料理の仕上がりは高評価で、すべての食材にしっかり味が染みていたうえ、食材そのものの旨みも引き出されていました。にんじんは楽に串をとおせるほどに柔らかくなっていたものの、一部のモニターからは「もう少し柔らかいほうが好み」との声が。しかし、そのほかの食材については十分柔らかくなっており、とくに口に入れた瞬間ホロッと解れるじゃがいもの食感が高評価を得ました。

コンパクトサイズの、ワールド・クリエイト「VIV シリコンスチーマー ココット」。フタの裏にピコと呼ばれる小さな突起があり、蒸気が具材にまんべんなく行き渡るようになっています。

凹凸がほとんどないうえに、油分の汚れ落ちがよいので洗いやすさは高評価を獲得。二度洗いが起きることは少ない印象です。また、小型の電子レンジでも出し入れしやすいサイズなので、折りたためなくても、収納に困ることは少ないでしょう。

料理の仕上がりは、どの野菜もしっかり煮込まれたようなやわらかさに。肉はほろっと感に欠けるものの、パサつきや繊維残りは感じられず、おいしく食べられました。素材の旨味を残しつつ調味料が染み込んでおり、時短調理を感じさせない仕上がりといえるでしょう。

コンパクトサイズでおいしく作れるので、一人暮らしで少食な人はもちろん、ちょっとした副菜を作りたいシーンにも活躍するシリコンスチーマーといえます。メイン用と副菜用で2つそろえる使い方もおすすめです。

フランス家庭の鍋をモチーフにした、旭金属の「メトレフランセ ラウンドM」。容器の縁にスチール芯が入っているため、従来品よりも強度と安定感が増したと謳っています。

両サイドに持ち手がついていて鍋のように持ち運びでき、加熱直後でもスムーズに取り出せました。底を押せば簡単に折りたためて、コンパクトに収納できるのも利点です。

手入れは、大きなラウンド型で縁がよれにくいので、スポンジをしっかり当てられる印象。汚れが溜まりやすい溝もなく、油分が残りにくいので一度洗えばすっきり汚れが落ちました。手入れの手間は少ないでしょう。

料理の仕上がりは、肉の柔らかさ・ジューシーさが高評価。「水分や油分がほどよく残っており、柔らかくしっとりしている」と、モニター全員が高い評価をつけました。野菜はトロトロとまではいかないものの、柔らかく、甘みを感じられる仕上がり。調味料はにんじん・じゃがいもへの染み込みがやや薄かったものの、十分おいしく食べられる印象を受けました。おいしく調理できて、見た目もおしゃれなものがほしい人におすすめの商品です。

大創産業「シリコーンスチーマー」は100円ショップのダイソーで購入できる商品。食洗機の使用が可能です。

とくに高い評価を得たのは料理の仕上がり。じゃがいもはホクホク、たまねぎはトロっと溶ろけるほど柔らかくなっており、お肉はほどよく噛み応えのあるジューシーな仕上がりに。硬いにんじんにもしっかり火がとおり、味も染みて青臭さが消えていました。かなり完成度の高い肉じゃがといえるでしょう。

容器には持ち手があるものの、シリコンが薄く形が崩れやすいため電子レンジから取り出す際には注意が必要です。また、洗いやすさの検証では容器の食材の油が落としづらかったことが評価を少し下げました。洗うときはお湯を使うとよいでしょう。

折り畳み可能なので、収納時にかさばらないものうれしいポイント。値段も税込220円と安価なため、シリコンスチーマーを初めて買う人におすすめできる商品です。

旭金属「プチスチーマー ベア」は、電子レンジとオーブンに対応したアニマルシリーズのスチーマー。スチームプレートとレシピブックが付属しています。

たまねぎ・じゃがいもにはしっかり火がとおり、トロッとした食感に。お肉も十分柔らかく、旨みが感じられました。一方、にんじんのみ味の染み込みが足りず少し青臭さが残ったため、小さめに切るなどの工夫が必要でしょう。

持ち手がなく電子レンジから取り出しづらいのが難点ですが、容器の縁と底に強度があるので安定感には優れます。本体がフラットで、角がないため洗いやすいと感じました。折りたたみでき、収納時にかさばりづらいのもうれしいポイントです。

旭金属「メトレフランセ グラン オーバルM」は2〜3人用に最適な楕円形のシリコンスチーマー。本体上縁にスチール芯を通すことで、従来品よりも強度を上げたと謳っています。

食材は全体的に柔らかくなっていて、そのなかでもとくにじゃがいもは口に入れた瞬間ホロっと解れました。お肉・たまねぎも数回噛めばスッと噛み切れる程度の柔らかさに。しかし、にんじんにあまり味が染みておらず、青臭さが残っていました。

容器の底とフタ裏がフラットなので、汚れをサッと落としやすいのが美点。折りたたみ可能でコンパクトに収納できるため、収納スペースが限られている人におすすめです。

容器が丈夫で形がしっかり保たれるため、電子レンジから取り出したり、洗ったりしやすいでしょう。持ち手もついているので、ミトンを使わなくてもレンジから取り出せるのもうれしいポイントです。

仕上がった肉じゃがはお肉・じゃがいもは柔らかくなった一方、にんじん・たまねぎが少し硬く、味の染み込み具合も物足りませんでした。加熱時間や食材のカット方法を調整するとよいでしょう。

ワールド・クリエイト「ViV シリコンスチーマー デュエ」は容量1Lの角型シリコンスチーマー。食洗機使用可能で、耐熱温度は270℃です。

お肉は少し歯応えが残った一方、そのほかの野菜は柔らかくなっていました。とくにじゃがいもはホクホクとした口当たりでおいしいと高評価。味はおおむね染みていたものの、にんじんに少し生っぽさが残っていたのは惜しい点といえます。

容器の底面がフラットなので、汚れを楽に落とせました。持ち手付きなので、電子レンジから取り出す際に手がすべる心配は少ないでしょう。

シービージャパン「ルクエ ディープスチームケース」は、医療器具や乳幼児用の製品に使用されることの多いプラチナシリコンを使用した商品。10個のレシピが載ったレシピブックが付属しています。

食材がおおむね柔らかくなり、料理の仕上がりは良好。とくにたまねぎはほどよくシャキッと感も残り、食感のアクセントを楽しめました。唯一マイナス評価となったのはにんじんの仕上がり。少し歯応えが残り、味が生っぽかった点が評価を下げました。

容器がかなり柔らかく、洗う際にスポンジをあてづらいでしょう。フタと容器が一体なので、洗うときにフタがペラペラと動くのも難点です。