2015年10月19日、オープンアクセス(OA)雑誌PeerJは同誌およびコンピュータ科学分野の姉妹紙PeerJ Computer Scienceで、従来の生涯投稿料モデルの他に論文ごとにAPC(論文処理費用)を支払うモデルも開始することを発表しました。論文ごとに支払う場合のAPCは695ドルです。 PeerJは一度会費を支払うとその後は生涯、論文掲載の権利が得られる生涯投稿料モデルを採用したことで話題を集めていました。今回、一般的な論文ごとのAPCを採用した理由について、PeerJのブログでは研究機関の中には多年度に渡る年会費や個人的な会費を研究費から支払うことを禁じている機関も多く、生涯投稿料モデルでは私費から支払わざるを得ない場合があったことを挙げています。また、PeerJでは複数の著者がいる論文については全著者が会員である必要がありますが、著者数の多い論文では支払いが高額になる場合
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