電話番号
電話網の接続・サービスの選択に用いられる、有限の数値配列による識別子
電話番号(でんわばんごう、英語: telephone number)は、電話網において、固定電話の加入者線、携帯電話などの移動体通信・IP電話の特定のサービスアカウント、電気通信サービスを選択・接続するために用いられる有限の数値配列による識別子である。
通常は電話番号と加入者などは一対一対応するが、共同電話のように同一の番号を複数の加入者で共用する場合や、単一の加入者線に複数の論理番号(ダイヤルイン番号)を割当る場合もある。
加入者線・サービスアカウント・通信サービスなどに重複なく割り当て管理する電話番号計画は、国際公衆交換電話網ではITU-T勧告E.164で規定されている。
電話番号の社会的な役割
編集電話番号には、電話網の接続・サービスの選択以外に次のような役割もある。
- 携帯電話などの移動体通信・IP電話・着信課金電話番号などのサービス別に割り当てられて、通話料金の目安を発信者に与える。
- 固定電話地理的番号が加入者の住所の目安となる。
また、企業・商店などでは、企業価値の構成要素の一つとなり、広告などで使用されることもある。そのため、覚えやすい又は縁起の良い電話番号は高値で取引されている。
各国の電話番号
編集電話番号の記述表記
編集一般的に電話番号は「市外局番」(または「エリアコード」)と、「市内局番」、「加入者番号」の3種から成り立ち、記述する場合はそれぞれをハイフン(-)記号または空白記号で区切って記述する(例:03-9999-0000、03 9999 0000)。携帯電話番号も同様に記述する(例:090-9999-0000、090 9999 0000)。
関連項目
編集- 日本の電話番号:日本国内の電話番号について。
- 日本の電話番号計画:電話番号を加入者やサービスに割り当てる手法。
- 電話番号逼迫対策:電話番号計画を変更することによって、新たなる電話番号需要に対応すること。
- 番号ポータビリティ:電話番号を変更することなしに電気通信事業者を変更する仕組み。
- E.164:国際公衆交換電話網の電話番号計画のITU-T勧告。
- ENUM:電話番号とURIを関連付けて、各種サービスを提供する仕組み。
- 単位料金区域:固定電話相互間通話が市内料金となる区域。
- 電話加入区域:固定電話の加入申し込みを受け付ける区域。
- 日本の市外局番:電話加入区域に割り当てられた、電話番号の前半部分。
- 国際電話番号:国際電話をかけるときに使用する電話番号、または、その前半部分の国家などに割り当てられた番号。
- 着信課金電話番号:着信者が通話料金を全て負担する電話番号。
- 電話帳:加入者名から電話番号を調べるための本(印刷物)。
- 電話番号案内:加入者名や住所などから電話番号を調べて回答するサービス。かつて無料で提供されていたのは、加入者自身にダイヤル操作を行ってもらう代替措置であったが、日本では1990年に有料化が行われた。
- 電気通信事業者:電気通信事業(電話事業)を行う企業。
- 「1XY」型の電話番号
- 104:電話番号の案内
- 110:警察への通報
- 111:着信試験
- 113:故障受付
- 114:お話し中調べ(NTT固定電話のみ)
- 115:電報受付
- 116:新設・移転・各種相談(営業受付)
- 117:時報
- 118:海上保安機関への通報
- 119:消防への通報
- 122:電話会社固定サービスの解除(平成13年5月1日より)
- 136:ナンバーお知らせ
- 159:空いたらお知らせ
- 171:災害用伝言ダイヤル
- 177:天気予報(市外局番の前置可能)
- 184:発信者番号呼毎通知拒否(通常通知を選択した際、発信電話番号の通知を行わない)
- 186:発信者番号呼毎通知(通常非通知を選択した際、発信電話番号の通知を行う)
- 188:消費者ホットライン
- 189:児童相談所
- 「1XY」型の廃止された電話番号
- 郵便番号
- 識別信号
外部リンク
編集- 電気通信番号制度 - 総務省