CULTURE

ポール・スミスのカフェがプランタン・オスマン本店にオープン

シグネチャーストライプにミッドセンチュリー時代のヴィンテージ家具を配したモダンな空間

CULTURE2023.04.23

フランス・パリ市のオスマン大通りのランドマーク、パリを代表する百貨店であるプランタン・オスマン本店。1Fにあるカフェ[*1]〈Café Vert(カフェ・ヴェール)〉が、英国のインディペンデントデザインカンパニー、ポール・スミス(Paul Smith)によって今年3月にリニューアル。巧みな色使いとシグネチャーストライプにインスピレーションを受けた、モダンかつ遊び心に溢れた空間デザインに一新されています。

ポール・スミスのアイコンであるシグネチャーストライプの鮮やかなパレットを取り入れたカフェ空間は、ポール・スミスが今シーズンのテーマとして掲げている、ブルータリズム建築や、ミッドセンチュリーのインテリアが取り入れられているのが特徴です。とりわけレイ・イームズ(Ray Eames)や、リナ・ボ・バルディ(Lina Bo Bardi)のデザインに影響を受けており、細部に至るまで工夫が凝らされているとのこと。

プランタン・オスマン本店1F ポール・スミス〈Café Vert(カフェ・ヴェール)〉

プランタン・オスマン本店1F〈カフェ・ヴェール〉内観

1950年代にカルロ・ラッティ(Carlo Ratti)がデザインしたイタリア製ダイニングチェアや、同じく1950年代に隆盛したバウマン(Baumann)社が1970年代に製作したハルファ・フレンチチェアといった、ミッドセンチュリー時代のヴィンテージ家具が配されているのも特徴です。

ポール・スミスの代名詞でもあるカラーストライプの用い方は、ポール・スミスとは長年のコラボレーション関係にある、北米を代表するインテリア・テキスタイルブランドの1つ、マハラム社とのファブリックをあしらった、タトラ(Tatra)社製・1960年代のラウンジチェア(デザイン:フランティシェク・ジラク / Frantisek Jirad)などにも見ることができます。

また、店内のディスプレイテーブルは、1980年代のメンフィス・スタイルで、さらにはポストモダンをテーマに掲げてポール・スミスが先ごろ発表した、2023年春夏コレクションからの引用となっています。

プランタン・オスマン本店1F ポール・スミス〈Café Vert(カフェ・ヴェール)〉

〈カフェ・ヴェール〉内観

プランタン・オスマン本店1F ポール・スミス〈Café Vert(カフェ・ヴェール)〉

〈カフェ・ヴェール〉内観

プランタン・オスマン本店1F ポール・スミス〈Café Vert(カフェ・ヴェール)〉

メニュー表やプレートやカップ&ソーサ―のイラストは、ポール・スミスが展開しているボーンチャイナのコレクションも手がけているアレック・ドハーティ(Alec Doherty)の手による。

ポール・スミス ウェブサイト〈Café Vert(カフェ・ヴェール)〉

所在地:70 Bd Haussmann, 75009 Paris(Google Map
https://www.paulsmith.co.jp/discover/stories/ss23/paul-smith-cafe-paris-printemps


*1.プランタン本店1Fのカフェ〈LE CAFÉ JULES(カフェ・ジュール)〉は、2022年に〈Café Vert(カフェ・ヴェール)〉に改称、リニューアルしている(Sortiraparis.com 記事より)

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