福島第1原発で4カ月 札幌の55歳男性が労災申請 がん「被ばくが原因」 (10/06 07:25、10/06 09:21 更新) 東京電力福島第1原発事故後の2011年7月から10月まで同原発で作業し、その後膀胱(ぼうこう)がんなど三つのがんを併発した札幌市在住の男性(55)が、発がんは作業中の放射線被ばくが原因だとして労災の申請をしていたことが5日分かった。原発事故後、被ばくを理由に労災を申請した人はこの男性を含めて全国で4人。いずれも審査中で、労災が認定された例はまだない。 男性は重機オペレーターとして同原発の原子炉建屋周辺でがれきの撤去作業などに従事した。被ばく線量が4カ月間だけで原発作業員の通常の年間法定限度である50ミリシーベルトを超えたため、同年10月末で現場を離れた。 12年5月に膀胱がんが見つかり、札幌で手術。今年3月には大腸がんと胃がんも見つかった。現在も通院しながら抗が
昨年の福島第1原子力発電所の事故は最終的に15人から1300人の犠牲者を出す可能性があるとの研究結果をスタンフォード大学の科学者らが発表した。同研究はまた、将来、事故の影響で24人から2500人が、がんに罹患(りかん)すると試算している。現場で放射性物質にさらされた原発作業員は2人から12人が、がんを患う可能性があるという。 最も深刻な数値をとってみても、この研究結果は世界で直近に起こった原発事故として最悪だった1986年のチェルノブイリ後の健康被害と比べて、かなり穏やかである。複数の専門家によると、チェルノブイリは5000~6000人が甲状腺の病気を患っており、そのほとんどが子どもである。チェルノブイリの健康被害を調査するために組織された国際グループは、最も放射性物質にさらされた人たちのうち4000人が命にかかわる「がん」にかかると試算している。 Agence France-Presse
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く