M4 (ミサイル)

フランスの潜水艦発射弾道ミサイル

M4フランス海軍が運用していた潜水艦発射弾道ミサイル(仏 MSBS,Mer Sol Balistique Strategique)[2]ル・ルドゥタブル級原子力潜水艦向けのミサイルであり、一隻あたり16基搭載できる。

M4 SLBM
種類 SLBM
原開発国 フランスの旗 フランス
運用史
配備期間 1985[1]
開発史
製造業者 EADS スペース・トランスポーテーション
諸元
重量 36,000 kg[1]
全長 11.50 m[1]
直径 1.93 m[1]

弾頭 M4A TN70核弾頭、M4B TN71核弾頭。核出力150 kt、MIRV。

エンジン 3段式固体燃料ロケット[1]
誘導方式 慣性誘導
発射
プラットフォーム
ル・ルドゥタブル級原子力潜水艦
テンプレートを表示

概要

編集
 
M4

フランスは、独自に核戦力の整備を行っており、その一環として、1970年代より潜水艦発射弾道ミサイルを配備してきている[2]。M4はM20の後継として1985年5月1日より配備が開始された。

開発はアエロスパシアル。フランスのSLBMで初のMIRV(多弾頭式)であり、6個の核弾頭を有している。M20よりも大型化し、全長・直径・重量とも増大している。搭載に際してはミサイル適合改良工事が必要であり、ル・ルドゥタブル(S610)には工事が行われず搭載されなかった。その他のル・ルドゥタブル級原子力潜水艦の各艦には工事後、搭載されている。後期型のM4Bは、1987年より配備が開始され、搭載核弾頭がTN70(核出力150kt)から軽量化されたTN71に変更となったこともあり、射程が約1,000km延びている。

1997年からは、サイズはほぼ同じながら、射程が延長した改良型のM45の配備が開始され、M4との更新が行われた[3]

要目

編集
  • 3段式ミサイル
  • 全長:11.05 m
  • 直径:1.93 m
  • 重量:36 t
  • 弾頭:6基 (M4A TN70核弾頭、M4B TN71核弾頭)
  • 射程:4,000 km(M4A)、5,000 km(M4B)

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f M-4 / M-45”. FAS (2000年8月11日). 2016年11月16日閲覧。
  2. ^ a b フランス海軍の戦後戦略とその潜水艦部隊,日野景一,世界の艦船,1992年9月号,P98-101
  3. ^ Ministère de la Défense. “Strategic ballistic missiles (MSBS)”. 2016年11月16日閲覧。

外部リンク

編集
pFad - Phonifier reborn

Pfad - The Proxy pFad of © 2024 Garber Painting. All rights reserved.

Note: This service is not intended for secure transactions such as banking, social media, email, or purchasing. Use at your own risk. We assume no liability whatsoever for broken pages.


Alternative Proxies:

Alternative Proxy

pFad Proxy

pFad v3 Proxy

pFad v4 Proxy