「Windows 7」「Vista」「XP」の比較一覧--各バージョンの主要機能

文:Seth Rosenblatt(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年05月19日 07時30分

 Microsoftが2002年に「Windows XP」を導入して以来、この同社を象徴するOSは、誰もが最初に思っていたよりも持続力があることを証明している。「Windows Vista」ではつまずいたものの、今なおこのOSには役立つ新機能がどうにか導入され、「Windows 7」への準備が整えられている。

 以下の表は、Windowsの各バージョンで導入された主な機能をまとめたものだ。あわせてWindows XP、Windows Vista、Windows 7の最小ハードウェア要件も簡単に示した。Windows 7が来るべきホリデーシーズンにリリースされる前に、ほかに主要な機能は登場しないとみられているが、このOSはまだテスト段階にあることに留意してほしい。

Windows XP、Windows Vista、Windows 7の比較

最小ハードウェア要件
Windows XPWindows VistaWindows 7
  • プロセッサ:300MHz
  • RAM:128Mバイト
  • Super VGAグラフィックデバイス
  • ハードディスク容量:4.2Gバイト(SP3の場合)
  • プロセッサ:1GHz
  • RAM:1Gバイト(32ビット版)、2Gバイト(64ビット版)
  • メモリ128Mバイトの「DirectX 9」グラフィックデバイスのサポート
  • ハードディスク容量:20Gバイト(32ビット版)、40Gバイト(64ビット版)
  • プロセッサ:1GHz
  • RAM:1Gバイト(32ビット版)、2Gバイト(64ビット版)
  • メモリ128Mバイトの「DirectX 9」グラフィックデバイスのサポート
  • ハードディスク容量:16Gバイト(32ビット版)、20Gバイト(64ビット版)
インターフェース
Windows XPWindows VistaWindows 7
  • 「Luna」テーマ
  • タスクベースのウィンドウオプションを導入
  • スキンの変更は可能だが難しい
  • デスクトップクリーンアップウィザードが古いアイコンを自動削除
  • 「Aero」テーマ
  • 半透明のペイン、ウィンドウアニメーション、実行中のプログラムのライブサムネイルを導入
  • ガジェットをサポートする新デスクトップサイドバー
  • タッチスクリーンをサポート
  • 「Aero」テーマ
  • バックグラウンドのスライドショー表示、RSS、テーマパッケージをサポート
  • 「Aero Shake」「Aero Snap」を導入
  • デスクトップガジェットを好きな位置に配置可能
  • タッチスクリーンでのマルチタッチをサポート
Windows Explorer
Windows XPWindows VistaWindows 7
  • デフォルトのツリー表示をタスクペインに変更
  • 画像処理が向上
  • サムネイルプレビューとグループビューが可能
  • 数種のメタデータをサポート
  • タスクペインをツールバーに統合
  • 新しいブレッドクラムナビゲーション
  • 新しいメタデータ表示
  • アイコンの解像度の向上
  • ドキュメントによってはプレビューペインから編集可能
  • フェデレーション検索とライブラリをサポート
  • 仮想フォルダがローカルドライブとネットワークドライブのコンテンツを集約
スタートメニュー
Windows XPWindows VistaWindows 7
  • 新しいレイアウト
  • デバイスとコントロールパネルのオプション数種をメニューに表示
  • 検索ボックスを追加
  • 「すべてのプログラム」フォルダをネスト構造に変更
  • 電源ボタンの設定変更が可能
  • ユーザープロファイルの画像
  • スタートメニューにタスクバーのジャンプリストが表示され、閲覧すると右側のコラムが切り替わる
  • ドキュメント、ピクチャ、ミュージックのボタンはそれぞれのライブラリにリンク
  • コントロールパネルのオプションを検索結果に統合
タスクバー
Windows XPWindows VistaWindows 7
  • 新しい外観
  • システムトレイのアイコンを非表示に設定可能
  • 外観を一新
  • 「Alt-Tab」ホットキーでプログラムのサムネイルをプレビュー表示
  • インタラクティブなマウスオーバープレビューペイン
  • 「クイック起動」バーに代わって固定プログラムを採用
  • 固定プログラムに基づいたプログラム固有のジャンプリスト
  • 「Aero Peek」によるマウスオーバーのデスクトップ表示
  • 改良されたシステムトレイ
デバイス
Windows XPWindows VistaWindows 7
  • ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ(UPnP)を導入
  • 新しいドライバライブラリにより、必要に応じてドライバのダウングレードが可能
  • 携帯電話、PDA、ポータブルメディアプレーヤーとの通信を目的に設計されたポータブルデバイスAPIが登場
  • データの同期を管理する「同期センター」を導入
  • 新テクノロジ「Device Stage」により、1つにまとめられたウィンドウでプリンタやポータブルデバイスのあらゆる面を一元管理
その他
Windows XPWindows VistaWindows 7
  • Windows ExplorerのコンテキストメニューにCDおよびDVDへの書き込み操作を導入
  • プログラムが互いに上書きされるのを防ぐため、1つのDLLに対し複数のバージョンをサポート
  • 休止状態とスリープモードを導入
  • 別の場所からコンピュータにアクセスできるリモートデスクトップ機能
  • ユーザーアカウントを素早く切り替え
  • 内蔵ドライブのパーティション設定
  • 改善されたスクリーンキャプチャツール
  • 「ハイブリッドスリープ」とより良い設定オプションでさらに細かい電源管理が可能
  • ユーザーベースのファイルタイプの関連付け
  • 「以前のバージョン」機能で個々のファイルの変更を自動的にバックアップ
  • Windows Explorerのディスクへの書き込み機能を拡張し、ISOファイルに対応
  • 「Windows XP Mode」を導入
  • コンポーネントを無効にするオプションを拡張
  • スキャンしたTIFFファイル内のテキスト検索が可能
  • ノートPC向けの追加の省電力機能

 ほかの人も指摘しているように、Windows 7にはWindows XPと似ている点が1つある。それは、ハードウェアのメジャーアップグレードが必要ない点だ。実際、Windows 7はVistaよりも処理能力が低いマシンで稼働することができる。Microsoftは、Windows 7をできる限り既存のコンピュータで動かせるようにすることで、ユーザーが苦労せずにすむOSを提供し、失った市場シェアと自信を取り戻そうとしているように見える。ただしWindows 7が一般公開されるまで、これは情報に基づいた推測にすぎない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ

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