宮前区
宮前区(みやまえく)は、川崎市を構成する7行政区のうちの一つ。
みやまえく 宮前区 | |||
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国 | 日本 | ||
地方 | 関東地方 | ||
都道府県 | 神奈川県 | ||
市 | 川崎市 | ||
市町村コード | 14136-4 | ||
面積 |
18.61km2 | ||
総人口 |
234,713人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||
人口密度 | 12,612人/km2 | ||
隣接自治体 隣接行政区 |
川崎市(高津区、多摩区、麻生区) 横浜市(青葉区、都筑区) | ||
区の木 | サクラ | ||
区の花 | コスモス | ||
宮前区役所 | |||
所在地 |
〒216-8570 神奈川県川崎市宮前区宮前平2丁目20番地5 北緯35度35分21秒 東経139度34分43秒 / 北緯35.58917度 東経139.57861度座標: 北緯35度35分21秒 東経139度34分43秒 / 北緯35.58917度 東経139.57861度 | ||
外部リンク | 宮前区役所 | ||
特記事項 | 世帯数:106,211世帯(2024年2月1日) | ||
ウィキプロジェクト |
地理
編集宮前区は多摩丘陵上に位置し、区全域で起伏に富んだ地形を有する。そのため、平地はいくつかの川に沿った地域および台地上の狭い地域のみである。そのため、坂が非常に多い。
当区がまだ存在しなかったころ、東急田園都市線開通までは都心に近い立地を生かした農業を行うのどかな農村の体であったが、同線の開通・東名高速道路東名川崎インターチェンジの設置以降、急速に人口が増加し、都市化が進んだ。もっとも、住民の多くは東京都内へ通勤・通学を行っており、東京のベッドタウンとしての位置づけが大きい。20万人の人口を有しながら高校が1校しかないことがそれを物語っている。商業的にも高津区・青葉区・そして東京都内の比重が大きい。
隣接している自治体・行政区
編集歴史
編集この地域は古くから人の定着があったらしい。東高根遺跡や馬絹古墳、白井坂埴輪窯跡などの遺跡があるほか、影向寺は7世紀の創建で県内屈指の古刹という。
近世は、水はけの良い地質から畑作農業が中心となり、江戸・東京に近い立地から、果物の栽培や花の栽培が行われていた。昭和初期に地域は川崎市に編入されて同市の一部となるが、その後も戦後しばらくは交通過疎地帯であるために、のどかな農村の体を有していたようである。
もっとも、1966年(昭和41年)の田園都市線開通によって地域は激変する。東京に近いという立地から、東京のベッドタウンとして人口が急激に増加し、街も都市化する。宮前区は当初、高津区の一部に含まれていたが、人口が増加したためにその後に分区され、現在に至っている。
年表
編集- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、橘樹郡宮前(みやさき)村、向丘(むかおか)村ができる。
- 1938年(昭和13年)10月1日 - 向丘村、宮前村が川崎市に編入される。
- 1972年(昭和47年)4月1日 - 川崎市の政令指定都市移行に伴い、高津区発足。
- 1982年(昭和57年)7月1日 - 高津区より分区され宮前区が発足[1]。
区名の由来
編集宮前区の名前は、宮前区の地域を構成した村のひとつ、宮前村に由来する[1]。宮前村は「みやさきむら」と読むが、宮前区が成立した際に漢字のみを継承し、読みは平易なものに改められた。
- なお、逆に読みの方を継承するのが宮前区内の地名「宮崎」(ただし、「みやざき」)である。
宮前村成立時、村の中央に役場が置かれたのであるが、その村役場の置かれた地が女躰権現社(現馬絹神社)から梶ヶ谷にかけての字名「馬絹村字宮ノ前(みやのまえ)」であったことが宮前村の名前の由来である。「宮ノ前」とは同社の前の土地という意味である[1]。
昭和57年(1982年)分区の際、区名の命名を一般公募し1位の宮前区に決定。
名称 | |
1 | 宮前区 |
2 | 橘区 |
3 | 宮崎区 |
4 | 有馬区 |
人口
編集- 1985年 160,575
- 1990年 177,742
- 1995年 185,485
- 2000年 200,040
- 2005年 207,895
- 2010年 218,867
- 2015年 225,594
- 2020年 233,728
- 2023年 234,631
町名
編集宮前区内では、一部の区域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている。住居表示実施前の町名等欄で下線がある町名はその全部、それ以外はその一部であり、その町名の末尾に数字がある場合には丁目を表す。なお、川崎市の町名の丁目にはアラビア数字が広く使用されているため、町名欄はアラビア数字で統一している。
町名 | 町名の読み | 町区域設定年月日 | 住居表示実施年月日 | 住居表示実施前の町名等 | 備考 |
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向ケ丘[† 1] | むかいがおか | 1951年xx月xx日 | 未実施 | ||
けやき平 | けやきだいら | 1985年11月5日 | 1985年11月5日 | 向ケ丘字南平 | |
神木1丁目 | しぼく | 1971年11月1日[† 2] | 未実施[† 3] | ||
神木2丁目 | 1971年11月1日[† 2] | 未実施[† 3] | |||
馬絹1丁目 | まぎぬ | 2016年10月17日 | 2016年10月17日 | 馬絹字小台・字平台 | |
馬絹2丁目 | 2016年10月17日 | 2016年10月17日 | 馬絹字寺台・字矢尻 | ||
馬絹3丁目 | 2016年10月17日 | 2016年10月17日 | 馬絹字寺台・字矢尻 | ||
馬絹4丁目 | 2017年11月20日 | 2017年11月20日 | 馬絹字矢尻・字矢中 | ||
馬絹5丁目 | 2017年11月20日 | 2017年11月20日 | 馬絹字矢尻・字矢中・字川端・字宮前 | ||
馬絹6丁目 | 2017年11月20日 | 2017年11月20日 | 馬絹字堂脇・字平台・字寺台・字矢尻・字川端・字宮前・字後谷・字長坂、宮崎字三ツ又 | ||
小台1丁目 | こだい | 1975年2月1日[† 4] | 未実施[† 3] | ||
小台2丁目 | 1975年2月1日[† 4] | 未実施[† 3] | |||
土橋1丁目 | つちはし | 1972年2月1日[† 5] | 未実施[† 3] | ||
土橋2丁目 | 1976年5月1日[† 6] | 未実施[† 3] | |||
土橋3丁目 | 1976年5月1日[† 6] | 未実施[† 3] | |||
土橋4丁目 | 1976年5月1日[† 6] | 未実施[† 3] | |||
土橋5丁目 | 1976年5月1日[† 6] | 未実施[† 3] | |||
土橋6丁目 | 1976年5月1日[† 6] | 未実施[† 3] | |||
土橋7丁目 | 1976年5月1日[† 6] | 未実施[† 3] | |||
有馬1丁目 | ありま | 1978年6月5日 | 1978年6月5日 | 有馬字北耕地、馬絹字大谷・字小台 | |
有馬2丁目 | 1978年6月5日 | 1978年6月5日 | 有馬字北耕地・字東耕地、馬絹字小台・字平台 | ||
有馬3丁目 | 1978年6月5日 | 1978年6月5日 | 有馬字北耕地・字東耕地・字南耕地 | ||
有馬4丁目 | 1978年6月5日 | 1978年6月5日 | 有馬字北耕地・字西耕地 | ||
有馬5丁目 | 1978年6月5日 | 1978年6月5日 | 有馬字北耕地・字西耕地・字南耕地 | ||
有馬6丁目 | 1978年6月5日 | 1978年6月5日 | 有馬字西耕地・字南耕地 | ||
有馬7丁目 | 1978年6月5日 | 1978年6月5日 | 有馬字西耕地 | ||
有馬8丁目 | 1978年6月5日 | 1978年6月5日 | 有馬字北耕地・字西耕地・字鷺沼耕地 | ||
有馬9丁目 | 1978年6月5日 | 1978年6月5日 | 有馬字西耕地・字鷺沼耕地 | ||
東有馬1丁目 | ひがしありま | 1989年2月27日 | 1989年2月27日 | 有馬字東耕地 | |
東有馬2丁目 | 1989年2月27日 | 1989年2月27日 | 有馬字東耕地・字南耕地、野川字西耕地 | ||
東有馬3丁目 | 1989年2月27日 | 1989年2月27日 | 有馬字東耕地・字南耕地 | ||
東有馬4丁目 | 1989年2月27日 | 1989年2月27日 | 有馬字南耕地 | ||
東有馬5丁目 | 1989年2月27日 | 1989年2月27日 | 有馬字南耕地、野川字西耕地 | ||
野川 | のがわ | 1938年10月1日 | 未実施 | ||
野川本町3丁目 | のがわほんちょう | 2018年11月5日 | 2018年11月5日 | 野川字東耕地・字北耕地 | |
宮崎 | みやざき | 1951年xx月xx日 | 未実施 | ||
宮崎1丁目 | みやざき | 1972年2月1日[† 5] | 未実施[† 3] | ||
宮崎2丁目 | 1972年2月1日[† 5] | 未実施[† 3] | |||
宮崎3丁目 | 1972年2月1日[† 5] | 未実施[† 3] | |||
宮崎4丁目 | 1972年2月1日[† 5] | 未実施[† 3] | |||
宮崎5丁目 | 1972年2月1日[† 5] | 未実施[† 3] | |||
宮崎6丁目 | 1972年2月1日[† 5] | 未実施[† 3] | |||
宮前平1丁目 | みやまえだいら | 1972年2月1日[† 5] | 未実施[† 3] | ||
宮前平2丁目 | 1972年2月1日[† 5] | 未実施[† 3] | |||
宮前平3丁目 | 1972年2月1日[† 5] | 未実施[† 3] | |||
鷺沼1丁目 | さぎぬま | 1966年8月1日[† 7] | 未実施[† 3] | ||
鷺沼2丁目 | 1966年8月1日[† 7] | 未実施[† 3] | |||
鷺沼3丁目 | 1966年8月1日[† 7] | 未実施[† 3] | |||
鷺沼4丁目 | 1966年8月1日[† 7] | 未実施[† 3] | |||
梶ケ谷 | かじがや | 1938年10月1日 | 未実施 |
町名 | 町名の読み | 町区域設定年月日 | 住居表示実施年月日 | 住居表示実施前の町名等 | 備考 |
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菅生ケ丘 | すがおがおか | 1989年9月25日 | 1989年9月25日 | 菅生字鷲ケ峯・字水沢・字柳町 | |
水沢1丁目 | みずさわ | 1988年2月29日 | 1988年2月29日 | 菅生字水沢・字中村、向ケ丘字南菅生 | |
水沢2丁目 | 1988年2月29日 | 1988年2月29日 | 菅生字水沢 | ||
水沢3丁目 | 1988年2月29日 | 1988年2月29日 | 菅生字水沢・字鷲ケ峯 | ||
潮見台 | しおみだい | 1988年2月29日 | 1988年2月29日 | 菅生字潮見台・字水沢・字鷲ケ峯 | |
初山1丁目 | はつやま | 1986年11月23日 | 1986年11月23日 | 菅生字滝沢・字初山・字中村・字長沢 | |
初山2丁目 | 1986年11月23日 | 1986年11月23日 | 菅生字滝沢・字初山・字中村、向ケ丘字菅生・字南平・字南菅生 | ||
菅生1丁目 | すがお | 1986年11月23日 | 1986年11月23日 | 菅生字滝沢・字中村・字柳町・字長沢 | |
菅生2丁目 | 1986年11月23日 | 1986年11月23日 | 菅生字柳町・字長沢・字鷲ケ峯・字水沢 | ||
菅生3丁目 | 1986年11月23日 | 1986年11月23日 | 菅生字柳町・字鷲ケ峯・字水沢 | ||
菅生4丁目 | 1986年11月23日 | 1986年11月23日 | 菅生字中村・字柳町・字水沢、向ケ丘字南菅生 | ||
菅生5丁目 | 1986年11月23日 | 1986年11月23日 | 菅生字初山・字中村 | ||
菅生6丁目 | 1986年11月23日 | 1986年11月23日 | 菅生字中村、向ケ丘字菅生・字南菅生 | ||
犬蔵1丁目 | いぬくら | 1986年11月23日 | 1986年11月23日 | 菅生字中村・字清水・字枝谷、向ケ丘字菅生・字南菅生 | |
犬蔵2丁目 | 1986年11月23日 | 1986年11月23日 | 菅生字清水・字枝谷、向ケ丘字南菅生 | ||
犬蔵3丁目 | 1986年11月23日 | 1986年11月23日 | 菅生字清水・字枝谷、向ケ丘字南菅生 | ||
平1丁目 | たいら | 1985年11月5日 | 1985年11月5日 | 平字風久保・字堰下・字東 | |
平2丁目 | 1985年11月5日 | 1985年11月5日 | 平字風久保・字高山・字原ケ谷・字堰下・字東・字宮の谷、五所塚2 | ||
平3丁目 | 1985年11月5日 | 1985年11月5日 | 平字高山・字原ケ谷 | ||
平4丁目 | 1985年11月5日 | 1985年11月5日 | 平字原ケ谷・字堰下・字東・字宮の谷 | ||
平5丁目 | 1985年11月5日 | 1985年11月5日 | 平字堰下・字東、向ケ丘字南平 | ||
平6丁目 | 1985年11月5日 | 1985年11月5日 | 平字東、向ケ丘字南平 | ||
神木本町1丁目 | しぼくほんちょう | 1982年7月1日 | 1982年7月1日 | 長尾字東高根・字元泉、五所塚1 | |
神木本町2丁目 | 1982年7月1日 | 1982年7月1日 | 長尾字東高根・字元泉、上作延字原間谷 | ||
神木本町3丁目 | 1982年7月1日 | 1982年7月1日 | 長尾字元泉・字長峰 | ||
神木本町4丁目 | 1982年7月1日 | 1982年7月1日 | 長尾字長峰、向ケ丘字神木、上作延字南原 | ||
神木本町5丁目 | 1982年7月1日 | 1982年7月1日 | 長尾字元泉・字長峰、向ケ丘字神木 | ||
五所塚1丁目 | ごしょづか | 1961年4月15日 | 未実施[† 3] | ||
五所塚2丁目 | 1961年4月15日 | 未実施[† 3] | |||
南平台 | なんぺいだい | 1985年11月5日 | 1985年11月5日 | 向ケ丘字南平、平字宮の谷 | |
白幡台1丁目 | しらはただい | 1971年10月19日 | 未実施[† 3] | ||
白幡台2丁目 | 1971年10月19日 | 未実施[† 3] |
住宅
編集大規模マンション
編集- ドレッセ鷺沼の杜プライムフォレスト
- グレーシアガーデンたまプラーザ
- 向ヶ丘遊園センチュリータウン
- ドレッセ美しの森セントヴェール
- ドレッセ鷺沼オーセンティックテラス
- クレストシティ宮崎台
- プラウドシティ宮崎台ウエストコート
- プラウドシティ宮崎台イーストコート
- ドレッセ美しの森シルフィーノウエストウィング
- ドレッセ美しの森シルフィーノイーストウィング
- グリーンコーポ多摩プラザ
- ヴィルヌーヴ鷺沼
- グランノア宮前平
- ビクトリアヴェール鷺沼
- ブランズ宮崎台オンザテラス
- 宮前平アベリア
- プラウド宮前平
- クレッセントグランコート
- サンクタス宮崎台
- シャリエたまプラーザ
- ブランズ宮崎台プレイス
- ライオンズたまプラーザ美しの森
- ザ・パークハウス宮前平
- ザ・パークハウス宮崎台
住宅団地
編集- 白幡台住宅
- 長尾住宅
姉妹都市・友好都市
編集教育
編集大学
編集高校
編集中学校
編集小学校
編集交通
編集鉄道
編集路線バス
編集- 川崎市交通局
- 鷲ヶ峰営業所
- 鷲ヶ峰営業所菅生車庫(旧・菅生営業所)
- 東急バス
- 小田急バス
高速路線バス
編集道路
編集- 高速道路
- 一般国道
- 主要地方道
- 神奈川県道13号横浜生田線(浄水場通り)
- 神奈川県道45号丸子中山茅ヶ崎線(中原街道)
- 市道
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
編集名所・旧跡
編集- 稲毛薬師・威徳山影向寺(ようごうじ)
- 白幡八幡大神(稲毛荘惣社)
- 野川神明社
- 有馬神明社
- 神木山 等覚院(とうがくいん)(つつじ寺)
- 馬絹神社(馬絹古墳)
- 東高根遺跡
- 五所塚(権現台遺跡)
- 水沢の森(菅生緑地、平瀬川水源)
観光・レジャー
編集その他
編集宮前区出身の有名人
編集宮前区在住の有名人
編集脚注
編集- ^ a b c 宮前区の概要(川崎市宮前区公式ウェブサイト)
- ^ Web担当 (2012年7月1日). “誕30周年に思う、宮前区の今と昔(その1) | 宮前区観光協会”. 2022年8月7日閲覧。
- ^ 今昔物語/有馬不動霊光泉(有馬療養温泉旅館公式サイト内)
- ^ 有馬療養温泉旅館(有馬) 代表取締役 安岡重高さん:『由緒ある療養温泉旅館』 いらっしゃいませ!創業者の心 今も秘めて40数年 これからも(宮前区観光協会 2011年1月1日)
- ^ “ベッキー 公式ブログ - 昨日、撮影の合間におしゃカフェでランチ。 - Powered by LINE” (2023年2月25日). 2023年2月25日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 宮前区公式サイト
- 宮前区に関連する地理データ - オープンストリートマップ