関西オフライン読書会、コラボ開催第2弾!
今回は猫町UG(アンダーグラウンド)とのコラボです。
開催場所は、大阪の飛田新地にある、登録有形文化財のお食事処「鯛よし百番」です。
飛田遊廓(とびたゆうかく)は、日本大阪府大阪市西成区の山王3丁目一帯に存在した遊廓。大正時代後半から昭和初期にかけて日本最大級の遊廓といわれた。
第2次世界大戦後、遊郭は廃止された現在でも「ちょんの間」営業を続けており、通称飛田新地(とびたしんち)と呼ばれる。
Wikipediaより
関西在住18年目のワタクシですが、もちろん飛田新地エリアには足を踏み入れたことはありません。参加者の方も同様のことだったでしょう。
そういったこともあり、申し込み開始からすぐに、40人の定員に対して満員に!
皆さんの期待感を感じます。
さらに、その1/4程度が関西圏在住以外の猫町ラウンジメンバーからの申し込みでした。
課題本は、今回の会場にちなんで、以下の選択制でした。
①近松門左衛門『曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島 現代語訳付き』 (角川ソフィア文庫 ) より『曾根崎心中』
及び 角田光代『曾根崎心中』(リトル・モア)
②佐伯順子『遊女の文化史: ハレの女たち』 (中公新書 )
浮世絵や歌舞伎文楽によく出てくる「遊女」。それらに関連した課題本です。
課題本や会場にちなんで、読書会のテーブルの目印に作ったテーブル札とともに。
今回の読書会会場は2階の大広間と、通称「オランダの間」。
1階玄関で参加者の皆様をサポーター数名でお出迎え。
そこから2階にあがり、大広間にて受付です。
ZOOMで行うオンライン読書会の画面上では何回も会ったことはあるけど、実際にリアルで会うのは初めて!という対面が各所各所で行われておりました。
そして受付後、読書会開始です。
まずは司会の2人から、本日の読書会の注意点などの説明。
今回のドレスコード「仮面」を見事に使いこなしている2人。
ちなみに、猫町UGのドレスコードは、常に「仮面」となります。
猫町UGは、課題本が性にまつわるものを多くとりあげることもあり、この読書会の間はいつもの自分と違う素の自分になり本の感想を語るために、「仮面」を身にまとうこととしています。
司会の説明後、読書会の前に、この飛田新地の場所の説明や、鯛よし百番の説明・内装の説明をしていただきました。
歴史的な背景、中庭の意味などなど…。
一方的な思い込みで、「いい」「悪い」とするのではなく、知ろうとする・考えること。それが大事なんだと考えさせられます。
そして、それぞれの班に分かれて読書会です。
今回は、曽根崎心中が3班、遊女の文化史が4班でした。
事前にサポーターで班分けはしていますので、初参加者の方もご心配なく。
読書会中はこんな話題で盛り上がりました。
『曽根崎心中』はそのタイトルの通り、お初と徳兵衛の心中の話です。
「心中という選択肢を取ろうとするのが今の自分たちからはちょっと想像できないよね」
「最後心中で終わるけど、この話は本当にハッピーエンドなのだろうか?」
「裸はこころを晒すもの。体とこころはリンクしていると思う。」
「遊女の文化と性の分離はなぜ起こったのだろうか。娯楽や音楽の多様性により客の好みも多様化し遊女の特定の芸だけが受け入れられる時代が終わり性のみが残ったのでは。」
「バビロン人の風習と同様、遊郭の遊女も娼婦も金銭と引き換えに遊女や娼婦を演じることで客との関係が成り立っていた。それが出来なくなり生身の人が現れはじめると昇華するために死へと向かって行くのでは。」
読書会はあっという間に終わり、各班で決めたベストドレッサーの皆さんが、ドレスコード普及委員会会長のチアキさんより、それぞれへのドレスコードのポイントの取材と記念品の進呈です。
ちなみに記念品は、みなさんが手に持っているツイード素材のポーチ(チアキさんお手製!)です。羨ましい!
そして、ここからがまた楽しい懇親会!
鍋をつつきつつ、読書会の話を続けたり、近況を報告したり、本の話や映画の話をしたり…。
こうして、学び・考え・愉しんだ読書会はあっという間に閉幕を迎えました。
有志(半分以上!)で天王寺に移動して2次会。楽しい夜はまだまだ続く…。
次回UG読書会は2月21日(金)
https://nekomachi-club.com/events/0fb733b9b3df
次回関西オフライン読書会は2月22日(土)
https://nekomachi-club.com/events/dc7d61241afd
関西オフライン読書会はサポーターも募集しています!
設営&撮影&執筆:UGサポーター&関西オフライン読書会サポーター
スペシャルサンクス!:カメラマン寺田さん
※寺田さんに多くの写真をご提供いただきました。ありがとうございました。