草薙正夫
草薙 正夫(くさなぎ まさお、1900年9月20日[2][3] - 1997年8月1日)は、日本の哲学者。神奈川大学名誉教授。
人物情報 | |
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生誕 |
1900年9月20日 日本香川県 |
死没 | 1997年8月1日 (96歳没) |
出身校 | 京都帝国大学 |
子供 | (四女)草薙奈津子 - 美術評論家[1] |
学問 | |
研究分野 | 哲学 |
研究機関 | 神奈川大学、神奈川県立外語短期大学 |
学位 | 文学博士 |
経歴
編集1900年、香川県生まれ[2][3]。1928年、京都帝国大学文学部哲学科を卒業。
卒業後は神奈川大学教授。1950年12月、武藤光朗・鈴木三郎・金子武蔵らとヤスパース協会創立のための準備会を開き、翌年2月23日(2月23日はヤスパースの誕生日)発足[4][5]。1960年に学位論文「実存哲学の根本問題 ヤスパース研究」を國學院大學に提出して文学博士の学位を取得[6]。1971年に神奈川大学を定年退任し、名誉教授の称号を得る。神奈川県立外語短期大学学長を務めた。
研究内容・業績
編集- ヤスパースを中心に、多くの基礎となる哲学書を翻訳、紹介した。
著作
編集単著
編集- 『小獨逸語教典』成美堂書店 1936.5[要出典]
- 『実存哲学の根本問題:現代におけるヤスパース哲学の意義』 創文社 1962
- 『ヤスパース』 牧書店〈世界思想家全書〉1965
- 『哲学序説』 理想社 1967
- 『ヤスパース哲学入門』 以文社 1973
- 『幽玄美の美学』 1973 塙書房〈塙新書〉
共編・共著
編集- 『社會思想史十講』社会思想研究會出版部 1948 doi:10.11501/3023993
- 執筆「ドイツ觀念論」
- 『世界危機と現代思想』 山本新共編 理想社 1954 doi:10.11501/2934152
- 執筆「虛無と実存」
- 『戦後の思想と社会』〈創立三五周年記念論文集〉神奈川大学 1963.12 doi:10.11501/2933863
- 「現代思想としての実存哲学の課題」hdl:10487/7958
翻訳
編集- シラー『美と芸術の理論:カリアス書翰』 岩波文庫 1936 / 改版 1974
- ヤスパァス 『ニイチェ 根本思想:ニイチェ哲学への入門』創元社 1943 / 「ニーチェの根本思想」新潮文庫 1955
- ヤスパアス『理性と實存』創元社 1949 / 『理性と実存』新潮文庫 1955 / 理想社〈ヤスパース選集 29〉1972
- ヤスパアス『ニイチェ』上中下 全3巻 創元社 1950
- 上『生活』/ 中『根本思想』/ 下『實存的意義』
- ヤスパアス『哲学十二講』 創元社 1951
- ヴォリンゲル 『抽象と感情移入』1953 (岩波文庫)
- ヤスパース『ニーチエの生活』1954 (新潮文庫)
- ヤスパース『ニーチエの実存的意義』1954 (新潮文庫)
- ヤスパース『哲学入門』1954 (新潮文庫)
- ヤスパース『現代の精神的課題』 茅野良男・橋本文夫・武藤光朗共訳 新潮社〈一時間文庫 56〉1955
- アルフレート・ウェーバー『文化社会学』 山本新・信太正三共訳 創文社 1958
- 『近代の文芸思想』〈世界思想教養全集 第9〉 河出書房新社 1963
- カール・ヤスパース『哲学 第2 実存開明』信太正三共訳 創文社 1964
- シュテーリヒ 『世界の思想史』上下巻 共訳 白水社 1967 / 新装復刊 1995
- ヤスパース『哲学への道』増渕幸男ほか共訳 以文社 1980.11
- ヤスパース『神の暗号』理想社〈ヤスパース選集 37〉1982.6
関連項目
編集脚注・出典
編集- ^ 川合玉堂《早乙女》- 里山の余情「草薙奈津子」 artscape.2024年1月21日閲覧.
- ^ a b 『現代物故者事典 1997~1999』(日外アソシエーツ、2000年)p.209
- ^ a b 近代文献人名辞典(β)
- ^ ヤスパース協会略年表 ヤスパース協会.2023年1月9日閲覧.
- ^ 鈴木三郎 日本ヤスパース協会名誉会長 平成9年8月5日 記「弔辞 草薙正夫先生」『コムニカチオン』第10号、日本ヤスパース協会、1999年、278-279頁。 NDLJP:11084180
- ^ NAID 500000379673