現在、もっともヤバい漫画のひとつといえば『人妻人形・アイ』を入れないワケにはいかないだろう。エロ、バイオレンス、狂気が渾然一体となって迫りくるSFバトルは、誰にも予測できない展開を見せる。その作者は、劇画の極北であり、最前線を突っ走るベテラン・三条友美であった。 インタビュー◎鶴岡法斎 劇画は進化し続ける 『人妻人形・アイ』誕生 そもそも漫画家になったきっかけを教えてください。 大学が法学部だったんですよ。で、弁護士になるには勉強が大変そうだし、教員にでもなろうかと思っていたんですね。そんな時にたまたま入ったおでん屋でエロ劇画雑誌の『大快楽』(※1)があって。読むと少し変わった感じのエロ劇画があって。自分も描いてみたいなと思って持込したんですよ。そうしたら掲載が決まって。 それは大学在学中ですか? ええ、在学中です。当時の『大快楽』の描き手はあがた有為(※2)、羽中ルイ(※3)、あとガロ系
