日野・E13Cは、日野自動車2003年から製造するディーゼルエンジンである。同社の大型トラック「プロフィア」(FH以外)、大型観光バス「セレガ」およびいすゞ自動車の大型観光バス「ガーラ」(ともに12m車)に搭載されている。

E13Cエンジン

シリーズの解説

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内径137 mm × 行程146 mmの直列6気筒排気量12,913 cc。可変ノズルターボ、コモンレール式燃料噴射、コンバインドEGR、DPRクリーナーやエンジン協調制御コンピューターなどの採用により、平成16年排出ガス規制以後の自動車排出ガス規制に適合している。シリンダーヘッドは従来のK13C型のプッシュロッド式OHVからOHCに変更。給排気効率に優れた4バルブである。従来は直列6気筒は400 PSまでで、それ以上の出力のあるエンジンはV型になったが、当エンジンは6気筒・約13 Lの排気量で520 PSまで対応できるようになった。したがって軽量化にも貢献している。

2022年3月、排気ガス性能の劣化耐久性試験においてデータ不正が発覚し、出荷を停止した。1951年道路運送車両法施行後初の型式指定の取り消しとなった[1][2][3]

ラインアップ

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すべてインタークーラーターボ付きである。

分類 最高出力(ネット値
[kW(PS)/rpm]
最大トルク(ネット値)
[N・m(kgf・m)/rpm]
搭載車種 製造期間 備考
E13C<ET-I> 265(360)/1800 1814(185)/1100 FQ
FN(フルトラクタ除く)
FW
FR(カーゴのみ)
FS(フルトラクタ除く)
SH
RU(平成21年排出ガス規制適合車<LKG車>)
2003- 単車系は2011年にE13C<ET-XII>に代替
(12速トランスミッション車除く)
RUは2012年にA09C<AT-VIII>に代替
E13C<ET-II> 279(380)/1800 1912(195)/1100 FW
FR(カーゴのみ)
FS(フルトラクタ除く)
SH
2003- 単車系は2011年にE13C<ET-XIII>に代替
E13C<ET-III> 279(380)/1800 2157(220)/1100 FW
FR(カーゴのみ)
FS(カーゴのみ、フルトラクタ除く)
SH
2003- 12速トランスミッション専用
E13C<ET-IV> 302(410)/1800 1912(195)/1100 FW
FR(カーゴのみ)
FS(フルトラクタ除く)
SH
FN(フルトラクタのみ)
2003- 単車系は2011年にE13C<ET-XIV>に代替
E13C<ET-V> 302(410)/1800 2157(220)/1100 FW
FR(カーゴのみ)
FS(カーゴのみ、フルトラクタ除く)
SH
SS(2011年より)
2003- 12速(SS以外)・16速(SS)トランスミッション専用
E13C<ET-VI> 331(450)/1800 1912(195)/1100 SH
FS(フルトラクタのみ)
RU(平成21年排出ガス規制適合車)
2003- RUは2014年4月にE13C<ET-XVI>に代替[4]
E13C<ET-VII> 331(450)/1800 2157(220)/1100 SH
SS
2003- 12速(SH)・16速(SS)トランスミッション専用
E13C<ET-VIII> 353(480)/1800 2157(220)/1100 SH
SS
2004- 12速(SH)・16速(SS)トランスミッション専用
E13C<ET-IX> 382(520)/1800 2157(220)/1100 SS 2004- 16速トランスミッション専用
E13C<ET-X> 338(460)/2000 1618(165)/1300 RU(平成17年排出ガス規制適合車) 2005-2010年
E13C<ET-XI> 279(380)/2000 1471(150)/1300 RU(平成17年排出ガス規制適合車) 2005-2010年
E13C<ET-XII> 265(360)/1700 1863(190)/1100 FQ
FN(フルトラクタ除く)
FW
FR(カーゴのみ)
FS(フルトラクタ除く)
2011-
E13C<ET-XIII> 279(380)/1700 1961(200)/1100 FW
FR(カーゴのみ)
FS(フルトラクタ除く)
2011-
E13C<ET-XIV> 302(410)/1700 1961(200)/1100 FW
FR(カーゴのみ)
FS(フルトラクタ除く)
2011-
E13C<ET-XVI> 331(450)/1700 1961(200)/1100 SH
RU(平成27年度燃費基準+10%適合車)[4]
2011-

脚注

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関連項目

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