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BMG Music

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BMG Music(読み:ビーエムジー・ミュージック)は、メディア・コングロマリットベルテルスマンドイツ)が設立した音楽・映像グループである。本社の所在地はアメリカ合衆国ニューヨークであった。

概要

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BMGとは、「ベルテルスマン・ミュージックグループ(英:Bertelsmann Music Group)」の略である。その名の通りベルテルスマンの音楽事業統括部門として1987年に設立された。アリスタ・レコード(含アリオラ)、J-RecordsRCAミュージックグループ(含ウィンダムヒル)、ゾンバ・ミュージック・グループ(含ジャイヴ)等を含む200を超えるレコードレーベル会社を持っており、世界のレコード業界の“ビッグ・ファイヴ(BIG 5)”の一角を占めていた。

日本ではRCAレコードの実質的な現地法人として日本ビクターとの合弁によるアール・ブイ・シー株式会社(RVC。「RCA Victor Corporation」の略)が存在した。元々はビクター音楽産業(1993年に合併でビクターエンタテインメントに社名変更したのち、2014年4月にJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントに再び社名変更)がRCAレコードの輸入盤発売を担っていたが、同社から部門ごと実質的にスピンアウトした事に伴い、RCAレーベルでJ-POP歌謡曲も手がけていた。しかし、1986年に親会社RCAが経営不振に陥り、RCAレコードがベルテルスマンに買収され、新たにBMG Musicとその日本法人として日本ビクター・ビクター音楽産業と合弁で「BMGビクター」を発足し、RVCはBMGビクターに資産を継承し解散。同時にBMG Musicが有していたアリスタ・レコードの国内販売元も日本フォノグラムから移管した。1996年に日本ビクター・ビクターエンタテインメントとの資本提携を解消し翌年にBMGジャパンに社名変更し1999年に旧東芝EMI/ポリグラム系(現ユニバーサル・ミュージック)のファンハウスと合併しBMGファンハウスとなった。

2004年8月に、CBS出身のハワード・ストリンガーが代表執行役会長 兼 CEOを務める日本のソニー株式会社がBMG Musicと友好的に経営統合する旨を発表し、ソニー傘下の米国現地法人Sony Corporation of America子会社のSony Music Entertainment Inc.(SMEI. 旧:米国コロムビアレコード/CBS SONY)と株式移転方式で経営統合し、両社の合弁ジョイントベンチャー)によるSony BMG Music Entertainment Inc.(米国ソニーBMG)が発足。BMGファンハウスはBMG Musicの株式移転に伴いソニーBMGの日本法人となった。なお、市ヶ谷東京都新宿区)に本社を置く株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)は2000年の東証上場廃止後はソニー株式会社の100%出資の完全子会社であり、SMEIとは独立した企業経営がなされてきたため、日本においてはこの再編の対象外とされた。後の2005年10月に日本法人もBMGファンハウスからBMG JAPAN(現:ソニー・ミュージックレーベルズ)に変更となった。

その後、2008年にソニー株式会社は米国法人を通じてベルテルスマンが保有するソニーBMGの全株を買収し完全子会社化。Sony Music Entertainment Inc.(SMEI)となり、名実共にソニーグループとなった。同時にBMG Musicの音楽・映像グループは解散した。

この買収を機にBMG JAPANはSMEJの完全子会社となり、後の2009年10月に同社はSMEJに吸収合併され解散し、制作部門はSMEJ傘下で再編された(現在のアリオラジャパンとRCA/JIVEグループ)。旧BMG Musicの音楽作品はソニー・ミュージックジャパンインターナショナルRCA/JIVEグループを経てソニー・ミュージックレーベルズから発売されている。

なお、BMG Musicの音楽出版部門(BMGミュージックパブリッシング)は今後、ヴィヴェンディ・ユニバーサル(同業大手・ユニバーサルミュージックの親会社)に売却される方針。

沿革

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脚注

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注釈

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出典

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関連項目

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外部リンク

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