし、ストーリーもデザインも集団作業では行き違いが起きやすく、一筋縄ではいきません。新しい製品やシステムを立ち上げるときには似たようなことが起きますが、アニメも同じなのです。 知られざる「オリジナルアニメ」の骨格つくり アニメ制作は、基本的にはプロット開発から始まります。プロットとは簡単にいえば筋書きで、アニメの骨組みとなるものです。ストーリーやキャラは、その骨格にのせる筋肉といえます。 原作つきの場合にはある程度の筋骨格ができているため、体型が大きく変わることはありません。作業も計画的に進みやすいものです。今年3月に放送予定のNHK「大人女子アニメ」を担当したときには、原
