取材

GoogleのChromebookが実現するいつでもどこでもアクセスできる近未来像「Nothing but the web ~100% webの世界へ~」


わずか8秒で起動する新しいノートPCのカタチ「Chromebook」、その上で動くソフトは全てGmailやGoogleドキュメントといったGoogle Apps、必要な各種データは全てGoogleのクラウド上に保存され、いつでもどこからでも好きなときに好きなパソコン・スマートフォンからアクセスできる……こういった未来の姿を「Nothing but the web ~100% webの世界へ~」ということで、東京国際フォーラムで開催された「Cloud Computing World Tokyo 2011」&「Next Generation Data Center 2011」において、Googleが実際のデモを交えて講演を行いました。Googleの目指す未来の生活と仕事のスタイルといったものがはっきりと示されており、簡単に理解できる内容となっています。

以下がその講演を再現したものです。


アナウンス:「Nothing but the web ~100% webの世界へ~」と題しまして、Google株式会社、エンタープライズ部門、マネージングディレクター、阿部伸一様。Google株式会社、エンタープライズ部門、セールスエンジニア、泉篤彦様にご登場いただきます。それでは阿部様、泉様、よろしくお願いします。


阿部:私、Googleのエンタープライズ部門、日本の事業統括しております、阿部でございます。


Googleはみなさんご存じのとおりですが、エンタープライズ部門がどういうことをしているのかをもう一度お話ししたいと思います。


Googleというのは検索、GmailやYouTubeなど我々コンシューマにとって役立つサービスを開発し、それを提供し、そこに多くのユーザーが集まり、使って頂く。そしてそこから、企業からさまざまな大きな広告の機会が入るということで、広告様から我々の事業収入を頂いてビジネスが成り立っているというのは通常のGoogleのモデルですが、よく同じお客さんに話するエンペランスとは、実はGoogleはD2CだけではなくてD2Bもやっております。そのD2Bがわたくが仕事をしておりますエンタープライズ部門でございます。

今日はGoogleのエンタープライズ部門の考えるクラウドは何か。それについてお話しをすると思います。クラウドと言うとややもすると非常に技術的な観念のデザインが出てきて、分類学的にプライベートだとかパブリックだとかハイブリッドだとかという形で、突然な話ではありませんけど、やはり我々の考えていることそういうものではなくて、みなさんが直感的に使えるビジネスに役立てていただけるものだと主張しております。実際に今日はデモをかなりの時間をさいて、ご覧いただきたいと思います。


Google自体は公式発表をしておりますが、エンタープライズ部門の方は、おかげさまで急速な伸びを示しております。このグラフには縦軸横軸の数値がございませんが、横軸が時間で、縦軸がGoogle Appsの実際のアクティブユーザーの数を示しております。急に伸びていることがおわかりになるかと思われます。


最近の大きなトレンドとしてあるのが、これまでのクラウドといいますと、ITを持てない小さな企業か個人事業主さん向けのサービスだという認知が多かったのですが、近頃は非常に大きな企業でも使われるようになってきております。またその大きな企業の実績というのが、さらに中堅だとか、実際の個人事業主、あるいは小企業までも波及するといったフィードバック効果が得られている事もわかってきています。

ここに受注実績の企業のロゴを掲載しているSoftBank、Casio、NRITZ、戸田建設、三井倉庫、などはGoogle Appsのお客様です。その他にもGoogleのエンタープライズ製品で、サイト設置むけ検索ソリューションなどですが、そちらは通販ファッションサイトのZOZOTOWN、そして紀伊國屋書店でも使われています。クラウドはまず我々コンシューマが使いはじめて、次に小さな事業のサイト運営者が使い始め、そしてその波が日本でも大企業まで来ている、というのが現在の状況であると私どもは認識しています。

よく私どもがお客様とお話ししていろいろお伺いさせていただくなかで、お客様から出てくる要望というものについて、「何が求められているのか」という部分で最終的に細かいお話をします。ITにはこういう課題があるだとか、ITも結局は経営者からの要望、もしくは事業責任者からの要望を聞いて、かなりの指示をいただいているわけです。その中でやはりかなり多く出てくるのが「スピード」というキーワードですね。この「スピード」というのは変化があるときも含まれていると考えていただいてもいいです。そして、この「スピード」の話まではよく聞く話なのですが、特に皆さんの要望で出てきているのが「モビリティー(可動性、移動性)」です。企業がグローバル化していくことによって、海外などへの出張があり、時差の問題でどこでも仕事をしていかなければならない。あるいはBCBの観点で、何か大きな災害などがあるとオフィスに来られない。それでもやはりやれる仕事をそこでやらなければいけない。そういったところでモビリティーの技術の要望というのは高まってきています。


3点目がイノベーションです。日本は元々、イノベーションのおかげで、技術立国をしてきましたが、生産性と物流もすごく進んでいると思います。そうやって日々改善が進んでいますが、コラボレーションからの生産性というのがあまり国際的な協調路線という観点で考えると、日本では上位に来ないのです。ただ、最近大きな業績を上げているグローバルな企業を見ると、実はイノベーション、業績の良さ、そしてもう一つの相関関係になってくるのが、コラボレーションです。いかに社内で、そしてみんなでコラボレーションできるか。あるいは社会で、お客さんやそういう人たちとコラボレーションできるか。これが企業の業績に大きく関わってきているというのが私どもの認識でもあり、実際にお話をさせていただいているお客様の認識でもあります。ただ実際にコラボレーションをやりましょうとなると、いろんな阻害要因が出てきます。

阻害要因を、一視点でご説明させていただきますが、一つがシステムです。相互システムが非常に豊潤化しててきておりますが、昨今の開発ソフトウェアというのは非常に進化スピード自体が遅いです。アップグレードが数MBとか、パッチもセキュリティーホールが見つかってパッチが出るまで48時間かかるとか、数日かかるとか、非常に速度が遅いです。改修するにもカスタマーと一緒で、作ったアプリケーションであっても、なぜか改修に時間がかかる。本来、ビジネスを加速化するはずだったソフトウェア、あるいはITの技術が実は変化の阻害要因になっているというのが一つだと思います。


2つ目が、やはりこれまでのシステムというのは複雑です。先ほども申し上げたクラウド自体も実際は複雑で、難しいけどすごく分かりやすいものなんだ、あるいはGoogleならばできそうなんだと先ほど申し上げましたが、複雑さというのが非常に大きな課題となっております。また、新しいシステムが稼働する、動けば素晴らしい成果を産むけれど、実際にそれを稼働させるとなると、かなり長い作業工程を書かないといけない、すごく分厚いマニュアルを読まなければいけない、実際に使っている人がほとんどいない、というのが現在の事情じゃないかと思います。

3点目がコスト、これが大事です。これも世界共通で、コストはどんどん下げていかないといけないというところがあるのですが、ITというとみなさんご承知のとおり、先ほどお話しした「豊潤化したシステム」を主に回し続けなければいけない。本当は革新的なことにお金を使いたいのに、実際のIT予算のほとんどは投資ではなくて、維持・保守の方に回っているというのが実情だと思います。

こういう課題があります。このコンファレンスに参加しているいろんな企業がいろんなものを提案していますが、我々がいろいろ解決にするためのソリューション、あるいはそのソリューションを実際に開発してお客様に提供する際の理論、あるいは「ビジョン」という方が良いのかもしれませんが、そのビジョンが先ほど題名でもご紹介いただいた「100% web」でございます。


「100% webとは何なのか」ということなのですが、「インターネットのブラウザーをかなり使っておられますね?」というご質問をすると「いいえ」という方はまずいらっしゃらないと思います。Googleのクラウドというのは、すべてユーザーはブラウザーを使って、Googleのベースですべてアプリケーションを使えるようにしよう、と。言い換えると、これはすべてのアプリケーション、ソフトウェア、データ、とにかくすべてをクラウドに集める、と。クラウドに集めることで、今しがた申し上げた阻害要因が改善されるというだけではなくて、リアルタイムでコラボレーションができるようになったり、いろんなスケールメリット、ユーザーやコンテンツだけでは出来なかったスケールメリットや、信頼性、セキュリティーが実現されるのではないか、ということを私ども、Googleは信じております。


「100% webの世界」というのは「私どもGoogleだけ」ではなくて「Googleだからできること」だと感じています。その理由はいくつかあります。1つ目が、私ども自身が先ほど「すべてウェブで」と申し上げましたが、これはWEBで産まれた担当者義務です。過去の資産という言い方がありますが、過去のしがらみ、負債というものは一切持っていないので、最初からWEBでステージを考えることができます。そしてWEBで、既に非常に大きなお客様を持っておりますので、そこで非常に大きなユーザーベースを使って、誰でも使えるユーザーインターフェース、洗練されたユーザーインターフェースというのを準備しております。2つ目がこれも大きな事ですが、私どものクラウド、みなさんにも使っていただいていると思いますが、圧倒的なスケールを持った基盤を持っております。圧倒的なスケールだけではなくて、非常に高い多様性。昨年度は99.984%の稼働率、瞬間的なものを数えた上で99.984%の稼働率を実現しています。


そしてセキュリティーですね。端末にいろんなデータやソフトウェアを入れて、エンドポイントだけで管理しきれないような、管理に時間とコストがかかるような対応をするようなこともなく、すべて私どもGoogleのデータセンターでお預かりする。そしてそこのデータセンターには世界トップクラスの人、仕組み、そして設備がございますので、安心してデータをお預けいただくことができます。こうするためにも、エネルギー消費量効率から見ても、我々Googleは非常にスケールメリットが利いておりますので、効率二倍です。

そういうところで、私どものGoogleは世界最大級のスケールを課金不可で、もう一つ大事な「お客様に直感的に使えるサービス」を提供できます。これは我々Googleだけだと思っております。今日実はデモでご紹介するのは、我々がいくつか持っている製品やソリューションの中でも「Google Appsとビジネス」というテーマです。


詳細は後ほどデモで紹介させて頂きますが、その中で最近出てまいりました「Chromebook」を実際に使って、説明していきたいと思います。Chromebook自体が「100% web」を支える未来像の商品となります。


まずは話をするより見ていただくのが一番だと思いますので、私どもの「Google Apps」のデモをを中心にご覧いただきます。では、私どものセールスエンジニアである泉さんを紹介します。


では泉さんお願いします。


泉:それでは私の方で、20分程頂いて「Google Apps」というものを一通りご説明したいと思います。


時間の許す限りですね。


Google Appsは私もだいたい、2年くらいSS活動をしておりまして、最近ではもうクラウドなんかが一般的な言葉になってきたので、すぐに製品の説明に入れるので、いつもお客さんに紹介していることをそのままこの場でやりたいと思います。


Googleのサービスは8つから9つ程ありますが、今回は時間の関係で、コアサービスを説明していきたいと思います。


まずはメールです。メールの方は基本的にGmailです。ちょっとこの場で個人でGmailのアカウントをお持ちになっている方は手をあげていただけますか?……ありがとうございます。本当に四年くらい前はだいたい(会場の)1割程度しか使われていないとあったのですが、今はだいたい(会場の)半分以上の方が使っていられる。そういった意味では、今まで使い慣れてきたものを会社でも使えるということですね。トレーニングがいらないということですね。これもすごくクイックにビジネスに対応できます。一番お客様のところに行って好評なのはSPAM、ウイルス、これらについてスパムフィルターがほとんど100%効いていると。今までは本当にSPAMやウイルスに悩まされていたのが、今は非常に精神衛生上よく、非常に素晴らしい仕事ができるということで、本当にSPAMについては強力ということを一番最初に言っていただけています。


もう一つは、スレッド管理ですね。こういったスレッドの表示の仕方です。要は同じ話題であれば、このように一覧上に見積もりのやりとりなんかも、シームレスにちゃんと表示出来る。これが今までですと、コツンコツンと時間が空いてしまうと、それを探していかなければいけませんが、こういう形で全部、整頓でやりとりが見えますので、非常にやりとりの経過が見やすいというわけです。

もう一つ忘れてはいけないのは、たとえばメールがいっぱいになってしまった場合、このGoogle Apps for Businessではお一人さま25GBまでメールボックスが使えますので、その大きなメールボックスですと、三年~四年くらい前まででもしっかり保存されているというわけです。そしてすぐに一発で検索ができる。これも非常に好評をいただいております。今までは一生懸命、メールを探すために、フィルタリングをしてフォルダを作って、仕分けをして、それで探すということをしていましたが、今はそんなことをしなくてもクラウドでここまでのことができ、あとは相手の名前くらいを覚えておけば、すぐにメールを探すことができます。


メールだけではなくて、下の方は後ほどお知らせしますが、我々のオフィス文書整理、文章作成だったり、表計算など、こういったものも一発で探してくれる。あとはGoogle Sitesといって……これも後ほどお見せしますけれども、簡単なウェブのインターフェースですね。要はイントラネットを立ち上げられるようにするサービスなんですけれど、そういったイントラネットの中の情報についても、メールだけを探す時代ではなくてオフィス文書整理なども、ちゃんと探してくれる。メールはメールで探してくれる。オフィス文書はオフィス文書で、探してきてくれる。それでもなければインターネットで探してくれるというわけですね。3回もやらなければいけなかったのが、もう一度で済むと。ここら辺の部分も非常に好評頂いております


あと、(画面)左端の方に目を向けますと、これはチャットボックスですね。こういったものも、便利ですね。このグリーンのランプが点いている人はみんな今、作業(Google Appsにログインしている人)をしているので、今すぐにでも会話ができます。メールを出そうと思う前に、少し目を通してみて、チャットで返事が来れば確認が出来る訳ですね。そうしますと、すぐにチャットボックスを通じて……まあ少し接続までにお時間がかかりますが、こういった感じで、メールを出すと、その返事を待たなければいけないということが、これだと本当にすぐに「お疲れ様です。内容オーケーです」といったことができます。


こういったテキスト(でのやりとり)をちゃんとするのもいいのですが、やはりテキストでやりとりして、らちが明かなくなってきたら、最後の手段は直談判ですね。実際に担当者を捕まえて、そうすると相手が出ますので(チャットボックスを接続して相手側がとのボイスチャットが始まる)

泉「おはようございます」


B:「お疲れ様です。」

泉:
このようなフリー(スクリーン上で相手側のカメラ画面を拡大を行った)で大きな画面ですけども、こういった(遠隔地からも顔を合わせながらの)形で、チャットにて「できるの、できないの?イエスなの、ノーなの?黒なの、白なの?」と回答が得られる。ここら辺のところもGoogle Apps for Business経由でする事が可能です。メールを投げてから交渉ということができるわけですね。では切ります。


こういった形で、メールのインターフェースの中にいろいろな作業効率化のメリットですね。こういったものが、Google Appsではクラウドのおかげで、データを一個所で管理してそれを最大限に生かすことが出来ます。


時間がありませんので次はカレンダーにいきたいと思います。カレンダーについては今回はAjaxを用いているのでドラッグアンドドロップもできます。


こういった形で、カレンダーを開いて……たとえば、よくカレンダーの活用方法としては、すぐスケジュールを見て空き状況を確認、そして会議室をとって、そしてミーティングを設定するというのは大変な作業ですが、このGoogleのカレンダーであれば、このように担当者のスケジュールを重ねて表示して、この三人のスケジュールはとても忙しいスケジュールみたいなのでここしかスケジュールを合わせることができないというところで、スケジュールをブッキングすると言うことができます。


そして、今回紹介している有償版なのですが、この有償版は会議室などをリソースと呼んでいますが、会議室をいつでも登録することが可能です。なおかつ、先ほどのように、この時間に空いているところだけしか表示しないというのも可能です。こういう風にチェックボックスを外せば、空いていないところも表示できるのですが、これだけで、この時間帯に空いている会議室が分かります。「では、大阪の会議室が空いているので、大阪の会議室のスケジュールに追加しましょう」ということで、会議室を取って保存。あとは人をアサインしますので、ゲストを先ほどの2名ですね(実際には佐藤さん鈴木さん)。この2人のスケジュールも取って保存します。そうしますと自動的に招待状が送信されます。そうすれば、この三人の忙しいスケジュール、そして会議室の空きも探して、メールも出してくれます。これでもうミーティングの設定が終わってしまいますね。こんな感じでスケジュールを管理できます。これがカレンダーです。


次にドキュメントに移ります。このドキュメントは先ほど少しお話ししましたが、我々の提供するオフィススイートですね。いわゆるワード、エクセル、パワーポイント。こういったものがブラウザーだけでご利用できるといったものです。これがこの実際のインターフェースなんですけれども(スクリーン上に表示される)、たとえばこういった形で、右端の方にプレビューのようなものが表示されます。これが、いわゆるカタログ上にあるパブリックフォルダですね。要はこのドキュメント、先ほども言ったオフィス文書整理のほかにも、アップロードをするだけであればどのようなファイルタイプであっても大丈夫です。このようなPDFやパワーポイントをそのままの形のファイルでもアップロードできますし、たとえばJPEG画像みたいな静止画みたいなものもアップロードできますし、あとは動画などもアップロードすることができます。さらにいちいちアップロードして、プレーヤーを立ち上げることなく、このようにウインドウズメディアファイルも再生ができると。これなんかも非常に便利な機能ですね。たとえばこのようなフォルダ階層を作って、このフォルダに権限を与えて、その人しか見えないようにし、安全に共有することができます。ウインドウズの共有フォルダやウインフォルダではなくて、クラウド上で展開できると。そしてどこへいっても、人のパソコンで見ても、同じ内容が見ることができ、こういった形で非常に作業効率があがり、ファイルシェアリング(ファイル共有)ができると思います。

今回はこの中で営業報告書を例にして見ていきたいと思います。これは、スプレッドシートといいますけれど、これは今エクセルですね。


通常皆さんがどのようにエクセルを使うかというと、こういった営業報告書みたいなものを各支店が入力しなければならないといったら、まずやることはエクセルでこのファイル自体を作って、そのパワーポイントやエクセルをメールでリンクして、みなさんに送る。そして少し待って、相手から返信が来たらまた、私の方でまとめ上げて報告するということが必要になります。このような手順を踏むと、どうしても遅い人もいますから、下手をするとこれによって一週間ほどかかってしまいます。

それで我々のエクセルのスプレッドシートはどういうものなのかということですね。それを見ていきたいと思います。少し入力を先ほどのようにモニターに表示してやってみたいと思いますので、もう一度担当を呼んでみたいと思います。

泉「もしもし?」

B:「お疲れ様です」

泉:「今から先ほどの帳票の入力を始めますので「お願いします」といったらやって下さい」
B:「わかりました」

ここに表がありますので、ここも少しみていただければと思います。こういった縦にプレゼンが九項目ほどありますが、これを今から、私は一切操作せずに裏(相手から)に入力していってもらいたいと思います。

泉:「ではお願いします」

ここのところで、もう入力が裏で始まりました。今四人くらいですね。


このカラーが違うのは、認知度が違うんですね。こうやってオンカーソルすると担当者名が表示されますね。このように自分の目の前で、各視点から情報が更新されていくのが分かります。合計も上がっていく、グラフも追従していきますね。要は一瞬で一週間掛かるかもしれないメールの交渉が、もう目の前で行われていきます。先ほどのようにビデオで会話もしていますので、「今聞いてみたいのだけど、どのようになっているの?」だとかを確認したり。このチャットも、画面横で変換できますので、こうやってテキストチャットをしながら確認を行い、「これが最新のデータなのですね?」といった確認を行う事で、完成したということですね。こういった使い方ができます。

たとえば周りの震災で、このスプレッドシートが非常に威力を発揮しました。我々のお客さんから非常に感謝しているというメールをいただきました。安否確認もこれで一瞬にしてできました。今までのこういった安否確認システムはなかったんですが、共有する事で一瞬にして全社員の安否確認ができ、ありがとうございます、と。感謝の言葉をいただいたりしました。そういった使い方もできます。あとは見積もりなどをお客様の前で、いろんなステップフォルダーとして、一緒に作って、すぐに見積もりを出して、その場で提出をする。このスピード感ですね。このスピード感を持った会社と、みなさんとの会社でのコンビネーションということですね。

次はGoogle Sitesです。これは簡単にいうとワードのような、簡単なインターフェースで誰でもサイトを立ち上げられるわけです。こういったサービスをGoogle Sitesと呼びます。例えば代理店ポータルというテーマで作ってみましたが、このエディットページで、自分で立ち上げるので簡単ですね。文章を作成していく。つまり一からコンテンツを作ることなく、先ほどのようなドキュメントであったり、表みたいなものであったり。ガジェットなども使えます。カレンダーもタブも使えます。


ということでコンテンツを一から作らなくても、先ほどのように共有している、いろんな資料がありますので、それを基幹として貼り付けるだけで、意味のあるウェブページで情報を配信することができます。たとえばこういう、華のある表現もいちいち作る必要はありません。これはテンプレートの中に、タブというものがありますので、このタブで表現することができます。インサート機能として、さきほどのスプレッドシートもこうやってはり付けることもできます。

あとは地図(Google マップ)なんかも我々のサービスですので、こういったところで営業所支店を、こういった形で表すことができ、このようにして支店を表した地図を作ることができるのです。


最近、Google Sitesでリクエストが多いのは、Notesです。「ウチではGoogle AppsでNotesアプリケーションを作っているが、それはどうしたらいいのか」というリクエストを受けることあるのですね。そういった時にはGoogle Apps Scriptというものがあります。経費申請フォームも、これは私が作ったんですけども。このように入力してメールを出して、そして入力データというものは、先ほどのスプレッドシートの中に保存しますので、データベースはいりません。


なのでアプリケーションの中だけで、単純なアプリケーションを作ることができます。これを使ってみるのはどうでしょうか?というご提案をさせて頂いていたりします。これも一アカウント、年間六千円で使えることです。実際にたとえばエンジンみたいなもの(Google App Engine)もあります、それを使ってもらっても構いませんが、そういった新しいものを用意することなく、こういうことができます。最初に情報共有をしてくれれば、Google Apps Scriptでガンガン処理を作って、自動化をしていくとことができると。こういったことが非常に便利ですということでご紹介させていただきました。

今度は動画になりますが、社内YouTubeのようなクローズドな状態で、社内でビデオを公開することができます。YouTubeですと、オープンに公開されてしまいますし、短いビデオしかアップロードできませんが、これですと非常に長い時間のトレーニングビデオなどもアップロードして共有することができます。


次はモバイルの方をご紹介していきたいと思います。今回はAndroid端末を使っていきたいと思います。


たとえば先ほど見ていたドキュメントで、パソコンから見ていたものがあります。


それもこういった携帯電話で、外から先ほどのスプレッドシートを見る、編集するということも簡単にできます。


先ほどのは北海道から沖縄ですね。自分のファイルをどんどん見ることができます。こういった形で入力することもできますので、外でパソコンを持っていない時、ちょうど忘れてしまい、今すぐやらなければいけない、上長から電話が掛かってきて、すぐに入れろという時も、慌てることはありません。こういったiPhoneやAndroid、こういったものがあれば外からでも仕事ができます。

今回はたとえば、「Google トーク」。先ほどGmailの中からチャットをやりました。あれも追加の料金はありません。それと同じことがAndroidでもすることができます。ここにビデオマークが点いている人は先ほどのようにカメラのあるところにいて、グリーンのマークなので、オンラインの状態であるということが分かります。


これを下の方にずらして見ると、カメラマークがなかったりですね。あとは忙しい場合や、ログインしていない場合は、たとえばフレンドに言って、これでテキストチャットができます。


こうすることで、こういったスマートフォンから呼び出して、そしてビデオでチャットができます。インターネットの設備だけで、こういったことができるわけです。


また震災の話で申し訳ありませんが、震災の時も活躍しました。携帯電話キャリアがまったく使えない状況でもインターネットを使えた人はこれを使えたらしいです。

(ここでビデオチャットが繋がる)
泉:「もしもし?聞こえますか?」


今は音声が拾えていないようですが、こういった形でビデオのチャットなども、このモバイルでできるということですね。これがiPadであっても構いませんし、Windows Mobileでも構いません。こういったさまざまなデバイスに対応しています。これも我々の方で対応しますので、いちいち新しいデバイスが出てくる度に心配する必要はありません。我々がすぐに対応して、iPadもついに対応しました。こういったインターフェースを我々が提供しますので、みなさんは利用するだけで、気軽にチャットが出来る訳ですね。

こういった数々の機能を提供しているわけですね。また、1つだけ話は戻りますが、メールのインターフェースで、先ほどご紹介しましたクラウドにITを対応させるメリットとして、たとえば、検索して先ほどのパワーポイントで、メールからGoogle ドキュメントで送信を行うことができます。通常の場合、我々は専用のソフトを使って検索を行ったりしますが、これからは簡単にメールのインターフェースから検索ができるということですね。


最後になりますが、Chromebookをお見せしておきたいと思います。今回はサムスンさんのChromebookですね。


USA自体では販売されていますが、日本でも発売されており、このChromebookのロゴ、エンドスタッフが入ったサムスンさんのPCです。


こちらの方を少し、お見せしたいと思います。


今、電源は落ちている状態です。今、画面をChromebookの方に切り替えたいと思います。ここから、立ち上げスピード公称8秒とWEBページに書いているので少し試してみたいと思います。


押します。1、2、3、4、5、6、7、8……どうですか?今、8秒ほどで立ち上がりましたね。こういった形で電源OFFの状態からも、このスピードで立ち上げることができますね。


なお、Chromebookはログインする時に、Google AppsのIDが必要になります。


(機材トラブルでスクリーン上に画面がでなくなる)
もう一回、電源を落としてみます。

先ほどのスプレッドシートですね。これは共有されていて、編集後のものが、しっかりと同じものが表示されています。例えばマシンをなくしたとしても、こうしたGoogleの軽量なOSだけで、Windowsもいりません。我々の提供するOSだけで、この一連の動作ができます。今までは大切な資料なども、パソコンを落としたとなると真っ青になりました。これまでに作ったものがすべてゼロになってしまう。それどころかもし盗まれて誰かに拾われたら、そのパソコンの中に入っているデータというのはハックして、もしかすれば盗まれてしまうかもしれない。このChromebookでしたら、暗号化されていますので、落としてしまってもIDとパスワードさえ、しっかり設定していただければ、盗まれてもログインできないわけです。盗まれる心配もとても軽減されます。そして資料もなくならず、一瞬にして手元に戻るという。こういった世界がすでに私たちが提唱する「100% webの世界」として、ひとつ、Google Appsを検討していただければと思います。私の方は以上で終了させていただきたいと思います。

阿部:泉さん、ありがとうございました。みなさん、いかがでしたでしょうか。Google Appsが「100% web」を体現していることの一つとしてご覧いただきました。


このGoogle Apps、よくいわれるのが「ただのメールじゃないですか。グループウェアじゃないですか」ということをいわれるんですが、大きく違っている点があります。それは先ほど、すべてクラウドになっており、リアルタイムで出来るという点。それと、データセンターで普通にホスティングなどをしていたら、ハードウェアのサイズ、スケーラビリティだとか、パフォーマンスだとかで制限されますが、我々はある意味、Googleのプランを全体に使って行いますので、そこから青天井で使っていただけるというところがあります。強調したいところはメールはメール、チャットはチャット、あるいはオフィススイートはオフィススイートとして使うのではなくて、それを全部一つとして使う。検索も別々に行うのではなくて、一カ所で必要なデータを短時間で探し当てる。それによってコラボレーションの生産性などからやっていく。コアは我々の「情報を探す」という作業。それを「コピーしてペーストして」「提示する」という作業はノンコアな作業で、コアじゃない作業になります。これをクラウドに移すことによって、リアルタイムにコラボレーションするということで、本当にお客様がいる時、データを見て、判断して、アイデアをあとで実行する。そちらの方をリアルタイムに支援するソリューションがGoogle Appsのビジネスだと思います。そしてどこでもこうするということ、つまりAndroidでもChromebookでも、できるのだ、と。我々はデバイスを特定したりしません。それが「100% web」のメリットで、この携帯電話だったら動きます、このタブレットだったら動きます、ということがまったくありません。お客様にとってはそこもコアではないと思います。コアではないのであれば、そういう余計なことは一切考えずに、便利なものを選んでいただくということが「100% web」の世界では可能である、というわけです。


もう一つ申し上げたいのが、我々が「ブラウザーベースで」といろいろ申し上げましたけれど、クラウドの実績ですね。企業で使う時は信頼性というものが問われます。我々もこのクラウドサービスを長い間やってきていますが、我々よりもクラウドサービスを長くやってきた企業はないと思います。今思いついたように、OpenXのソフトウェアをクラウド用に見せかけてサービスを提供しても、なかなかここまでの信頼性や品質は提供できないと思います。我々の一つ「Google Apps for Business」は非常にシンプルなプライスをしております。これをつければいくらですとか、これをつけなければいくらですという話ではなく、デバイスは当然、別に手配していただきますが、先ほどご覧いただいたのがすべて、ついてきます。そのすべてついたものが一年でお一人、六千円で定価で使っていただける。これをサブスクリプションとして使っていただけるというところが大きなメリットだと思います。やはり企業が大きくなればなるほど、既存の大きなソリューションベンダーをお持ちになるほど大きな規約のもとで、ログインされて、そこがまたベンダーの中での大きなしがらみとなっていると思いますが、我々はそういった観点でお客様を縛ることはいたしませんので、ご安心いただきたいと思います。

先ほど実績と申し上げましたが、お客様に許諾をいただけた段階だけで、つまり一面だけですが、これだけのお客様が日本にもおられます。


グローバルだと少し前に300万社と申しておりましたが、もう350万社ぐらいにいくのではないかと思いますが、これが我々の揺るがぬ実績です。ここのお客様のメールが動かなくなったとか事故が起こったということは、私がGoogleに入ってから一切聞いておりませんし、おそらくこれからもGoogle全体が止まるということもないと思います。

次はさらにお客様の広告なのですが、あまりたくさんの事例はここではいいません。私どもが見ていただきたいのは、ここに出ている、NORITZさん、三井総研さん、サカタのタネさん、頓智ドットさんなんですが、すべてのお客様の表情にご注目いただきたいですね。よくある、事例記事にある難しい顔をされていません。みんな笑顔です。我々が笑顔を強要したというわけではなくて、やはりGoogle Appsというのは自分で使ってみても簡単で、直感的で、楽しいですね。そこがGoogle Appsのお客様の表情、これをよくご覧いただいて、これから我々の製品、サービスがどんなものなのか、ご興味を持っていただいたら、もっと勉強していきたいと思っております。


最後にいくつか申し上げたいのですが、一つ目から申し上げますと、もう一度「100% web」について申し上げたいと思います。「100% web」というのは、お客様はブラウザーで、ウェブベースで使っているサービスで、データもすべて、私どもがクラウドでお預かりします。これは我々の持ち物ではないので、お客様の持ち物なので「返せ」といわれれば、いつでもお返ししますし、お客様のものなので、非常に注意を払って、最高のセキュリティーでお預かりいたします。先ほど申し上げたGoogle Apps、私どもGoogleの大きなクラウドの基盤で動いております。このクラウドの基盤という言い方は、すごく好きだというところが一つの強み。そしてGoogle Apps以外にもパートナーさんがいろんなアプリケーション開発をされています。ここまでだと全部中途半端で使いにくいのではないかといわれますが、Googleはこの基盤を使って、お客様ご自身のソフトウェアやシステムを開発することも可能です。この独自アプリケーションというのは、Google App Engineというプラットフォームも提供しておりますので、やろうと思えば、上から下まで「Googleで」ということが可能です。


先ほど申し上げたGoogleベースですから、デバイス、ブラウザー、まったく選びません。お客様が本来とらわれる必要のないことにとらわれるということから、解放されます。では「Googleにするというと今までのものすべてからの切り離しになりますか」といえば、そうではありません。お客様が将来こうしていきたいというところから、始められるところから始めていただいて、我々のクラウドに来て下さい。そこからロードマップを書いて、既存のシステムから随時、私たちのクラウドに来ていただければいいと考えております。それまでの過渡期の間、私どものクラウドの各自サービスはAPIで公開されておりますので、オープンなAPIを使って、お客様のシステムの連携を通すことが可能となっております。この点など、ぜひ覚えて帰っていただきたいと思います。


先ほど申し上げましたとおり、いろんなアイデアがございます。先ほどのサイトの中のマップもAPIですし、その他もろもろ、いろんなAPIがございますので、Apps上のいろんな画像が見えてくるでしょうし、自社のソフトウェアを作る時もすべて活用して、Google上でワンストップ(one stop serviceの意)でソフトを開発していただけることが主になります。

2つ目は私どもはかなり大手のお客様への提供もしていると申し上げましたが、現在、特に従業員150名以下の組織にGoogle Apps for Businessを私どもと一緒に提案していただけるパートナーを募集しております。いくつか応募資格を書いていますが、もしご関心がある方がいらっしゃいましたら「Google Apps代理店スタート」でGoogleで検索していただければ、それで出てきますので、よろしくお願い申し上げます。


最後にみなさん、ここまで私どもの話を聞いていただき、デモもご覧いただき、ありがとうございました。お手元に資料とともに、アンケートを配らせていただいております。まだまだ私ども、お話の方も、デモの方も、いろいろ行き届いていない部分もあるかもしれませんが、ぜひそれを次回に生かしていきたいと思いますので、忌憚のない意見をいただきたいと思います。

本当に今日はありがとうございました。

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