藤堂 省(とうどう さとる、1947年10月30日 - )は、日本医学者北海道大学名誉教授。専門は、外科学、移植外科、特に臓器移植に関する研究。

略歴

編集

鹿児島県国分市出身。福岡県立福岡高等学校九州大学医学部卒業。学位は医学博士(九州大学、1991年)。

九州大学医学部助手を経てアメリカ合衆国ピッツバーグ大学医学部に移籍しフェロー/准教授/教授を歴任。1997年に北海道大学大学院医学研究科外科治療学講座消化器外科・一般外科分野教授[1]。2011年3月に北海道大学を定年退職。同年4月北海道大学大学院医学研究科移植外科学講座特任教授。2013年より聖マリア学院大学大学院看護学研究科教授・聖マリア病院研究所所長に就任[2]

1997年6月には国会臓器移植特別委員会の公聴会に公述人として出席し「米国では13年間に脳死患者からの臓器摘出を300例から400例行い、実際に肝臓移植の手術を1994年まで1,000症例を経験した」と述べた。1999年2月に行われた国内初の脳死移植で肝臓摘出チームの中心となり、心臓、腎臓、角膜などのチームを統率した。

移植医としての手腕について、「神の手を持つ」と称されたこともある[3]。2022年ピッツバーグ大学よりトーマス・E・スターズル賞を受賞[4]

一方で、北海道大学による「名義貸し事件」(地方病院で勤務したように見せ掛け、報酬を受け取る大学ぐるみの不正事件)では、数千万円に及ぶ顧問料を受け取ったと報じられた[5][6][7]

脚注

編集
  1. ^ 消化器外科I - 北海道大学病院。同ページに「1997年、藤堂教授着任後、肝移植が開始されました」の記述あり。
  2. ^ St'mary's - 聖マリア病院・聖マリアヘルスケアセンター広報誌
  3. ^ 読売年鑑2000 巻頭企画「21世紀キーパーソン」
  4. ^ 藤堂省教授に日本人初のスターズル賞久留米・筑後移植医療推進財団
  5. ^ 読売新聞2003年9月24日
  6. ^ 多くの教員 顧問契約/北大医学部顧問料問題 2003年8月26日 - MYTOWN北海道 asahi.com
  7. ^ 北大第1外科藤堂教授、医師派遣で圧力 奈井江町に好待遇要求拒否され中止宣告 医師派遣をめぐって、北大側が「圧力」をかけたとされる、空知管内の奈井江町立国保病院 2003/08/27掲載 ‐ フォト北海道 道新写真データベース 北海道新聞
pFad - Phonifier reborn

Pfad - The Proxy pFad of © 2024 Garber Painting. All rights reserved.

Note: This service is not intended for secure transactions such as banking, social media, email, or purchasing. Use at your own risk. We assume no liability whatsoever for broken pages.


Alternative Proxies:

Alternative Proxy

pFad Proxy

pFad v3 Proxy

pFad v4 Proxy