サッカーシリア代表
サッカーシリア代表(サッカーシリアだいひょう)は、シリアサッカー協会(SFA)によって構成されるシリアのサッカーのナショナルチームである。西アジアサッカー連盟所属。
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国または地域 | シリア | |||
協会 | シリアサッカー協会 | |||
愛称 |
The Qasioun Eagles (アラビア語: نسور قاسيون) (フランス語: Les aigles du Qasioun) | |||
監督 | エクトル・クーペル | |||
最多出場選手 | マーヘル・アッ=サイイド(109試合) | |||
最多得点選手 | フィラース・アル=ハティーブ(36得点) | |||
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初の国際試合 |
1949年11月20日対トルコ 0-7 | |||
最大差勝利試合 |
1965年8月31日対オマーン 13-0 | |||
最大差敗戦試合 |
1951年10月12日対エジプト 0-8 | |||
FIFAワールドカップ | ||||
出場回数 | 0回 | |||
最高成績 | - | |||
AFCアジアカップ | ||||
出場回数 | 7回 | |||
最高成績 | ベスト16 (2023) | |||
ホームスタジアムは、ダマスカスにあるアッバーシーン・スタジアムと、アレッポにあるアレッポ国際スタジアム。近年は内戦の影響によって、国外でのホームゲーム開催を余儀なくされる事が多い。
概要
編集FIFAワールドカップの本大会への出場経験はない。AFCアジアカップの本大会には過去7度出場しており、7回目となるAFCアジアカップ2023で初めてグループリーグを突破、初めてノックアウトステージへ進出している[1]。
歴史
編集1966年W杯イングランド大会の予選では、ヨーロッパグループ:7に属し、スペインとアイルランドと争うこととなったが、アイルランドとの試合前に予選を棄権した[2]。1986年メキシコ大会のアジア予選では最終予選まで進出し、イラクとのホーム・アンド・アウェーで勝てばワールドカップ初出場という場面だったが、ホーム0-0、アウェイ1-3で敗れ出場を逃した(その結果イラクが初出場を決めた[3])[4]。その後のワールドカップ予選では早々に敗退する事が多く、2014年の予選では失格になっている(後述)[5]。
AFCアジアカップ2011カタール大会では、1次リーグの初戦で格上と見られていたサウジアラビアを下す快挙を果たした[6]が、日本とヨルダンに敗れてグループ3位で敗退した[7][8]。
2014年W杯ブラジル大会・アジア2次予選でシリアはタジキスタンと対戦。ホームでの第1戦を2-1、アウェーでの第2戦を4-0でともに勝利し、3次予選進出を決めた。しかし、3次予選組み合わせ決定後、2次予選でスウェーデン代表歴のあるジョージ・ムラードを登録・出場させていたことが判明[9]。国際サッカー連盟(FIFA)が調査を行った上で、この試合の成績を無効としシリアは失格。代替でタジキスタンが3次予選進出となった[注 1][11]。
2018年W杯ロシア大会・アジア予選では最終予選に進出した[12]。同最終予選ではイラン[13]、韓国[14]にホームで引き分けるなど健闘を見せ、第9節でカタールにホームで3-1と勝利し[15]、勝ち点で並んだウズベキスタンを得失点差で上回りプレーオフ出場圏の3位に浮上した。そして最終節のアウェーでのイラン戦は先制点を挙げたものの、その後逆転され90分終了時点で2-1と予選敗退の危機に陥っていたが、追加時間にオマル・アッ=ソーマの得点で2-2の引き分けに持ち込み[16]、同じ勝ち点13のウズベキスタンを得失点差で上回りグループAの3位で4次予選(AFCプレーオフ)に進出した[17]。また、この試合の1点目のゴールは2015年11月12日に行われたトルクメニスタン戦で失点して以降1121分ぶりとなるイランのワールドカップ予選での失点となった[18]。なお、最終予選においてホームの5試合は全て中立国のマレーシア開催であったが無敗だった。4次予選では、オーストラリアに2試合180分では2-2の同点だったため行われた延長戦の末に敗れ大陸間プレーオフ進出はならなかった[19]。
2022年W杯カタール大会予選でも最終予選まで進むも全10試合で1勝しか挙げられず敗退、2026年北中米大会・アジア予選では2次予選で北朝鮮に逆転突破を許し、3大会ぶりに最終予選を待たずに本大会初出場の可能性が途絶えた[20]。
成績
編集FIFAワールドカップ
編集- 1930 - 不参加
- 1934 - 不参加
- 1938 - 不参加
- 1950 - 棄権
- 1954 - 不参加
- 1958 - 予選敗退
- 1962 - 不参加
- 1966 - 棄権
- 1970 - 不参加
- 1974 - 予選敗退
- 1978 - 棄権
- 1982 - 予選敗退
- 1986 - 予選敗退
- 1990 - 予選敗退
- 1994 - 予選敗退
- 1998 - 予選敗退
- 2002 - 予選敗退
- 2006 - 予選敗退
- 2010 - 予選敗退
- 2014 - 失格
- 2018 - 予選敗退
- 2022 - 予選敗退
- 2026 - 予選敗退
AFCアジアカップ
編集開催年 | 結果 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1956 | 不参加 | ||||||
1960 | |||||||
1964 | |||||||
1968 | |||||||
1972 | 予選敗退 | ||||||
1976 | 棄権 | ||||||
1980 | 1次リーグ敗退 | 4 | 2 | 1 | 1 | 3 | 2 |
1984 | 4 | 1 | 1 | 2 | 3 | 5 | |
1988 | 4 | 2 | 0 | 2 | 2 | 5 | |
1992 | 予選敗退 | ||||||
1996 | 1次リーグ敗退 | 3 | 1 | 0 | 2 | 3 | 6 |
2000 | 予選敗退 | ||||||
2004 | |||||||
2007 | |||||||
2011 | グループリーグ敗退 | 3 | 1 | 0 | 2 | 4 | 5 |
2015 | 予選敗退 | ||||||
2019 | グループリーグ敗退 | 3 | 0 | 1 | 2 | 2 | 5 |
2023 | ベスト16 | 4 | 1 | 2 | 1 | 2 | 2 |
合計 | 7/18 | 25 | 8 | 5 | 12 | 19 | 30 |
西アジアサッカー選手権
編集開催年 | 結果 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 |
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2000 | 準優勝 | 5 | 2 | 1 | 2 | 5 | 2 |
2002 | 4位 | 4 | 1 | 1 | 2 | 5 | 6 |
2004 | 準優勝 | 4 | 1 | 1 | 2 | 6 | 13 |
2007 | ベスト4 | 3 | 2 | 0 | 1 | 2 | 3 |
2008 | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 3 | |
2010 | グループリーグ敗退 | 2 | 0 | 1 | 1 | 2 | 3 |
2012 | 優勝 | 4 | 2 | 2 | 0 | 5 | 3 |
2014 | 棄権 | ||||||
合計 | 7/8 | 25 | 9 | 7 | 9 | 27 | 33 |
アラブカップ
編集開催年 | 結果 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1963 | 準優勝 | 4 | 3 | 0 | 1 | 9 | 4 |
1964 | 不参加 | ||||||
1966 | 準優勝 | 5 | 3 | 1 | 1 | 9 | 4 |
1985 | 不参加 | ||||||
1988 | 準優勝 | 6 | 2 | 2 | 2 | 5 | 5 |
1992 | 4位 | 4 | 0 | 3 | 1 | 2 | 3 |
1998 | グループリーグ敗退 | 2 | 0 | 0 | 2 | 1 | 6 |
2002 | 4 | 2 | 0 | 2 | 8 | 6 | |
2012 | 不参加 | ||||||
2021 | グループリーグ敗退 | 3 | 1 | 0 | 2 | 5 | 3 |
合計 | 7/10 | 28 | 11 | 6 | 11 | 39 | 31 |
パンアラブ競技大会
編集開催年 | 結果 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1953 | 準優勝 | 3 | 1 | 1 | 1 | 3 | 5 |
1957 | 優勝 | 5 | 2 | 2 | 1 | 12 | 6 |
1961 | 不参加 | ||||||
1965 | グループリーグ敗退 | 4 | 2 | 0 | 2 | 20 | 8 |
1976 | 3位 | 6 | 3 | 1 | 2 | 6 | 4 |
1985 | グループリーグ敗退 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 |
1992 | 4位 | 4 | 0 | 3 | 1 | 2 | 3 |
1997 | 準優勝 | 5 | 4 | 0 | 1 | 9 | 5 |
1999 | グループリーグ敗退 | 4 | 0 | 4 | 0 | 5 | 5 |
2007 | 不参加 | ||||||
2011 | 棄権 | ||||||
合計 | 8/11 | 33 | 12 | 11 | 10 | 57 | 40 |
西アジア競技大会
編集開催年 | 結果 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1997 | 準優勝 | ||||||
2002 | 4 | 1 | 3 | 0 | 5 | 4 | |
2005 | 4 | 1 | 3 | 0 | 7 | 5 | |
合計 | 3/3 |
歴代監督
編集- ファジル・イブラヒム 2006-2010
- ラトミル・ドゥイコヴィッチ 2010
- バレリウ・ティタ 2010-2011, 2021-2022
- ファジル・イブラヒム 2015-2016, 2019
- アイマン・アル=ハキーム 2016-2017
- ベルント・シュタンゲ 2018-2019
- ナビール・マアルール 2020-2021
- ニザール・マフルース 2021
- エクトル・クーペル 2023-
歴代選手
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “【アジア杯グループB結果】豪州、ウズベク、シリア決勝Tへ。日本3位通過なら豪州と対戦も | Goal.com 日本”. www.goal.com (2024年1月23日). 2024年7月13日閲覧。
- ^ “World Cup 1966 Qualifying”. www.rsssf.org. 2024年7月13日閲覧。
- ^ “サッカーU23:イラク代表 戦乱生き抜きタフに”. 毎日新聞. 2024年7月13日閲覧。
- ^ “World Cup 1986 qualifications”. www.rsssf.org. 2024年7月13日閲覧。
- ^ “サッカーW杯予選、日本と同組のシリア失格”. 日本経済新聞 (2011年8月20日). 2024年7月13日閲覧。
- ^ “シリアがサウジを破る/アジア杯 - アジア杯2011”. nikkansports.com. 2024年8月14日閲覧。
- ^ “アジア杯シリア戦:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2024年8月14日閲覧。
- ^ “超ワールドサッカー”. 超ワールドサッカー. 2024年8月14日閲覧。
- ^ “日本に朗報 シリア失格→タジキスタン - サッカー日本代表ニュース”. nikkansports.com. 2024年7月13日閲覧。
- ^ http://www.the-afc.com/en/tournaments/men-a-youth/fifa-world-cup/36108-syria-disqualified-from-2014-fifa-world-cup
- ^ “サッカーW杯予選、日本と同組のシリア失格 代わりにタジキスタン”. 日本経済新聞 (2011年8月20日). 2024年7月13日閲覧。
- ^ “ロシアW杯アジア2次予選特集ページ”. ゲキサカ. 2024年7月13日閲覧。
- ^ “日本が2位に浮上、豪州はタイに引き分け3位後退 - 日本代表 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年7月13日閲覧。
- ^ “<サッカー>韓国、シリアと0-0の引き分け=W杯最終予選”. wowKorea(ワウコリア) (2016年9月7日). 2024年7月13日閲覧。
- ^ サッカーキング編集部 (2017年9月1日). “韓国が痛恨ドロー…シリア、ウズベクと三つ巴で最終節へ/アジア最終予選A組”. サッカーキング. 2024年7月13日閲覧。
- ^ “シリア、試合終了間際の劇的弾でアジアプレーオフ進出…首位・イランとアウェイでドロー | Goal.com 日本”. www.goal.com (2017年9月5日). 2024年7月13日閲覧。
- ^ “韓国2位でW杯出場へ/アジア最終予選詳細 - 海外サッカー : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年7月13日閲覧。
- ^ “【日本代表プレビュー】最大の難敵・イランに、ベストメンバーで挑む《AFCアジアカップ2019》”. 超ワールドサッカー!. 2024年7月13日閲覧。
- ^ “W杯出場を目指したシリアが涙の敗退、指揮官は退場悔やむ”. www.afpbb.com. 2024年7月13日閲覧。
- ^ Inc, SEESAW GAME (2024年6月12日). “北朝鮮代表が4大会ぶりの最終予選進出決定 日本代表に次ぐ2位で突破”. サッカーキング. 2024年8月14日閲覧。