Pro Display XDR 2開発の優先度低下?Appleの次世代ディスプレイ戦略に変化
32インチ大型iMacは2025年以降に期待、ミニLED採用の可能性も
Renders by Ianより
Bloombergの著名ジャーナリストMark Gurman氏が、最新のPower OnニュースレターでAppleのディスプレイ戦略の変化を報告した。特に注目されるのは、高級ディスプレイPro Display XDRの後継機種の開発優先度が低下している点だ。
現行のPro Display XDRは、32インチ6K解像度、最大1,600ニトの輝度、Thunderbolt 3ポートなどハイエンド仕様を特徴とする製品で、2019年12月の発売以来、プロフェッショナル向け市場で高い評価を得てきた。米国での価格は4,999ドルから、専用スタンドは追加で999ドルとなっている。
2022年時点ではAppleシリコンチップを搭載した新型モデルの開発が進められていたが、現在の開発状況は不明。Studio Displayで採用されているA13 Bionicチップのような機能拡張は期待されているものの、具体的な開発計画は明らかにされていない。
大型iMacへの期待
一方、大型iMacの開発については新たな展開が示唆されている。Intel製プロセッサからの移行に伴い販売終了となった27インチモデル以来、iMacは24インチ単一のラインナップとなっているが、より大きなサイズの復活が期待されている。
特に注目されるのは32インチモデルの開発情報だ。Apple製品の分析で知られるMing-Chi Kuo氏は、ミニLEDバックライトを採用した新モデルを予測。当初2024年末の発売が予想されていたが、現在は2025年以降の発売が有力視されている。
Appleは2023年11月の時点で27インチiMacの復活を否定しており、代替としてStudio DisplayとMac StudioまたはMac miniの組み合わせを推奨している。しかし、オールインワンデスクトップへの需要は依然として高く、新たな大型iMacの登場が期待されている。