早い話がSONYは家電メーカーであり、ソフト屋の事など知らんからでしょう。
実際どの程度掛かるかは物によって違うでしょうが、10億円以上、ファクター5という洋ゲーメーカーのJulian Eggebrecht氏の話によれば、
一本辺り2000万ユーロ以上(32億円)を見込んでいるそうです。
PS3で一番売れたガンダム無双も赤字だと聞きました。
開発費高騰の原因はcellのプログラミングが極端に難しい事と、3DCGの開発環境がゲームに幅広く使われるdirectXでは無く、
ゲーム屋にはあまり馴染みの無いopenGLベースのオリジナルエンジンだから。
cellについては元々PS3専用では無く、家電やパソコンにも搭載するよう開発された汎用CPUであり、
従来のゲーム機のCPUには無い非常に複雑な構造になっています。SONYですら開発環境をろくに提供出来ていない状況です。
3DCG開発にdirectXでは無くわざわざopenGLを採用したのは、単にdirectXがマイクロソフトの規格だから使いたく無かったんでしょうね。
そんな馬鹿なと思うかもしれませんが、独自の規格に拘るSONYの社風を考えれば十分にありえます。
ゲーム屋にしてみれば、今まで触った事も無い未知の環境を社員が一から研究し、学ぶ所から始めなければいけないのです。
しかもその技術はPS3以外には使えない(PS2とも違う)。これでは開発費が高くなるのは当たり前です。
同じ高画質路線のxbox360ですが、マイクロソフトは同じソフト屋同士、開発の苦労が分かるのか、
windows、directXベースで専門学校の学生でも扱えるほど手軽で簡単な開発環境を提供しています。
だから画質のわりには格段に安く作れるようです。