わすれもの、うせものがたえない毎日を送る忘却散人(飯倉洋一)のブログです。2008年3月スタート。日本近世文学。 軽い読み物として、推敲もなしに書いていますので、学術論文などへの引用はお控えください(どうしてもという場合は、事前にコメント欄にでもご連絡下さい)。エッセイなどでの引用やSNSなどでのリンクはご自由にどうぞ。 日本近世文学会編集の『和本リテラシーニューズ』第1号が刊行される。日本近世文学会では数年前から、和本リテラシー普及活動にとりくんでいる。その一環として、このたびニューズレターを発刊した。 学会員には、近く『近世文藝』に同封して郵送される。無料配布物なので、買うことはできない。しかるべきところに配布されるが、興味のある方は、私か下記メンバーがいくらか配布分を持っているので聞いてみてください。 A5判、カラー全16頁。 表紙には、 「あらゆる領域のヒントが詰まっている古典籍(
江戸文学研究の第一人者として活躍する中野三敏・九州大名誉教授が収集した書籍の展示会「雅俗繚乱(がぞくりょうらん)―中野三敏 江戸学コレクションの世界―」が11日、福岡市東区の九州大箱崎キャンパス・中央図書館で始まった。当時の印刷技術や風俗などを知るうえで貴重な約70点を展示。16日には中野名誉教授らによる講演会もある。 コレクションは、和歌や漢詩などの伝統的な文化「雅」に分類されるものと、俳諧や小説などの新しい文化「俗」との計約6000点からなり、「雅俗文庫」と呼ばれている。大半が同大に寄贈されたもので、約70点というまとまった数での紹介は初めてとなる。 展示は3部構成で、第1部の「文芸のかたち」では、漢詩や俳諧、読本(よみほん)が並ぶ。巻頭に口絵を載せて主要人物を掲載する当時としては新しいスタイルをとった読本「『忠臣水滸伝』前編」(山東京伝著、北尾重政画)などが展示されている。第2部「書
九州大学は、江戸文学研究の第一人者で、本学名誉教授の中野三敏氏の手により蒐集された 明治期以前の書籍を受け入れ、 「雅俗文庫」と名付けました。「雅」とは伝統文化で、和歌・漢詩・擬古文の類、「俗」とは新興 文化で、俳諧・川柳・小説の類を指します。「雅俗文庫」は、この双方の融和こそが江戸文化の神髄という氏の文化観が反映された、約6,000点にのぼるコレクションです。今回の展示では、雅俗文庫を中心に約70点を展示します。 【会 期】平成27年5月11日(月)~5月18日(月) 【開場時間】10:00~17:00 ※16日(土)のみ18:00まで開場 【場 所】九州大学中央図書館 2階特設会場(箱崎キャンパス) (福岡市東区箱崎6-10-11) ※入場無料。一般の方も観覧できます。 【主 催】九州大学附属図書館 ■ 関連講演会 ■ 「江戸文化辻談義――中野コレクシ
日本美術のコレクションで知られる米国ボストン美術館に、江戸・明治時代の和本約2万冊が埋もれていたことを、九州大の松原孝俊教授らの調査団が確認した。館の倉庫にほぼ手つかずの状態で保管されていた。散逸が進む和本がまとまって見つかるのは珍しいという。 変体仮名や漢字の草書体を記した和紙を和とじした和本は、明治以降大量に海外へ流出した。ボストン美術館での調査は2010年から12年にかけて九州大の中野三敏(みつとし)名誉教授(近世文学)や東京大のロバート・キャンベル教授(同)が中心となり実施した。 明治のお雇い外国人で東洋美術史家のアーネスト・フェノロサらが約100年前に寄贈した木箱を調べたところ、葛飾北斎の「富嶽(ふがく)百景」(約50冊)や「北斎漫画」(約80冊)は、題名が同じでも版や刷りが違う「異本」が複数収納されていた。勝川春英・春章作の妖怪図「異摩話武可誌(いまわむかし)」など貴重な資料も
永井一彰氏よりいただきました。 ●奈良大学博物館企画展「板木さまざま ~芭蕉・蕪村・秋成・一茶も勢ぞろい~」(2013年6月24日(月)~9月7日(土)) の展示図録です。 2013年6月24日、奈良大学博物館発行 A4判・並製・30頁・フルカラー 目次 1、 浄瑠璃寺百体仏 2、 春日版 『大般若経』 板木 3、 高野版 『野山名霊集』 板木 4、 高野版『三時勤行次第』 板木(巻き摺り) 5、 高野版 『いろは歌』 板木合板 6、 高野版 日牌・月牌 板木 7、 高野版 保護添板 8、 当麻曼荼羅 板木 9、 経典 板木 10、 『勢多唐巴詩』 板木 11、 寛政版『おくのほそ道』 板木 12、 『冠辞続貂』 板木 13、 『冬の日注解』 板木 14、 一茶他七評ちらし 板木 15、 明治十四年略本暦 板木 16、 西川祐信原画『遊女雨行図』 板木 17、 文楽人形版画 『八重垣姫』
古典籍リテラシー入門 – 和本の楽しみ方、扱い方、探し方 文学研究科図書館では和本や漢籍といった古典籍を数多く所蔵しています。 今回の講習会では、和本をテーマとして、その楽しみ方、基本的な取り扱い方や探し方についてご説明します。 あなたも和本の世界に触れてみませんか? 日 時: 6月19日(水)18:15-19:30 場 所: 文学部校舎(新館)2階 第2演習室 地図 主 催: 文学研究科図書館 対 象: 学内の学部生、大学院生等 講 師: 大槻 信 准教授(文学研究科) お申込:先着30名(予約優先) <!-- ※申込みフォームはこちら -->※定員に達したため受付を終了しました。お申込ありがとうございました。 お問合せ: 文学研究科図書館 図書掛 TEL: 075-753-2715 / FAX: 075-753-2453 ポスター(PDF)
わすれもの、うせものがたえない毎日を送る忘却散人(飯倉洋一)のブログです。2008年3月スタート。日本近世文学。 軽い読み物として、推敲もなしに書いていますので、学術論文などへの引用はお控えください(どうしてもという場合は、事前にコメント欄にでもご連絡下さい)。エッセイなどでの引用やSNSなどでのリンクはご自由にどうぞ。 鈴木俊幸氏が、またすごいことをやった。科学研究費補助金基盤研究(C)「日本近世を中心とする書籍類の流通と価格についての研究」(平成20~24年度)の成果報告として配布されたCD『近世日本における書籍の価格』である。その中身は、近世初期の書籍目録のうち、価格の記載のある天和元年版『書籍目録大全』と元禄九年版『増益 書籍目録大全』における価格のデータ化。そして、鈴木さんが目にしたありとあらゆる史料の中から、書籍の価格についてのデータを採取したものである。その史料の数130ほど
Online ISSN : 1347-1597 Print ISSN : 0021-7298 ISSN-L : 0021-7298
橋口和本論(と呼ばせていただく)から受けた重要なヒントは多く、簡単には整理できない。こういうときは整理を後回しにして、記憶が薄れないうちにインスピレーションをそのまま書きとめ、浮かんでくるアイデアをランダムに書き綴っていくしかない。和本の世界はデジタルと親和性があり、その復興が出版の21世紀を創造的なものにするという確信は、今年最大の収穫であった。和本は世界的な文化遺産にとどまらず、出版とテクノロジーのあるべき方向を示している。(写真は奈良絵本『ゑほしおりさうし(烏帽子折草紙)』) 絵巻は絵画(painting)か書物(book)か 橋口さんの講義は絵巻物から始められている。絵巻は書物(book)として扱うべきだ、というのだが、これは容易ならざることだ。現にWikipedia(1)には「絵巻物は、日本の絵画形式の1つで、横長の紙(または絹)を水平方向につないで長大な画面を作り、情景や物語な
浮世絵や和本のコレクター、林田知子さん(高崎市綿貫町「林田知子行政書士事務所」内)のコレクション展「江戸時代の浮世絵と和本の展示会」が12月8日、前橋市立図書館富士見分館(前橋市富士見町、TEL 027-288-6112)で始まる。 珍品「うちわ絵」 林田さんは10年ほど前から浮世絵や和本収集を始めた。コレクションは浮世絵約100点、和本約300冊を数える。展示会の開催は今回が3回目。 展示会では通常「お手を触れないで」という注意書きが貼り出されるが、林田さんは「浮世絵も和本も触ったことのある人は少ないと思う。実際に手に取ってみると紙のしなやかさに驚くはず。浮世絵の裏側に残るバレンの跡を見たことがある人はいないのではないか。だから触ってと力を込める。 和本は厚さがあっても立てて置くことができない。厚さからは想像できないほど軽く、びっくりする林田さんが収集を始めたのもこうした驚きがきっかけに
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く