人間なんて

吉田拓郎(よしだたくろう)のアルバム

人間なんて』(にんげんなんて)は、1971年11月20日に吉田拓郎(当時はよしだたくろう)がリリースしたオリジナル・アルバムである。

『よしだたくろう 人間なんて』
よしだたくろうスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル フォークソング
レーベル エレックレコード
プロデュース 吉田拓郎
チャート最高順位
よしだたくろう アルバム 年表
よしだたくろう オン・ステージ ともだち
1971年
人間なんて
(1971年)
元気です。
1972年
『人間なんて』収録のシングル
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解説

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収録曲

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  1. 人間なんて
    ライブでは長時間演奏される曲だがこちらは弾き語りで2分ほどである。また1975年つま恋、1979年篠島で行われたオールナイトコンサートのラストナンバーでもある[5]
    1991年MICAがカバーし、とらばーゆのCMソングに採用され、30万枚のヒットとなる。
  2. 結婚しようよ
  3. ある雨の日の情景
    作詞:伊庭啓子 補作詞:よしだたくろう
    「結婚しようよ」のB面曲。
  4. ワシらのフォーク村
  5. 自殺の詩
    メモリアルヒット曲集 '70 真夏の青春』に収録された曲のリメイク。
  6. 花嫁になる君に
    作詞:岡本おさみ
  7. たくろうチャン
  8. どうしてこんなに悲しいんだろう
    当時拓郎は高円寺妙法寺横のアパートに住んでいて[6]、新宿で飲んで帰って、ジェームス・ブラウンバラードを聴いていたら、妙にしんみりした夜で、無性に染み入る曲を書きたくなってギターを手に取ったら、その頃ハマっていたコード進行で一気に書けたという[6]1976年のアルバム『明日に向って走れ』にリメイクバージョンが収録されている。
  9. 笑えさとりし人ヨ
    ブラスセクションと強力なベースラインが牽引するソウルR&B調ナンバー[1]
  10. やっと気づいて
  11. 川の流れの如く
  12. ふるさと

参加ミュージシャン

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  • 加藤和彦
    • 結婚しようよ/リードギター・ボルトネックギター
    • わしらのフォーク村/ボルトネックギター
    • 自殺の詩/ギター
    • どうしてこんなに悲しいんだろう/ギター
  • 林立夫
    • 結婚しようよ/パーカッション
    • わしらのフォーク村/ドラム
    • 自殺の詩/ドラム・パーカッション
  • 伊藤保夫
    • 結婚しようよ/エレクトリックベース
    • わしらのフォーク村/エレクトリックベース
    • どうしてこんなに悲しいんだろう/エレクトリックベース
  • 小原礼
    • 自殺の詩/エレクトリックベース
  • 菅節和
    • 自殺の詩/ハーモニウム
  • 松任谷正隆
    • 結婚しようよ/バンジョー・ハーモニウム
    • わしらのフォーク村/バンジョー
    • どうしてこんなに悲しいんだろう/ピアノ・オルガン
  • 小室等
    • ある雨の日の情景/12弦ギター
    • 花嫁になる君に/12弦ギター

  • 木田高介とア・リトル・モア・ヘック
    • 笑えさとりし人ヨ
    • やっと気づいて
    • 川の流れの如く
    • ふるさと
  • 井口喜典
    • ある雨の日の情景/コーラス
  • 田辺和博
    • ある雨の日の情景/コーラス
    • たくろうチャン/リードギター
  • ピピ&コット
    • ある雨の日の情景/コーラス
    • ふるさと/コーラス
  • 伊藤明夫
    • わしらのフォーク村/リードボーカル
    • ふるさと/コーラス
  • 川野寿男
    • ふるさと/コーラス

受容

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歌手の中村雅俊は、若いころ吉田の歌をよく聞いていたとリアルサウンドとのインタビューの中で話しており、最も魅力的な楽曲として「人間なんて」を挙げている[7]。 当時のライブにおける吉田のパフォーマンスについて「歌ってるときはガラガラ声なんだけど、それでもやっぱりガーッと歌い続ける姿だとか、ああいうのはちょっと打たれたりしますね。」と話している[7]。 中村にインタビューした小野島大はサビの部分を延々と歌うところが一種のトランス状態にあるのではないかと指摘しており、中村も酔っぱらった時にあのような感じになると答えたうえで、「あの止まらない感じが、不思議な連帯感と感動を呼んで。」と話している[7]

脚注・出典

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  1. ^ a b TOMC (2023年7月1日). “あのアーティストの知られざる魅力を探る TOMCの<ALT View>#25 吉田拓郎とR&B~レゲエ 初期作品群におけるグルーヴと“ソウル(魂)”を振り返る”. サイゾー. サイゾー. 2024年6月22日閲覧。
  2. ^ 昭和フォーク&ロック音楽堂、中村よお、青幻舎、2008年、p53
  3. ^ ニューミュージック・マガジン、1972年6月号、p83
  4. ^ ラヴ・ジェネレーション1966-1979 新版 日本ロック&フォーク・アルバム大全、田口史人・湯浅学北中正和監修、音楽之友社、2000年、p259
  5. ^ 吉田拓郎、夏のライブの主人公 「伝説」の最終章が始まる”. J-CAST トレンド (2018年8月7日). 2021年11月18日閲覧。
  6. ^ a b 「ロングインタビュー 吉田拓郎 すべてを語る」『AERA in FOLK あれは、ロックな春だった!』朝日新聞社、2006年4月1日、40-45頁。 
  7. ^ a b c 中村雅俊が明かす、歌と芝居に通じる表現の核「いろんなファクターがそろって形成されていくもの」”. Real Sound|リアルサウンド (2018年12月22日). 2021年11月18日閲覧。

関連項目

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