批判する側も擁護する側もどちらでもない側も、誰も言及していない点がある。 それは女性の顔が「若い美人」に描かれていることである。 仕草とか動きとか関係なく、純粋に顔の造形としての意味である。 CMなのだから、容姿のいいキャラを出すのは当たり前ではないか、と思うかもしれない。 しかし、いままで漫画やアニメで見てきたような「若い美人」とは何か違う。 うまく言葉では言い表せないような異質感をあの赤いきつねの女性には感じるのだ。 萌えアニメでもない、新海誠的な作品の女性でもない、ジブリ系に出てくる女性でもない、本当に前例がない。 今後、あの赤いきつねのCMは「新しい女性像を確立させたという意味で革新的なイノベーションだった」と言われるかもしれない。