歩行者天国のパフォーマンスが加熱して以降、コスプレをして歩く集団やオタ芸、露出狂女性などが“アキバの代表的な光景”としてテレビや週刊誌を賑わせた。そして6月、あの殺傷事件が発生したことにより、秋葉原に関する報道はピークに達する。しかし、これらの切り取られた秋葉原像が、街の実像をありのままに映し出しているとは言い難い。それでは、実際はどんな街なのか。 某日、秋葉原電気街の玄関口にある老舗の珈琲店・古炉奈に、ITmediaとASCII.jpの編集者およびライターが集結。個室を借り切り、ホワイトボードに「対談・秋葉原」と脱力した字で書き込んだ。 ──まずは自己紹介をお願いします。「私と秋葉原」で(笑) 藤山氏 ぼくがはじめて秋葉原に来たのは小学3年生のころ。当時は自作ラジオとかに興味があって、電子サイコロのパーツを買い求めて。中学生になると「MZ-80」という高価なPCが売り出されたので、ショッ
