ローヤル・フラッシュ
『ローヤル・フラッシュ』(Royal Flash)は、1975年のイギリスの冒険コメディ映画。 ジョージ・マクドナルド・フレイザーの小説「フラッシュマン・シリーズ」をフレイザーが自ら脚色し、リチャード・レスター監督が映画化した作品で、出演はマルコム・マクダウェル、アラン・ベイツ、オリヴァー・リード、ローラ・モンテスなど。 不真面目な将校ハリー・フラッシュマンの冒険を描いている[2]。
ローヤル・フラッシュ | |
---|---|
Royal Flash | |
監督 | リチャード・レスター |
脚本 | ジョージ・マクドナルド・フレイザー |
原作 |
ジョージ・マクドナルド・フレイザー 『ローヤル・フラッシュ』 |
製作 |
デニス・オディール デヴィッド・V・ピッカー |
出演者 |
マルコム・マクダウェル アラン・ベイツ オリヴァー・リード ローラ・モンテス |
音楽 | ケン・ソープ |
撮影 | ジェフリー・アンスワース |
編集 | ジョン・ヴィクター・スミス |
製作会社 | 20世紀フォックス |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 |
1975年10月2日 1975年10月10日 1978年1月10日 |
上映時間 | 102分 |
製作国 |
イギリス アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $4,040,000[1] |
ストーリー
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
19世紀半ば、女好きで卑怯な小心者のイギリス軍人ハリー・フラッシュマン大尉はアフガン戦争で偶然英雄となり、社交界で大人気となる。
ある夜、ハリーはとある売春宿にいると、警察の手入れを受ける。慌てて逃げ出したハリーは1台の馬車に逃げ込むが、それはドイツの政治家オットー・フォン・ビスマルクの馬車であった。ビスマルクはハリーを警察に突きだそうとするが、危ういところを一緒にいた有名なスペインの踊り子ローラ・モンテスに救われる。
これをきっかけに、ハリーはローラの情夫となるが、彼女は性欲が強すぎたため、ハリーはやがて彼女にうんざりするようになる。その矢先、ローラはライバル女優と決闘騒ぎを起こして国外追放になってしまう。
5年後、ハリーにバイエルン王国から招待状が届く。ハリーが喜んでバイエルンへ向かうと、そこにはローラがいた。彼女はイギリスを追放された後、ヨーロッパ各地を放浪した末、現在はバイエルン国王の愛人となっていたのだ。
ハリーはここでも女性に手を出して、風紀紊乱で去勢されそうになる。そこへ突如現れたシュテルンベルクという騎士に救われるが、それはビスマルクが裏で仕組んだ罠だった。
ストラケンツ領のイルマ女公爵とオルデンブルグのカール・マグナス皇太子との結婚式が迫っていたのだが、皇太子は性病の治療中で式の日までには間に合わない。そこで、偶然にもハリーが皇太子とうり二つなことから、彼はその替え玉としてイルマと結婚させられることに。
しかし、皇太子の幼なじみのエリックに正体を見破られたうえ、ビスマルクの放った刺客に殺されそうになる。ハリーは、ここで初めてビスマルクの陰謀に気付く。ビスマルクはハリーと皇太子を殺し、ストラケンツ領をドイツに併合しようと目論んでいたのだ。
キャスト
編集役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
TBS版 | ||
ハリー・フラッシュマン大尉 カール皇太子 |
マルコム・マクダウェル | 富山敬 |
ルディ・フォン・シュテルンベルク | アラン・ベイツ | 日高晤郎 |
オットー・フォン・ビスマルク | オリヴァー・リード | 石田太郎 |
ローラ・モンテス | フロリンダ・ボルカン | 沢田敏子 |
イルマ | ブリット・エクランド | 松金よね子 |
デ・コーテ | トム・ベル | 筈見純 |
エリック・ハンセン | クリストファー・カザノフ | 野島昭生 |
不明 その他 |
上田敏也 千葉順二 石森達幸 石井敏郎 桜本昌弘 亀井三郎 山田栄子 片岡富枝 原えおり | |
演出 | 田島荘三 | |
翻訳 | 山田実 | |
効果 | ||
調整 | 近藤勝之 | |
制作 | コスモプロモーション | |
解説 | 荻昌弘 | |
初回放送 | 1981年7月27日 『月曜ロードショー』 |
出典
編集- ^ Solomon, Aubrey. Twentieth Century Fox: A Corporate and Financial History (The Scarecrow Filmmakers Series). Lanham, Maryland: Scarecrow Press, 1989. ISBN 978-0-8108-4244-1. p257
- ^ “ローヤル・フラッシュ”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2022年10月15日閲覧。