中国の電気自動車(EV)最大手、比亜迪(BYD)が日本でもじわりと存在感を示し始めている。2023年に日本市場に参入したばかりだが、低価格を武器に24年のEV乗用車販売は23年比1.5倍の2223台に急伸。トヨタ自動車の2038台を上回った。 「以前は日本製のエンジン車に乗っていたが、知人がEVに乗っているのを見て興味を持ちました。BYDはテスラに対抗するEV世界大手だし、世に出たばかりで面白そうだと思って」 こう話すのは岩手県二戸市の経営者、十文字保雄さん(61)。23年にスポーツタイプ多目的車(SUV)「ATTO 3(アットスリー)」を購入して以来、ほぼ毎日乗るという。「静かで乗り心地が良く満足度は高いですね」と話す。 愛知県小牧市の販売店「BYDオート名古屋北」は、多い時で月20台以上売り上げることもあるという。価格は363万円から。後藤一樹店長(27)は顧客の購入動機について「まず
