Platform Engineering at Mercari (Platform Engineering Kaigi 2024)

はじめに 本連載では、インフラの構成をコードで管理するための便利なツールを使って、インフラを構築するための手順をご紹介します。今回は、Vagrantというツールを使って、ローカルマシンに仮想環境でWebアプリケーションの開発環境を作って、開発チーム内で統一した開発環境を構築する方法について説明します。 対象読者 本記事は、次の方を対象にしています。 コードを使ってインフラの構成管理をしたい人 ネットワークやLinuxの基礎知識がある人 Webシステムの開発環境を構築したことがある人 なぜ、コードでインフラの構成管理をするの? 業務アプリケーション開発者のみなさんは、前任者が作った既存システムにバグがあり、それを修正することき、「設計書の内容と、ソースコードの中身が違う!?!」というシーンに出くわすことはありませんか? Excelの設計書とソースコードを交互ににらめっこしながら、関係者に仕様
データセンターやクラウドといったIT分野に身を置いているのであれば、コンテナという一般名称と、「Docker」というその具体的な製品名称を1年以上にわたって各所で見聞きしてきているはずだ。その話題性は、6月にリリースされたDockerのバージョン1.0でさらに高まっている。 こういった話題性の高まりは、企業が驚くべきペースでDockerを導入しているせいもある。筆者は7月に開催されたオープンソースカンファレンス「OSCON」に参加して、自社のサーバアプリを仮想マシン(VM)からコンテナに載せ替えている企業が数多くあるのを実感した。実際、Dockerのサービスおよびサポート担当バイスプレジデントのJames Turnbull氏は、同カンファレンスの場で筆者に対して、Dockerを試験的に導入していた最大手の銀行のうち3行が本番環境に移行したと語った。どのような技術であっても、バージョン1.0
Dockerとは、軽量で互換性の高いコンテナ型の仮想実行環境である。ハイパーバイザ型の仮想実行環境よりも必要なリソースが少なく、管理も容易で、利用できるコンテナイメージも豊富なため、現在急速に普及が進みつつある。 連載目次 「Docker」(ドッカー)とは、軽量なコンテナ型の仮想実行環境を使った、主にソフトウェアの自動デプロイメント(展開)を支援するシステムである。dotCloud社(現Docker社)が開発し、2013年にオープンソースのプロジェクトとして公開された。ソフトウェアの高速な配布・実行や容易なイメージのカスタマイズ、導入運用の手軽さ、豊富なプレビルドイメージの提供などの理由により、パブリッククラウドからオンプレミスシステム、開発環境構築まで、さまざまなシーンで急速に普及しつつある。 軽量なコンテナ型の仮想実行環境 コンテナ型の仮想実行環境とは、Linuxに備わっている「コンテ
5. Open Cloud Campus 5 Linux女子部 Dockerを支える技術 一般的なサーバ仮想化の分類 物理マシン 物理マシン ホスト OS ハイパーバイザ (カーネルモジュール) 仮想 マシン ゲスト OS VMware vSphere, Xen など Linux KVM ハードウェアによる仮想化 (物理マシンにハイパーバイザを内蔵) ソフトウェアによる仮想化 (物理マシン上にハイパーバイザを導入) ソフトウェアによる仮想化 (ホスト OS にハイパーバイザ機能を追加) 物理マシン OS 非仮想化環境 基本的には「物理マシン」と同等の「仮想マシン」を複数 作り出す技術です。 仮想 マシン ゲスト OS 仮想 マシン ゲスト OS 仮想 マシン ゲスト OS 仮想 マシン ゲスト OS 仮想 マシン ゲスト OS 仮想 マシン ゲスト OS 仮想 マシン ゲスト OS ハイパ
この記事はDockerに関する実験的な記事や,Buildpackを使ってHeroku AppをDocker Containerとして使えるようにする“building”の開発などで知られるCenturyLink Labsの “What is Docker and When To Use It”の翻訳です. Dockerとは何か?Dockerをどこで使うべきか?についてよく見かける記事とは違った視点から説明されています. 翻訳は許可をとった上で行っています. Dockerとは何でないか Dockerとは何かを説明する前に,Dockerは何でないかについて述べる.Dockerの否定形は何か?Dockerの制限は何か?Dockerが得意でないことは何か? DockerはLXCのようなLinux Containerではない DockerはLXCだけのラッパーではない(理論的には仮想マシンも管理でき
RHEL7RC+EPEL版Dockerの前提で解説します。RHEL7RCを最小構成で入れて、次の手順でDockerを導入します。 # yum -y install bridge-utils net-tools # yum -y install http://download.fedoraproject.org/pub/epel/beta/7/x86_64/epel-release-7-0.1.noarch.rpm # yum -y install docker-io # systemctl enable docker.serviceDockerが設定するiptablesの内容を見るために(見やすくするために)、firewalldを停止した上でdockerサービスを起動します。 # systemctl stop firewalld.service # systemctl mask firew
ども、大瀧です。 Dockerコンテナをデプロイするツールが欲しいという理由でAWS OpsWorksとの組み合わせを以前のエントリーで紹介しましたが、今回は別のアプローチでデプロイを行うGearDを試してみました。 GearDとは GearDは、Red Hat社が開発するDockerコンテナを管理するCLIツール兼エージェントです。 最近、ITニュースサイトのPublickeyで紹介された、Project Atomicのコンポーネントの1つです。Project Atomic自体はRHELベースの軽量Linuxディストリビューション(Atomic Host)を前提とするものですが、GearDは独立した造りになっており、Fedora 20およびRHEL 7-Beta(EPEL経由なのでサポートなし)で動作します。 ブログ記事 : GearD: The Intersection of PaaS
Immutable Infrastructure Conference #1 : ATND 2014/03/25 Immutable Infrastructure Conference #1 #immutableinfra - Togetterまとめ 最近は最早バズワード化した感も充分ある『Immutable Infrastructure』。この長〜いフレーズを発音する際に途中発音を噛む人が後を絶たない今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。(発音に悩んでいる、何とか噛まないようにしたい!という方は以下のエントリを参考にしてみる事をお勧めします) [小ネタ]噛まずにImmutable Infrastructureと言うために | Developers.IO さて、本題です。こちらの『Immutable Infrastructure Conference #1』、発表と同時に参加応募者が殺
Immutable Infrastructure Conference #1 : ATND でLTしてきた。 内容はきれいにゴミを捨てましょうという話以上のものは特にない。 背景の説明が少し雑だったので補足すると、Jenkins のジョブスクリプトで、git push する度に docker run していたら ゴミがどんどんたまっていったという感じ。 1 push あたり、アプリコンテナ、DBコンテナとか合わせて3コンテナぐらい起動してるから開発が活発だと、どんどんゴミがたまる。 さらに補足すると、Device mapper がらみのゴミは、aufs 使うとかなり解決できそうな感じはしてる。 (Device mapper だとブロックデバイスレベルでイメージ差分を表現するので、デバイス毎(差分)毎に mount が走るみたいな実装になってるけど、aufs だとファイルシステム単位で複数の
昨年からImmutable Infrastructureという言葉が出始めて、サーバーを簡単に作って壊すという潮流が出始めました。また、サーバー管理を簡単にするツールとしてDockerというものが脚光を浴びており、いまどきのサーバー管理者に受け入れられてきました。 今回は、そのDockerをインストールしてLAMP環境を構築するステップを見ていきたいと思います。 Immutable Infrastructureとは? IaaS型のクラウドやVPSの台頭によって、簡単に仮想サーバーが立ち上げられる環境が整ってきました。 とはいえ、サーバーの立ち上げをするのはシステム構築時と、システム規模を大きくする時に限られ、サーバーの動作を変えたり、アプリケーションのアップデートをするときは、稼働しているサーバーの中身を修正するというのが従来のやり方でした。 しかしImmutable Infrastruc
継続的デリバリ/デプロイを実現する手法・ツールまとめ:DevOps時代の開発者のための構成管理入門(終)(1/2 ページ) バージョン管理や継続的インテグレーションとも密接に関わる継続的デリバリ/デプロイメントの概要や主なツール、経緯、実践事例を紹介。実践手法として「ブルーグリーン・デプロイメント」「Immutable Infrastructure」が注目だ。 完全に自動化されたリリースプロセスが必要となる「継続的デリバリ」とは いよいよ本連載「DevOps時代の開発者のための構成管理入門」も最終回となりました。今回のトピックは「継続的デリバリ」です。 継続的デリバリは、本連載で扱ってきたバージョン管理や継続的インテグレーションなどの単一のプラクティスではなく、それら一連のプラクティスを包含した、ソフトウェアデリバリ全体に対しての「考え方」「アプローチ」といえるものです。 「継続的デリバリ
年末にDocker触ってて、これをうまく活かせば、副作用を無視した使い捨てのテスト環境が作れるんじゃねーかな、という意識が高まったのですが、手を付けられずにうにゃうにゃしてました。 そうこうする内に yahooのデベロッパーの方からJenkins with Dockerというタイトルの発表があり、ほぼ僕のやりたい事のベースができていたので、これをforkして、travis.yml parserや若干のバグフィックスを入れてもう少しだけTravisに近づけてみました。 ちなみにこれは 社内 Immutable Infrastructure ハッカソンした時の成果物です。 Immutable Infrastructure Hackathon at :D を開催したら、configspec の敷居が高いのでコミッタになっていました - sonots:blog 今回の成果物に関して、詳しくはここを
(Monitoring Casual Talk in Kyotoで発表してきたので、ブログエントリにまとめ直しました) 2013年はインフラ周りの技術的な進化が大きく、いくつかのエポックメイキングな概念と実装が産まれました。個人的には特に以下の2つが大きいと思っています。 AWSの本格普及期 DockerとImmutable Infrastructure これらを踏まえて、2014年のウェブシステムの進化の方向性を考えてみます。また、それによるモニタリングへの影響もあわせて考えます。だいぶ長くなってしまったので、急ぐ人は最後に結論をまとめましたので、そちらからどうぞ! 2013年という時代背景 AWSが本格普及期を迎えているのは、言わずもがなのことで、Re:Inventでの246件という膨大のセッション数などにその勢いが表われています。 また、DockerはLXC (LinuX Conta
仮想化の分野はどんどんと新しいものが出てくる。全部を実際に試すことは出来なくても、筋が良さそうなものについては、どういうものなのかある程度把握しておきたい。最近はちょっと忙しくてあまり情報収集ができてなかったので、追いつこうと思ってちょっと調べてみた。 ハイパーバイザ型仮想化とコンテナ型仮想化 仮想マシンの歴史をたどると、メインフレームの方では随分と昔から使われている技術である、と出てくる。一方で、x86の世界ではそれほど歴史は長くなく、1999年にリリースされたVMwareがおそらく実用的な初の仮想マシン技術だろう。 VMWareはハイパーバイザ型仮想化と呼ばれる技術で、上に乗るOS(ゲストと呼ばれる)に対して仮想的なハードウェアを提供する。ハイパーバイザ型も、どのレイヤで仮想的なハードウェアを提供するかで更に細分化されるらしいが、よく知らないので、ここではそこまでは踏み入らない。ハイパ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く