国道306号
国道306号(こくどう306ごう)は、三重県津市から滋賀県彦根市に至る一般国道である。
一般国道 | |
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国道306号 | |
地図 | |
総延長 | 87.1 km |
実延長 | 84.6 km |
現道 | 84.6 km |
制定年 | 1970年(昭和45年) |
起点 | 三重県津市 栗真中山町交差点(北緯34度45分23.45秒 東経136度31分23.32秒 / 北緯34.7565139度 東経136.5231444度) |
主な 経由都市 |
三重県亀山市、いなべ市 |
終点 | 滋賀県彦根市 外町交差点(北緯35度16分1.44秒 東経136度15分59.09秒 / 北緯35.2670667度 東経136.2664139度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道23号 国道1号 国道477号 国道421号 国道365号 国道307号 国道8号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
概要
編集三重県の県庁所在地である津市の国道23号上にある栗真中山町交差点から伊勢平野と鈴鹿山脈東麓に沿って三重県北部を南北に縦貫し、鈴鹿山脈の北部にある鞍掛峠を越えて、滋賀県の東部に位置する彦根市を走る国号8号交点(外町交差点)とを結ぶ延長約87 kmの一般国道の路線で、主な通過地は、三重県津市河芸町、亀山市、鈴鹿市、四日市市、三重郡菰野町、いなべ市大安町・北勢町・藤原町、滋賀県犬上郡多賀町である。亀山市 - 三重郡菰野町間にかけては、巡見街道の別名がある。起点の栗真中山町交差点から国道23号分岐である中瀬交差点まで国道23号(伊勢街道)との重用区間で、中瀬交差点以北が実延長区間となる単独区間である。三重県側は東名阪自動車道と、滋賀県側は名神高速道路へ連絡しており、前者は鈴鹿IC、後者は彦根ICで高速道路とアクセスする。
路線データ
編集一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:津市(栗真中山町・栗真中山町交差点 = 国道23号(旧伊勢街道)上)[注釈 2][2][3]
- 終点:彦根市(外町交差点 = 国道8号交点、国道307号起点)
- 重要な経過地:亀山市、鈴鹿市(伊船町)、四日市市(水沢町)、三重県三重郡菰野町、同県員弁郡大安町[注釈 3]、同郡北勢町[注釈 3]、同郡藤原町[注釈 3]、滋賀県犬上郡多賀町
- 総延長 : 87.1 km(三重県 64.7 km、滋賀県 22.4 km)重用延長を含む。[4][注釈 4]
- 重用延長 : 2.6 km(三重県 2.6 km、滋賀県 0.0 km)[4][注釈 4]
- 未供用延長 : なし[4][注釈 4]
- 実延長 : 84.6 km(三重県 62.2 km、滋賀県 22.4 km)[4][注釈 4]
- 指定区間:国道23号と重複する区間(三重県津市・栗真中山町交差点(起点) - 津市河芸町中瀬)[5]
歴史
編集現行の道路法(昭和27年法律第180号)に基づく一般国道の路線として、1969年(昭和44年)12月4日政令第280号の公布によって第1次追加指定され、翌1970年(昭和45年)4月1日施行によって国道になった路線である。三重県道・滋賀県道津彦根線が一般国道に昇格したものである[6]。
1990年代に入る頃までは、三重県・滋賀県間の鞍掛峠周辺に未舗装(ダート)区間が残っており、1993年(平成5年)頃の当時では、近畿地方に残る貴重なダート国道として知られていた[7]。2車線幅あったダート区間は、平成時代になって舗装化されて、現在はすべてが舗装路となった[8][9]。
年表
編集路線状況
編集例年、鈴鹿山脈の鞍掛峠周辺の区間(三重県いなべ市藤原町山口 - 滋賀県犬上郡多賀町 6.9 km)は冬季閉鎖となる。閉鎖期間は概ね12月上旬 - 3月下旬[12]。
2012年から2019年までは鞍掛峠が台風や災害による崩落によって大半の期間が通行止めになっていたために鞍掛峠を通り抜ける通行はできなかった。
自動車専用道路
編集バイパス
編集- 伊船バイパス
- 四日市菰野バイパス
通称
編集- 巡見街道
- 濃洲道
- 大君ヶ畑越[6]
重複区間
編集地理
編集通過する自治体
編集交差する道路
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年10月31日閲覧。
- ^ マップル広域版-全日本道路地図 p. 62
- ^ ナビング-全日本ロードマップ p. 86
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月17日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2015年6月24日閲覧。
- ^ a b 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 25滋賀県』角川書店、1979年4月8日、317頁。
- ^ 坂下雅司 2018, p. 103.
- ^ 佐藤健太郎 2014, p. 28.
- ^ 佐藤健太郎 2015, p. 24.
- ^ 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和44年12月4日政令第280号)
- ^ “猛烈な大雨で集落51人が一時孤立 国道分断、滋賀県多賀町で1時間に約90ミリ”. 京都新聞 (2023年8月25日). 2023年8月26日閲覧。
- ^ “冬期閉鎖区間”. 三重県県土整備部. 2012年10月27日閲覧。
参考文献
編集- 坂下雅司(著)、磯部祥行(編)「昔日のダート国道」『酷道大百科』〈ブルーガイド・グラフィック〉、実業之日本社、2018年12月28日、99 - 103頁、ISBN 978-4-408-06392-8。
- 佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社〈講談社現代新書〉、2014年。ISBN 978-4-06-288282-8。
- 佐藤健太郎『国道者』新潮社、2015年11月25日。ISBN 978-4-10-339731-1。
- 『マップル広域版-全日本道路地図』昭文社. 1992年5月第10版. p.55 ISBN 4-398-30030-9
- 『ナビング-全日本ロードマップ』株式会社国際地学協会. 1992年9月. p.82 ISBN 4-7718-3151-3