場所は7勝8敗と負け越したが、翌7月場所では初日から5連勝。その後も連敗することなく白星を積み重ね、14日目に[[臥牙丸]]に勝って12勝目をあげ、この時点で自身初の十両優勝が決定。千秋楽も勝利して13勝2敗の成績を残した<ref>{{Cite news |title=相撲、天風が十両優勝 |newspaper=新潟日報 |date=2016-07-23 |url=http://www.niigata-nippo.co.jp/world/sports/20160723269003.html |accessdate=2016-07-24}}</ref>。優勝インタビューでは満面の笑みで「緊張せずに集中して自分の相撲が取れています」と答えており、尾車も放送で「何で今場所はこんなに変わったのか、私にもわかりません」と喜び<ref>『大相撲ジャーナル』2016年9月号22ページ</ref>、同場所の好成績により翌9月場所の幕内昇進が決定した。尾車は「こんなに早く昇進するとは思っていなかった」と述べ、天風本人は「プレッシャーもありますが、謹んでお受けしたい」と述べた<ref>{{Cite news |title=新入幕・天風、師匠の名前いただきます！「浩二」から「浩一」に改名 |newspaper=スポーツ報知 |date=2016-08-29 |url=https://web.archive.org/web/20160904102935/http://www.hochi.co.jp/sports/sumo/20160829-OHT1T50133.html |accessdate=2016-09-06}}</ref>。同場所の幕内には[[琴勇輝一巖|琴勇輝]]も在籍していて、54年ぶりに香川県出身力士が幕内に複数在籍することとなった。天風は「早く（琴勇輝と）戦いたい。互いに切磋琢磨して地元を沸かせたい。」と意気込みを語っていた<ref>{{Cite news |title=新入幕の天風会見／琴勇輝と「早く戦いたい」 |newspaper=四国新聞 |date=2016-08-30 |url=https://www.shikoku-np.co.jp/sports/local/20160830000172 |accessdate=2016-09-06}}</ref>。

2017年1月場所は[[宇良和輝|宇良]]に十両以上では初となる決まり手[[襷反り]]で敗れたが、成績は9勝をあげて3場所ぶりの勝ち越し。襷反りでの敗戦は新聞の一面を飾ったが、このことについて場所後に参加した豆まきの場で、「宇良＝裏（うら）に表（おもて）にされた。新聞の一面に載りましたから」と語り、笑いを誘っていた<ref>{{Cite news |title=豪風が一足早い豆まき、天風は「たすき反り」で敗れた一番で「新聞の一面に載りました」|newspaper=スポーツ報知 |date=2017-01-30 |url=https://web.archive.org/web/20170130063104/http://www.hochi.co.jp/sports/sumo/20170129-OHT1T50362.html |accessdate=2017-01-30}}</ref>。2017年は年間を通して小幅な勝ち越しと負け越しを繰り返し、十両に在位し続けた。

基本的に突っ張りから左四つになって寄る相撲を取り、大きな体を生かした豪快な取り口が持ち味。相手と正対して左四つに組み止めて、どんどん前に出る<ref name="zasshisumo20180358">『相撲』2018年3月号 p.58</ref>。新入幕の際に、尾車は「左を差して右を抱え、腹を出しながら前に出る相撲は下に通用しても上ではどうか。右上手を取って前に出てほしい。先場所のような相撲を取ってどれだけ通用するかでしょう」と天風に対してハッパをかけた<ref>[https://web.archive.org/web/20160901201127/http://www.hochi.co.jp/sports/sumo/20160830-OHT1T50061.html 新入幕・天風、尾車親方の本名「浩一」にしこ名変更「謹んでお受けします」] 2016年8月30日6時0分 スポーツ報知</ref>。良くも悪くもワンパターンな左四つの相撲を取り、そのことから2016年9月場所後の座談会では[[寺尾常史|錣山]]から「天風も左四つしかないですね。突っ張って出て行くだけなので、十両で通用しても幕内では通じないのではないですか。上手も取らずに左が入って、そのまま出て行くだけです。膝も曲がっていないです」と厳しい評価を下された<ref>『大相撲ジャーナル』2016年11月号17ページ</ref>。天風自身も2016年9月場所6日目から8連敗した相撲について「悪い相撲じゃないけど、腰が高いから力が入らない」と分析していた<ref>『相撲』2016年10月号63ページ</ref>。腰痛もあって稽古量が少ないことから二所ノ関一門の親方衆に稽古場で叱咤されることもあり、2015年9月7日の連合稽古では、当時の一門の大関であった[[稀勢の里寛|稀勢の里]]が天風に喝を入れるべく40分間続けて稽古相手になった<ref>[https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/1534787.html 目覚めよ！稀勢の里、稽古で巨漢の天風かわいがり] 日刊スポーツ 2015年9月7日19時24分（日刊スポーツ新聞社、2019年3月9日閲覧）</ref>。

* 2016年5月場所前には下の名前を「浩二」に改めた。この名前には尾車より「幕内に昇進したら（自身の名と同じ）『浩一』をやる」と奮起を促すメッセージが込められていたと<ref>{{Cite news|title=十両・天風が白星発進！幕内昇進したら親方の名前へ“昇格”|newspaper=スポーツ報知|date=2016-05-08|url=https://web.archive.org/web/20160508083030/http://www.hochi.co.jp/sports/sumo/20160508-OHT1T50103.html|accessdate=2016-09-06}}</ref>され、実際に新入幕を決めた2016年9月場所は下の名前を「浩一」と名乗って土俵に上がった。