サイエンス

内向的な人に関する10のウソ

by juzhengb

自身も内向的だという臨床心理学博士のMarti Olsen Laneyさんが、著書「The Introvert Advantage: How to Thrive in an Extrovert World」の中で内向的な人に関する10の間違いを指摘しています。

「内向」というのはカール・ユングの考案した性格分類の1つで、「内界の主観的要因に関心が向く。思慮深い。周りの意見に左右されない」という性格だと定義づけられています。

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1:しゃべるのが好きではない

by JPott

内向的な人は「言うべきことがないときはしゃべらない」というだけで、特にしゃべるのが好きではないわけではありません。ただ、とりとめもない話をするのが嫌いなだけです。なので、好きなものや興味があるものについてしゃべるといくらでもおしゃべりが続きます。これは6番の内容とリンクしていて、いろいろと考えることがありすぎるので、必要のないおしゃべりをしている時間はない、ともいえます。

2:シャイである

by rajeshburman

「内向的」と「シャイ」は無関係です。内向的な人は別に人を恐れているわけではありません。「シャイだ」と言われてしまうのは、内向的な人が積極的に人と関わろうとしないからですが、これは相互に干渉するには理由が必要だと考えているから。「話のための話」「干渉するための干渉」はしません。こちらから内向的な人と話をしたい、というのであれば、普通にただ話しかけるだけでOKです。

3:不作法

by Chris_J

社交辞令を理解しないことがあるため、内向的な人はときどき粗野だ、不作法だとみられてしまいます。実際のところ、彼らはただみんなに真の姿で正直にいて欲しいと望んでいます。しかし、不幸なことにこの望みは多くの環境では受け入れられないため、内向的な人はそこに合わせるためにプレッシャーを感じ、疲れてしまいます。

4:人間が好きではない

by skonen_blades

これはむしろ逆で、「友人」を片手で数えられるほどしか作りませんが、その数少ない友人を非常に大事にします。もしも内向的な人に友人だと思われているのであれば、それは終生の同盟相手を得たと例えてもいいほどの状態です。

5:人前に出るのを好まない

by o5com

これは「長々と出るのを好まない」が正解。というのは、公共の場や行事でのあれこれ複雑なことに巻き込まれるのがイヤだからです。データや経験などを迅速に集めてしまうので、その結果、ずっと外に出る必要がないだけです。そうして、家に帰って充電(力を溜めること)し、データや経験を処理していきます。内向的な人にとってはこの充電というのが極めて重要です。

6:いつも一人でいたい

by Overmarslee

内向的な人は自らの考え、思いつきに申し分ないほど満足しています。彼らは多くのことを考え、空想にふけります。疑問難問は大好物です。ただ、その疑問を解いたときの発見やひらめきは、本当に信頼できる誰かと共有したいと強く願っています。これが叶わないと、信じられないほどの孤独を味わうことになります。

7:不思議な存在だ

by Annabelle.D.

内向的な人というのは多くの場合、個人主義者です。世論には追従せず、自分のために考えるのでしばしば標準に異を唱えることになります。彼らが何かを決めるとき、そこに「一般的かどうか、流行かどうか」という判断はありません。

8:無関心なオタクだ

by Dаz

ユングの定義したとおり、内向的な人は主観的な要因、自分の考えや感情に関心を持ちます。かといって、周囲で起きている事象に興味を持っていないというわけではありません。ただ、自分の主観的なことがより刺激的で、価値があるだけなのです。

9:どうリラックスするか、どう楽しむかを知らない

by Janak Prajapati

内向的な人の特徴として、家や自然の中ではリラックスするが、公の場ではリラックスしないというのがあります。これはスリルを追い求めるスリル・シーカーや、アドレナリン中毒のジャンキーとは違うということです。彼らは、あまりに周囲がうるさかったり雑音が酷かったりすると、それをシャットアウトしてしまいます。内向的な人と外向的な人とではドーパミンの働きに違いがあります。

10:内向的な人はその性格を治して外向的な人になれる

by Mittnick.nl

内向的な人は自分を治すことはできません。ただ、この世界には外向的な人が学ぶべき、内向的な人と対話するための技術がまだまだあります。もしもこの世界に内向的な人がいなかったら、科学者や音楽家、芸術家、詩人、映画製作者、医者、数学者、作家、哲学者といった人々の数はごくわずかになってしまいます。

Marti Olsen Laneyさんによる「The Introvert Advantage: How to Thrive in an Extrovert World」は、務台夏子さんの翻訳により「小心者が世界を変える」というタイトルで出版されています。脳みその作りが違う人のことを理解するのは容易ではありませんが、この本は既成概念を打ち崩し、足がかりを作ってくれるのではないでしょうか。

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in サイエンス, Posted by logc_nt

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