靴の通販サイトの記者発表に現れた社長の靴は擦り傷だらけで汚かった。あまりに汚いので「社長はどんな靴が好きなんですか?」と尋ねると、「あ、ボク別に靴が好きとかじゃないので」だそうだ。「靴の通販」事業にベンチャーキャピタルが出資してくれて起業した社長が、「あ、ボクが好きなのはお金ですから、靴なんてどうでもいいでしょ」と言っているように聞こえてしまい、しばらくその会社の記事を書く気がしなかった。 もう昨年になるが、コラボレーションツールのConfluenceやプロジェクト管理ツールのJIRAを開発・販売しているアトラシアン社アジャイル エバンジェリストのニコラス・マルドゥーン氏とのインタビューが終わりにさしかかって、ソニーやパナソニックといった日本企業はなぜ元気がなくなったのか? なぜ日本から人々の生活を一変させてしまうようなソフトウェアが登場しないのか尋ねられた。私の答えは「日本のプログラマー
